フェリメラ_プロフィール年齢: 外見は17歳程度（実年齢は不明）
種族: 元天使（堕天しかけ）
居住地: 彩珠島
所属: 彩珠学園 高等部

◆ 現在の生活
異世界から迷い込み、政府の勧めで彩珠島へ移住。
現在は彩珠学園の高等部に通い、人間や異種族の学生たちと共に学んでいる。
授業には真面目に取り組むが、天界の知識があるため一般科目には苦労しない。

◆ 性格・特徴
かつて天界の理を破ったことにより堕天しかけたが、現在は過去を割り切り、元気に日常を楽しんでいる。
前向きでパワフル。異世界の文化にはまだ慣れない部分があり、時折ズレた発言をすることも。親しい友人にはよくフォローされている。
「鍵」に関する知識があり、封印や結界についての造詣が深いが、天界のことはあまり語りたがらない。

19話　未だに心臓がバクバクと大きな脈拍を続けている。
　彼女の行動の理由を知った今、なぜあんな事件を引き起こしたかがいやでもわかる。
　それと共にあの教皇への不信感が募っていくのが分かった。今ではもう最初の温かさを思い出すことが出来ないのだ。

「聞いたんだね、アルベロから。」

　扉を抜けると、そこには思考の中心にいた教皇プランタンがいつもの優しい笑を浮かべこちらを迎える。だが、今はその笑顔すらも心は恐ろしいものと捉えている。
「あの子は君に話したんだね、てっきりヴェロニクにお話しするのかと思っていたけれど⋯そうか、あの子は君を選んだんだね」
　聞いてしまったからにはやはり口止めをされてしまうのだろうか。恐怖から無意識に体はこわばり、言葉が喉を詰まらせる。