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    ミッション

    明幸(日月)

    DONE(縦)暗影篇サブミッション『御前仕合』の続きをイメージして好きなキャラ同士の手合わせを書いたもの。説明のない独自設定が含まれます。
    忠なし義なし、野心あり 美濃国岐阜城下、鍛錬場。晴天の下、その庭へ織田家の武士たちが集っていた。ひとくちに武士といえど甲冑に身を固め刀槍をたずさえた者、薄い小袖をまとった丸腰の者、上裸で瓢箪の酒をあおる者……と、その姿はさまざまである。
    「さあ、次に仕合いたい者は誰だ」
     板張りの道場から、小柄な男が声を張り上げる。普段は庭との境となっている雨戸が外されており、その声は遮られることなく武士たちの耳へまっすぐに届く。彼の背後、上段の間には畳を敷き胡座あぐらをかく男が一人。
    「信長様へ直に己の活躍を見ていただけるまたとない機会だ! どんどん名乗り出てくれ!」
     ここでは今、御前仕合が行なわれている。織田家当主・信長へ自らの武勇を示すべく各々が腕を競い合う場……ではあるが、それを観戦せんと娯楽気分で参じた者が大半のようで、名だたる将たちが大方仕合を終え去った今、舞台に上がる者を募る藤吉郎の声に、彼らは周囲を見まわし互いに厄介ごとを押しつけ合おうとするばかりであった。
    19784

    明幸(日月)

    DONE(横)暗影篇サブミッション『御前仕合』の続きをイメージして好きなキャラ同士の手合わせを書いたもの。説明のない独自設定が含まれます。
    忠なし義なし、野心あり 美濃国岐阜城下、鍛錬場。晴天の下、その庭へ織田家の武士たちが集っていた。ひとくちに武士といえど甲冑に身を固め刀槍をたずさえた者、薄い小袖をまとった丸腰の者、上裸で瓢箪の酒をあおる者……と、その姿はさまざまである。
    「さあ、次に仕合いたい者は誰だ」
     板張りの道場から、小柄な男が声を張り上げる。普段は庭との境となっている雨戸が外されており、その声は遮られることなく武士たちの耳へまっすぐに届く。彼の背後、上段の間には畳を敷き胡座あぐらをかく男が一人。
    「信長様へ直に己の活躍を見ていただけるまたとない機会だ! どんどん名乗り出てくれ!」
     ここでは今、御前仕合が行なわれている。織田家当主・信長へ自らの武勇を示すべく各々が腕を競い合う場……ではあるが、それを観戦せんと娯楽気分で参じた者が大半のようで、名だたる将たちが大方仕合を終え去った今、舞台に上がる者を募る藤吉郎の声に、彼らは周囲を見まわし互いに厄介ごとを押しつけ合おうとするばかりであった。
    19784

    nig

    DONE🤟🛸inミッションスクールな話。長いのでいったん途中までですが載せておきます。
    3月11日:加筆修正、続き書きました。
    瓶の中、ふたりで この学校は変なやつばかりだ。例えば、今あそこで電子オルガンを弾いているやつ。一見すると普通の人間のようだが、頭には左右非対称の黒い角が生えていて、先端は水色に発光していた。学校から支給された白いブレザーを正しく身に着け、涼しげな顔で流れるようにすいすいと鍵盤を叩いている。もし彼を瓶に詰めてラベルを貼るとしたら何て書くだろう。“品性方向”“誠実”・・それから“王子様”といったところだろうか。“王子様”を思いついたところで、彼はいかにも白い馬に乗ってお姫様を助けに来そうだと思い、笑いそうになる。あるいは・・と“品性方向”と“誠実”に二重線を引き“ヤリチン”と書き直してみる。つまり、“ヤリチン”の“王子様”。清涼剤の匂いでもしそうな澄ました横顔が、下心を裏に隠した甘い表情で見知らぬ誰かを口説いている様を想像し、またも笑いがこみあげる。ありえなくもない。瓶のラベルには“品性方向で誠実だが、ヤリチンの王子様?”と書くのが良いだろう。生徒が全員着席し“ヤリチンの王子様”の伴奏が止まると、俺の思考もそこで霧散した。先生が壇上に立ち(今日は国語の教師だった)、“・・・の福音書26章41節を読みましょう・・”と真剣な表情で言と、あの独特の薄い紙をめくる音が、さざ波のように広がっていく。俺はてきとうにページを開いて膝の上に置くと、説教を始める先生ののっぺりとした声を子守歌にして目を閉じた。
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