ホットワイン
last_of_QED
DOODLEガラハイ🐺🦇全年齢。ホットワインでぽかぽかのハイドさんがいたら可愛い🍷X(Twitter)にupしたものです。記録用。
【キスと香辛料】 薄く結露した窓ガラスが室内外の温度差を知らしめる。落書きでもしようかと指の先がしばらく宙を彷徨ったが、結局その手は何を描くことなくカーテンを閉めた。
「今日は一段と冷えるな……」
ソファに腰掛け、くたびれたブランケットを手繰り寄せた狼男。その膝にまるで飼い猫のように飛び乗りハイドは笑った。
「私で暖をとるといい」
頬をすり寄せじゃれつく膝の上の存在を無邪気な子どものように思ったのも束の間、その考えをガラは自分自身で否定する。子どもからアルコールの匂いなどしてたまるものか。
「……また飲んで来たな?」
「用心棒を雇わないとならなくなるまでは飲んでいないさ」
けらけらと笑うハイドは上機嫌にガラの頭を撫でた。呆れた奴だと息を吐いたガラは、しかし、同時にアルコールとは別の香りが鼻腔をくすぐることに気が付いた。柑橘、カルダモン、ローズマリー……そして実に好ましいジンジャーの。それらを嗅ぎ分けるだけの嗅覚が人狼という種族には備わっていた。
721「今日は一段と冷えるな……」
ソファに腰掛け、くたびれたブランケットを手繰り寄せた狼男。その膝にまるで飼い猫のように飛び乗りハイドは笑った。
「私で暖をとるといい」
頬をすり寄せじゃれつく膝の上の存在を無邪気な子どものように思ったのも束の間、その考えをガラは自分自身で否定する。子どもからアルコールの匂いなどしてたまるものか。
「……また飲んで来たな?」
「用心棒を雇わないとならなくなるまでは飲んでいないさ」
けらけらと笑うハイドは上機嫌にガラの頭を撫でた。呆れた奴だと息を吐いたガラは、しかし、同時にアルコールとは別の香りが鼻腔をくすぐることに気が付いた。柑橘、カルダモン、ローズマリー……そして実に好ましいジンジャーの。それらを嗅ぎ分けるだけの嗅覚が人狼という種族には備わっていた。
jun8931_6
TRAINING23/04/29開催BMB「キミとじゃなければ」で展示した、アロとバーテンダー(※)の知り合ったきっかけを好き勝手に想像した漫画。広げた風呂敷をたたみ切れずに終わる。ごめん。
※
ルクとアロのバディエピ1に登場した、宝石の換金に来たアロを待たせる間「今日のあなたにはこれが一番」と甘くスパイスの効いたホットワインをサーブした上に彼が寒い夜を一人で過ごすと見越したかのような声をかけ、媚びずに言いたいこと言いつつも客(=アロ)との良好な関係は保ちたいと公言する粋で謎なバーテンダーさん。好き。
おそらくここしか登場してない、と思う。他にも出てたら教えてください。文字だけでもいい…彼の…情報をください…
キャラブではレストランのウェイターと表記されており、本当に謎なお人。 17
Tsugumi_Light4
DONEGAPS 片桐と長谷川さん初めてデジタルで全部描きました。疲れたけど、アナログでは難しい表現ができて満足✨
(下絵の話)
クリスマスマーケットでホットワインを飲む二人の予定だった(ので二人が持っているカップは蓋なしのタンブラー)。樹木と空の方が綺麗だなと思って、ぼかして描くつもりだったビルや店はなしに。樹木を下描きしないのはアナログと同じ。 2
きよせ
MOURNINGみゆけんホットワインのあれ
「珍しいな」
「たまにはいいだろ」
自分でもそう思う。いつもは逐一こいつの一言に反発してしまうのに、そんな相手を自ら誘うなんてな。
きっと外が寒かったせいだ。
礼音くんじゃないけど、札幌ほどではなくても冬の寒さは沁みるもんだなって、上京してきて思った。
テーブルを挟んで向かいに腰を降ろすと、2人分のホットワインから漂うスパイスの効いた甘い香りが広い室内をすっかり満たしていた。
「どうせまだ寝ないんだろ」
「ああ、詰めておきたい事が何件かあってな」
「あー、今度のライブの事とか?」
俺の問い掛けに耳を傾けつつ、ガラスマグの取っ手に手をかけ持ち上げるゆったりとした一連の仕草には、若干疲労の色が見えた気がした。
小さな頷きと共に伏せた瞼からまつ毛が影を作る。湯気立つ水面にふぅ、と息を吹きかけては1口啜る相手の反応を窺った。
835「たまにはいいだろ」
自分でもそう思う。いつもは逐一こいつの一言に反発してしまうのに、そんな相手を自ら誘うなんてな。
きっと外が寒かったせいだ。
礼音くんじゃないけど、札幌ほどではなくても冬の寒さは沁みるもんだなって、上京してきて思った。
テーブルを挟んで向かいに腰を降ろすと、2人分のホットワインから漂うスパイスの効いた甘い香りが広い室内をすっかり満たしていた。
「どうせまだ寝ないんだろ」
「ああ、詰めておきたい事が何件かあってな」
「あー、今度のライブの事とか?」
俺の問い掛けに耳を傾けつつ、ガラスマグの取っ手に手をかけ持ち上げるゆったりとした一連の仕草には、若干疲労の色が見えた気がした。
小さな頷きと共に伏せた瞼からまつ毛が影を作る。湯気立つ水面にふぅ、と息を吹きかけては1口啜る相手の反応を窺った。
らいむぎ🌾
DONEオデルくんとクリスマスマーケット🎄買い物のために一回わかれて待ち合わせしたら大人になっているぞ!?というやつです。
クリスマスマーケットをぐぐったらホットワインがあまりにおいしそうだったので、未成年にはでかマグのチョコレートドリンク、大人にはホットワインを買ってもらいました。 2
さらさ
MOURNINGラン→(←)ロイの温かい飲み物の話。昨日のココアというツイートとフォロワーさんの作品に触発されて飲めもしないココアとホットワインの話を書いた。きっと甘いに違いない?一応、夜食を作ってたロイドくんの話の続き。単体でも読めます。
温かな飲み物と唇と 寒さも増していく十一月。ふと寒さと口寂しくなったロイドは何か温かい物を飲もうかと自室から一階へ降りてキッチンへと向かう。少し甘くするかと棚に置いてあったココアパウダーと砂糖を取ったのだった。
「ん、なんか甘い匂いすんな?」
軽く飲んだ帰り、裏口から帰ってきたランディは一階から漂う匂いに釣られて階段を降りる。すると小さく漏れるキッチンの光と、そこから感じる人の気配がある。
(まさか、久々の夜食か?)
そう思いながら覗くと、マグカップにココアを注ぐロイドの姿があった。すると彼はランディの気配に気付いたのか、振り向くと近寄ってくる。
「あ、ランディ。帰ってたのか」
「おう。しっかし今日はさみぃな」
ロイドが彼の頬に触るとひんやりと冷たい感触が伝わってくる。少し考えた後にあとで部屋に持ってくから待っててと言うと棚を見渡し始めた。
1818「ん、なんか甘い匂いすんな?」
軽く飲んだ帰り、裏口から帰ってきたランディは一階から漂う匂いに釣られて階段を降りる。すると小さく漏れるキッチンの光と、そこから感じる人の気配がある。
(まさか、久々の夜食か?)
そう思いながら覗くと、マグカップにココアを注ぐロイドの姿があった。すると彼はランディの気配に気付いたのか、振り向くと近寄ってくる。
「あ、ランディ。帰ってたのか」
「おう。しっかし今日はさみぃな」
ロイドが彼の頬に触るとひんやりと冷たい感触が伝わってくる。少し考えた後にあとで部屋に持ってくから待っててと言うと棚を見渡し始めた。