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    ヘルメス

    barechun

    PROGRESSヘル光♀

    ヒカセンがヘルメスのカイロスを阻止して
    古代の終末を阻止した分岐の話。

    多分解釈から外れるなと思いながらもこんな未来が欲しかったの話です。

    ミコッテ♀ムーンキーパーヒカセン20歳くらい。
    コレー・ポラリ
    金髪と明るい橙色の瞳をしています。
    名前描写有り。
    未定一つ前のヒュペルボレアで頭突きする話の続き。
    まだまだ修正するかも。




     終末の災厄。それが如何にしてこの星に齎されたものなのかが判明した今、コレーはもうここにいる理由を失った。あとはこの真実を持って元の時代に戻り、今も戦い続けている皆の所へ帰らなければいけない。このままヘルメスやエメトセルク達、ヴェーネスがどうなるのかを知りたい気持ちはもちろんあるが、それはもう彼らがこれから自分たちの手で歩んでいかなければいけない。未来からやってきた自分が干渉することは本来なら良くないのだと。後ろ髪を引かれる思いが確かにあるけれど、もう、行かなければ。

    「メーティオンの様子は、どう?」

     造物院の一室、未だメーティオンの意識は戻っていない。意識のつながった姉妹達をどうやって回収するべきなのか、いくら十四人委員会の座についていた者達がいるとしてもこの場で答えを出せる訳もなく。そのためやはりメーティオンを連れて、ヘルメスは皆とアーモロートへと向かうことになった。
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    barechun

    MOURNINGピクシブの『青を刻む』の後、古代の終末を退けてヘルメスとメーティオンを原初世界に連れてきて一緒に暮らしてるヒカセンルートの話。
    あなたの全てを焼き付けたい「君の魂の色が見てみたい、など思ったんだ」

     それは、肉体の持つ固有のエーテル色を判別する方法があるならば、魂の色を測定する方法もあるのでは、と思い立ったが故の言葉だった。
     三人で暮らす家のリビング、革張りのソファの上で二人でくつろいでいる最中の事だった。ヘルメスは無骨な自身の手をコレーの小さな手に絡ませて眼を細める。

    「……ヘルメスには、みないでほしいかなぁ」

     困ったようにはにかむコレーにヘルメスは言葉を詰まらせた。自分に魂を視られるのは嫌なのだと。けれどもそうではなくて。

    「魂が視えたら、あの人に似てるって思われるかもしれないから……あなたには、そんなふうに言われたくない、なって、」

     彼女の耳が垂れた。彼女が、アゼムと自身の違いに複雑な想いを抱いているのは知っていた。二人は元の魂を同じくする人間であるから、その部分を見れば確かに相似するのだ。しかし、アゼムはアゼムとして生きて、彼女は彼女として生まれて生きてきた。決して同一ではない。そして、自分はアゼムではなくてコレーだからそう在りたいのだと吐露された日を思い出す。
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