ブラッド
ume_muri24
DONEルジェオンリー開催おめでとうございます。アンクル×ジェ←ブラッドリーくん
の全てが捏造顔カプ
マイブロークンジェイクくんのような話。
ジェイクくんが未成年
おじさんが未成年に手を出してる終わり倫理観漫画。
お父さんに虐待されてるジェイクくんもいる。
性描写無し
Q:数字3つ 8
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TRAININGお題:「昔話」「リラックス」「見惚れる」盗賊団の伝説を思い出すネロが、ブラッドリーとの初めてのキスを思い出すお話です。軽いキス描写があります。
かつての瞳 ブラッドは酔うと時折、本当に時折昔話をする。
普段はそんな様子など見せないくせに、高慢ちきな貴族さまから後妻を奪った話だとか(彼女はただ可哀想な女ではなく女傑だったようで、しばらく死の盗賊団の女神になり、北の国の芸術家のミューズになった)、これもやはり領民のことを考えない領主から土地を奪い、追いやった後等しく土地を分配したことなど、今でも死の盗賊団の伝説のうちでも語り草になっている話を、ブラッドは酒を飲みながらした。俺はそれを聞きながら、昔の話をするなんて老いている証拠かなんて思ったりして、けれど自分も同じように貴族から奪った後妻に作ってやった料理の話(彼女は貧しい村の出で、豆のスープが結局は一番うまいと言っていた)や、やっと手に入れた土地をどう扱っていいのか分からない領民に、豆の撒き方を教えてやった話などを思い出していたのだから、同じようなものなのだろう。そしてそういう話の後には、決まって初めて俺とブラッドがキスをした時の話になる。それは決まりきったルーティーンみたいなものだった。
1852普段はそんな様子など見せないくせに、高慢ちきな貴族さまから後妻を奪った話だとか(彼女はただ可哀想な女ではなく女傑だったようで、しばらく死の盗賊団の女神になり、北の国の芸術家のミューズになった)、これもやはり領民のことを考えない領主から土地を奪い、追いやった後等しく土地を分配したことなど、今でも死の盗賊団の伝説のうちでも語り草になっている話を、ブラッドは酒を飲みながらした。俺はそれを聞きながら、昔の話をするなんて老いている証拠かなんて思ったりして、けれど自分も同じように貴族から奪った後妻に作ってやった料理の話(彼女は貧しい村の出で、豆のスープが結局は一番うまいと言っていた)や、やっと手に入れた土地をどう扱っていいのか分からない領民に、豆の撒き方を教えてやった話などを思い出していたのだから、同じようなものなのだろう。そしてそういう話の後には、決まって初めて俺とブラッドがキスをした時の話になる。それは決まりきったルーティーンみたいなものだった。
[豆腐]
DOODLE遅刻だけどお誕生日おめでとうございます、ブラッド様……久しぶりに描いたので正解がわからん!?
そしてこのベスト、シングル?ダブル?ボタンがダブルだったから勝手にダブルにしてしまった……
色々直しました!んもー、慌てて描くから毎回なんかしら忘れてるわー。
tksmgame
DOODLEジョルデン、ブラッドラインでまさかの確定でした。エイデンさんのhelp meとkill meをどちらもこなせる男、
ジョルディしかいないでしょこれ…潜在的に罪を罰せられることを望んでそうなのやばいな。
エイデンさんシカゴだと傍目Sに見えるのと、ジョルディはフィクサーなので存在自体が自己嫌悪を引き起こさせるかもしれない事、互いに深い入りしないようにしてそうなところが好きです。
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TRAININGお題:「花火」「熱帯夜」「一途」ムルたちが花火を楽しむ横で、賢者の未来について語ろうとするブラッドリーとそれを止めるネロのお話です。
優しいあなた 夏の夜、魔法舎に大きな花火が上がった。俺はそれを偶然厨房の窓から見ていて、相変わらずよくやるものだと、寸胴鍋を洗う手を止めてため息をついた。食堂から歓声が聞こえたから、多分そこにあのきらきらと消えてゆく炎を作った者(きっとムルだ)と賢者や、素直な西と南の魔法使いたちがいるのだろう。
俺はそんなことを考えて、汗を拭いながらまた洗い物に戻った。魔法をかければ一瞬の出来事なのだが、そうはしたくないのが料理人として出来てしまったルーティーンというものだ。東の国では人間として振る舞っていたから、その癖が抜けないのもある。
しかし暑い。北の国とも、東の国とも違う中央の暑さは体力を奪い、俺は鍋を洗い終える頃には汗だくになっていた。賢者がいた世界では、これを熱帯夜というのだという。賢者がいた世界に四季があるのは中央の国と一緒だが、涼しい顔をしたあの人は、ニホンよりずっと楽ですよとどこか訳知り顔で俺に告げたのだった。——しかし暑い。賢者がいた世界ではこの暑さは程度が知れているのかもしれないが、北の国生まれの俺には酷だった。夕食どきに汲んできた井戸水もぬるくなっているし、これのどこが楽なんだろう。信じられない。
3531俺はそんなことを考えて、汗を拭いながらまた洗い物に戻った。魔法をかければ一瞬の出来事なのだが、そうはしたくないのが料理人として出来てしまったルーティーンというものだ。東の国では人間として振る舞っていたから、その癖が抜けないのもある。
しかし暑い。北の国とも、東の国とも違う中央の暑さは体力を奪い、俺は鍋を洗い終える頃には汗だくになっていた。賢者がいた世界では、これを熱帯夜というのだという。賢者がいた世界に四季があるのは中央の国と一緒だが、涼しい顔をしたあの人は、ニホンよりずっと楽ですよとどこか訳知り顔で俺に告げたのだった。——しかし暑い。賢者がいた世界ではこの暑さは程度が知れているのかもしれないが、北の国生まれの俺には酷だった。夕食どきに汲んできた井戸水もぬるくなっているし、これのどこが楽なんだろう。信じられない。
o_t_f_K
DOODLE今更祝祭のグッときたシーンなどカインが歌唱のギアを上げる勢いとか、ルチルが箒で飛び去る瞬間の爽快感とか、リケのおなかさすりとか、ブラッドリーの銃蹴り上げとか、シノの華奢に見える衣装での力強い立ち回りとか、ヒースがザシャを背にかばう瞬間顔面を叩く音が聞こえて必死さがアツかったなとか 描きたいものは山ほどあったんですが円盤が先に出てしまいそうな描画スピードだったのでここでアップします……
z_ecicicicicici
DOODLE来年もいっしょ (キスブラ)ジャケット+マフラー装備が出る前に描いたやつ!!!!!この後に!!!ブラッドさんの初ジャケット姿と2人がしているマフラーが公開され!!!情緒がひどく乱された!!!!!!ありがとう!!!!!!!
z_ecicicicicici
DOODLE死神キースと🐰👻ちゃん vol.1脳死で描いた落書きだったけどシリーズ化しました。
冥界ではサボり魔で有名なキースに痺れを切らした支部長のブラッドが自分ソックリなお目付け役の👻ちゃんをキースに付けたのが始まり。
仕事を怠けると👻ちゃんがプンスコして頭を齧ります。
魔力で動く👻ちゃんは魔力が切れると基本は寝て充電するのですが、冥界で作られる緑の野菜を食べる事でも補給が可能。 4
リゲル
DOODLE2部20章後、まほ舎に戻ったぽやぽや世界観R15・ブラネロ
今だから書けるものを書いておきたかったです。ちょっとだけ下品で、ちょっとだけ不穏。ネロがブラッドリーさんに甘えてます。 1499
niwa
DONE2部20章のエヴァ様と坊やがよすぎて本を書きました。本文の7割ぐらいのサンプルです。2023/8/20発行52P500円
通販https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031088969/#
魔女エヴァと坊やたち(サンプル)Lady Eva and the young boys
魔女エヴァと坊やたち
黒い谷の娘
北の国の希望の平原、ねんがらねんじゅう猛吹雪が吹き付けるその大地の少し東、ひとつ山を越えた先にもやっぱりねんがらねんじゅう雪が降っております。そこに一羽の鷹が飛んでいました。猛禽類の広い視界も、ひっきりなしに降り続く雪と、大地を覆う雪、それらの冷たい死神めいた白で埋め尽くされているのですが、よおく目を凝らすと、わずかに雪で覆われていない黒い部分が見えます。雪に覆われていないなんて、そんなことがあるでしょうか。鷹はふしぎに思いました。そしてぐるぐると旋回してよおく観察してみると、それは大地の裂け目なのでした。
鷹は胸を躍らせました。谷です。うまいこと風が入り込まず、雪が埋め尽くされていない谷には、獣や実のつく植物、あるいはひとが隠れ住んでいることがあります、今日の獲物にありつけるかもしれません。鷹は旋回をやめ、一直線に谷へ急降下していきました。
17234魔女エヴァと坊やたち
黒い谷の娘
北の国の希望の平原、ねんがらねんじゅう猛吹雪が吹き付けるその大地の少し東、ひとつ山を越えた先にもやっぱりねんがらねんじゅう雪が降っております。そこに一羽の鷹が飛んでいました。猛禽類の広い視界も、ひっきりなしに降り続く雪と、大地を覆う雪、それらの冷たい死神めいた白で埋め尽くされているのですが、よおく目を凝らすと、わずかに雪で覆われていない黒い部分が見えます。雪に覆われていないなんて、そんなことがあるでしょうか。鷹はふしぎに思いました。そしてぐるぐると旋回してよおく観察してみると、それは大地の裂け目なのでした。
鷹は胸を躍らせました。谷です。うまいこと風が入り込まず、雪が埋め尽くされていない谷には、獣や実のつく植物、あるいはひとが隠れ住んでいることがあります、今日の獲物にありつけるかもしれません。鷹は旋回をやめ、一直線に谷へ急降下していきました。
hakoyama_sosaku
MOURNINGブラッドパス時空の水落くんと水上。第三者から見た2人が書きたかった習作。 初めて参加した高校時代の同窓会の席は、あの頃の記憶を薄らと刺激する、そんなありふれた様相だった。高校時代の縁か、あるいは自分が不参加だった数回のうちに新たに生まれた人間関係か、ある程度出来上がったグループを避けて人の少ない一席に座る。それが学生時代も文化部でパッとしない青春を過ごし、今も特に目立った人生を送っていない自分にはちょうど良い場所だった。そんな人間がなぜ同窓会などという場に出席したのか、それには確固たる理由があった。
「あれ、葦崎?」
賑やかだったテーブルの端で笑っていた男が、ふと自分の名前を口にした。男性にしては少々長い茶髪を低い位置で結んだ、幾分かやんちゃそうな男だった。とはいえ明るく跳ねるような声に威圧感はない。この場はクラス単位の同窓会であって、いるのは全員元クラスメイトであるはずだったが、あのような知り合いがいたかどうか。記憶は定かではなかった。どう返事をすべきか悩む自分の様子を察してか、男はひと席開けた隣に座り、言葉を続けた。
4305「あれ、葦崎?」
賑やかだったテーブルの端で笑っていた男が、ふと自分の名前を口にした。男性にしては少々長い茶髪を低い位置で結んだ、幾分かやんちゃそうな男だった。とはいえ明るく跳ねるような声に威圧感はない。この場はクラス単位の同窓会であって、いるのは全員元クラスメイトであるはずだったが、あのような知り合いがいたかどうか。記憶は定かではなかった。どう返事をすべきか悩む自分の様子を察してか、男はひと席開けた隣に座り、言葉を続けた。
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TRAINING8/5 ブラネロ版ワンドロライお題:「エスコート」「秘めたもの」「赤面」
ネロが寝ているところに、不思議な指輪を持って箒で訪ねてくるブラッドリーのお話です。ちょっと甘め。
月の魚 夏の日の夜半すぎ、コツコツと窓が叩かれる音がした。
俺はちょうどその時自室のベッドでまどろんでいて、意識があやふやだったから、最初のうちはそれを夢の中の幻だと思った。けれどその音はしつこく鳴り続けたので、俺はいよいよ目を覚まし(久しぶりに早寝をして気分がよかったのに最悪だと思った。汗はかいていたが)身体を起こし窓を見た。
あたりは月と星の明かりしかなく薄暗かったけれど、分厚い硝子窓越しに映る人影はきちんと見えた。それは紛れもない、俺の元相棒であるブラッドのものだった。どういうわけか知らないが、彼は愛用の箒に乗り、何やらリズムを刻んで不透明な窓を叩いている。鼻歌を歌うようなそれに俺はため息をついたけれど、彼が何かを思いついてしまった時にはことは全て遅く、俺に出来ることは一つもなかった。今夜も、ブラッドは空想を現実にしようとしているか、もうしてしまったのだろう。
3448俺はちょうどその時自室のベッドでまどろんでいて、意識があやふやだったから、最初のうちはそれを夢の中の幻だと思った。けれどその音はしつこく鳴り続けたので、俺はいよいよ目を覚まし(久しぶりに早寝をして気分がよかったのに最悪だと思った。汗はかいていたが)身体を起こし窓を見た。
あたりは月と星の明かりしかなく薄暗かったけれど、分厚い硝子窓越しに映る人影はきちんと見えた。それは紛れもない、俺の元相棒であるブラッドのものだった。どういうわけか知らないが、彼は愛用の箒に乗り、何やらリズムを刻んで不透明な窓を叩いている。鼻歌を歌うようなそれに俺はため息をついたけれど、彼が何かを思いついてしまった時にはことは全て遅く、俺に出来ることは一つもなかった。今夜も、ブラッドは空想を現実にしようとしているか、もうしてしまったのだろう。
Ppeco0
DONEブラボ マリア様とヒマワリ🌻2023/8/8 完成
応援絵文字やリアクション等ありがとうございます!
嬉しすぎて一人で絵文字を眺めながらニヤニヤしています。
夏バテ気味でしたが、おかげさまで元気とやる気が復活しました🙏
皆様もどうか暑さに気をつけてお過ごしくださいませ😌
disciplexmentor
DOODLEニーナ・ジョーンズ(少女時代)× ブラッド・メニクソン(青年時代)こう左右固定なんですが······
過去の回想シーンを見てからなぜかこの二人を百合だと思っているところ。(何だろう…)
百(もも)
PAST2023/05/03 投稿(https://twitter.com/Momo100_317/status/1653913102919012353?s=20)
「檸檬」と「夢十夜」のマッシュアップオマージュです。
断絶期にブラッドリーが見た夢の話です。
YELLOW 気がつくと、おれは何もない道を歩いていた。何もないというのは些か大袈裟な表現で、実際には家も街路樹もあった。
これが夢であると気が付いていた。おれは平常通り金のない大学生で、指だって両手に五本ずつしっかりと生えていた。それでも、おれは知っていた。これは夢である。
最近はひたすら懊悩の日々だ。大学の卒業と入隊を目前にして、果たして本当にこれで良いのかと今更のように思ったりもしている。自分の名前の綴りすらもあやしいような頃から持ち続けていた目標をようやく達成しようとしている。そのことに精神が戸惑っているのかも知れなかった。もしくは、自分のこれは目標や夢などという崇高なものではなく、もはや意地なのではないかと考えてしまうことがあった。
2033これが夢であると気が付いていた。おれは平常通り金のない大学生で、指だって両手に五本ずつしっかりと生えていた。それでも、おれは知っていた。これは夢である。
最近はひたすら懊悩の日々だ。大学の卒業と入隊を目前にして、果たして本当にこれで良いのかと今更のように思ったりもしている。自分の名前の綴りすらもあやしいような頃から持ち続けていた目標をようやく達成しようとしている。そのことに精神が戸惑っているのかも知れなかった。もしくは、自分のこれは目標や夢などという崇高なものではなく、もはや意地なのではないかと考えてしまうことがあった。
すすき
DONEブ受マンスリーに参加しました!お題「ときめき」ミスブラ
ブラッドリーが「ミスラつよい♡俺が絶対ぶっとばす♡」って考えつつ二人がケンカしてるだけです。
気づいたら八割くらいケンカしてた。
魔法戦闘とか初めて書いたので多めに見てください……。
この殺気の理由は忘れてしまった。もし覚えていたとしても、この圧倒的な力の前では無意味だろう。血のように赤い髪を揺らし、静かな殺気だけを湛えてブラッドリーを見下ろす緑の瞳にぞくりと背筋が粟立った。極上の獣、絶対なる帝王。この男を前にして血が躍らないほうが嘘だ。何がきっかけか、など些細な話だった。
愛銃を構えて魔力を練った。挨拶代わりに二発三発と撃ち込んだ弾はあっさりと障壁にはじかれる。
魔力のゆらぎを頭上に感じて飛び退けば、寸刻もなく巨大な岩が落ちてきて地面をえぐった。地響きを裂くように冷気が貫き、先程までブラッドリーが立っていた場所が瞬時に氷に包まれる。岩が凍り付き、耐えきれなくなったように砕け散った。
1597愛銃を構えて魔力を練った。挨拶代わりに二発三発と撃ち込んだ弾はあっさりと障壁にはじかれる。
魔力のゆらぎを頭上に感じて飛び退けば、寸刻もなく巨大な岩が落ちてきて地面をえぐった。地響きを裂くように冷気が貫き、先程までブラッドリーが立っていた場所が瞬時に氷に包まれる。岩が凍り付き、耐えきれなくなったように砕け散った。
すすき
DONEブ受マンスリーに参加しました!お題「誘惑」ミスブラ
お酒を使ってミスラを誘うブラッドリーっていいな!と思って書きました。
それで? と声を掛けられてミスラは一つ瞬きをした。
「てめえは何しに来てんだよ」
こんな夜中に、とブラッドリーがちらりと窓の外に視線を向けた。厄災が輝く空はまだ終わりそうにもないのはミスラにもよくわかっている。そんな夜を何度も過ごしているのだから。理由は、と聞かれれば一つしかない。
「眠れないので」
「そっちじゃねえよ」
ブラッドリーが小さくため息を吐いてグラスを傾けた。琥珀色の液体が揺らめいて消えていく。指先をくるりと回してボトルから新しい酒を注ぎ入れ、ブラッドリーが足を組み直した。もう一度グラスを傾けてから、どうしてブラッドリーの部屋を訪ねて来たのかという意味だと付け足される。
それについての理由をミスラは持っていない。ふと、そういう気分になっただけだった。今日はシャイロックが魔法舎にいなかったこともあるかもしれない。あのバーに行っても、もぬけの殻だった。勝手に飲んでもよかったが、あまりに種類が多くて面倒になって止めた。そうしてバーを出た時に頭に浮かんだのがブラッドリーだっただけのこと。
1358「てめえは何しに来てんだよ」
こんな夜中に、とブラッドリーがちらりと窓の外に視線を向けた。厄災が輝く空はまだ終わりそうにもないのはミスラにもよくわかっている。そんな夜を何度も過ごしているのだから。理由は、と聞かれれば一つしかない。
「眠れないので」
「そっちじゃねえよ」
ブラッドリーが小さくため息を吐いてグラスを傾けた。琥珀色の液体が揺らめいて消えていく。指先をくるりと回してボトルから新しい酒を注ぎ入れ、ブラッドリーが足を組み直した。もう一度グラスを傾けてから、どうしてブラッドリーの部屋を訪ねて来たのかという意味だと付け足される。
それについての理由をミスラは持っていない。ふと、そういう気分になっただけだった。今日はシャイロックが魔法舎にいなかったこともあるかもしれない。あのバーに行っても、もぬけの殻だった。勝手に飲んでもよかったが、あまりに種類が多くて面倒になって止めた。そうしてバーを出た時に頭に浮かんだのがブラッドリーだっただけのこと。
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PAST■主従アンソロ 寄稿漫画ピアスを買ってもらう従者のお話。
ブラッドさんの願いとクロードの願いの乖離という少し悲しい話しになりました。主従もロードラで大好きになったカップリングです!クロードちょっとへんなこで可愛い。ハロウィンのバナーはなんだったの?? 6
すすき
DOODLEシャイロックを口説くブラッドリー。カプではないおや、というごく小さな店主の呟きが男の耳に入ったのは、偏に客が他にいないからだった。普段はそれなりに賑わっているこのバーも、今杯を傾けているのは男ただ一人。珍しくはないが貴重な時間であるのは確かだ。だから店主もこんな事を言う。遠くで聞こえるチェンバロの音色がいいアクセントだ。
「そんな所に隠れてしまわれるなんて、どうかなさったんですか?」
隠れる、という程の場所でもない。男がいるのはバーカウンターから然程離れてもいないテーブル席だ。ここを選んだ特筆すべき理由もなく、強いて言うなら向かい側に置かれている空のグラスだろうか。アルコールが抜かれたカクテルの雫が底にわずかに残っている。
男が扉をくぐってから今までの全てを見ていた店主は全てを知っている。問うまでもない。だからこそ、店主は男に問うのだ。それを男も分かっているから静かに笑みを零すだけだ。ゲームは悪くない。空のグラスを二つ、カウンターまで運ぶ。
1060「そんな所に隠れてしまわれるなんて、どうかなさったんですか?」
隠れる、という程の場所でもない。男がいるのはバーカウンターから然程離れてもいないテーブル席だ。ここを選んだ特筆すべき理由もなく、強いて言うなら向かい側に置かれている空のグラスだろうか。アルコールが抜かれたカクテルの雫が底にわずかに残っている。
男が扉をくぐってから今までの全てを見ていた店主は全てを知っている。問うまでもない。だからこそ、店主は男に問うのだ。それを男も分かっているから静かに笑みを零すだけだ。ゲームは悪くない。空のグラスを二つ、カウンターまで運ぶ。
すすき
DOODLEsubネロ×Domブラッドリーのネロブラいい酒が手に入ったという言葉にほだされるべきじゃなかった。いや、そもそも部屋のドアを開けるべきじゃなかったのだ。いつもよりしおらしい様子であったとしても、この男がそんな思考回路を持っていないことなど分かり切っていたのに。
後悔したところでもう遅いのだということはネロが一番よく分かっている。跪けと言われてしまえば、この体は抗えない。
酔って手元が狂ったとカトラリーを拾わせたのはこの為かと奥歯を噛みしめた。荒れそうになる呼吸を飲み込んで目の前の男を睨みつける。
「っ、おい、てめえ」
「《[[rb:Good > よく出来たな]]》」
ブラッド、と咎めようとした声は音にならずに喉の奥に消える。背中を駆け上がったものを振り切るように咄嗟に顔を背けた。顔が熱い。頭がぼやける。腹の奥が渦巻いて、浅ましい欲求を訴えかけてくる。理性が抗えぬ程の本能は、容赦なくネロを責め立てた。
1301後悔したところでもう遅いのだということはネロが一番よく分かっている。跪けと言われてしまえば、この体は抗えない。
酔って手元が狂ったとカトラリーを拾わせたのはこの為かと奥歯を噛みしめた。荒れそうになる呼吸を飲み込んで目の前の男を睨みつける。
「っ、おい、てめえ」
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ブラッド、と咎めようとした声は音にならずに喉の奥に消える。背中を駆け上がったものを振り切るように咄嗟に顔を背けた。顔が熱い。頭がぼやける。腹の奥が渦巻いて、浅ましい欲求を訴えかけてくる。理性が抗えぬ程の本能は、容赦なくネロを責め立てた。
minato2612
DONE2023.07.15ミスブラWebオンリー『けだものに捧ぐ愛の詩』展示作品①
ブラッドリーが謎の紙切れを見つける話。
みんなでわちゃわちゃしつつ、後半はミスブラです。
賢者は男女どちらでも読めます。
For you.朝、自室の扉の下に紙切れが差し込まれていることに気付いた。
「……何だこれ」
ブラッドリーは首を傾げながらそれを拾い上げる。掌よりも少し大きいくらいの紙切れには、よく分からない記号のようなものが羅列していた。一文だけのそれは、太い角ばった線で紙切れのスペースをめいいっぱい使って記されている。
「何かの魔術か……?」
訝しげにそれを眺めて、何の気なく紙を陽の光に透かしてみた。特に変化はない。魔法の気配を探ってみるも、何も感じない。ブラッドリーは再び首を捻った。魔法陣で使用される記号に近いように見えたのだが、どうにも違うらしい。魔導書は何度か読んだこともあるし経験もあった。そこで見たことのある記号な気がしたが、魔法の気配がない以上外れている可能性の方が高そうだ。もしくは、彼でさえ感じ取れないような、高度な隠蔽魔法がこの紙に施されているか。
9823「……何だこれ」
ブラッドリーは首を傾げながらそれを拾い上げる。掌よりも少し大きいくらいの紙切れには、よく分からない記号のようなものが羅列していた。一文だけのそれは、太い角ばった線で紙切れのスペースをめいいっぱい使って記されている。
「何かの魔術か……?」
訝しげにそれを眺めて、何の気なく紙を陽の光に透かしてみた。特に変化はない。魔法の気配を探ってみるも、何も感じない。ブラッドリーは再び首を捻った。魔法陣で使用される記号に近いように見えたのだが、どうにも違うらしい。魔導書は何度か読んだこともあるし経験もあった。そこで見たことのある記号な気がしたが、魔法の気配がない以上外れている可能性の方が高そうだ。もしくは、彼でさえ感じ取れないような、高度な隠蔽魔法がこの紙に施されているか。