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    モプ

    朧気(おぼろげ)

    MOURNING離人感が強く現実感が持てない部長♂が笙悟と出会って好きになり勢い余って告白する一人称文。笙悟の影が薄い。

    R-18笙主♂漫画のプロットとして書いたもの。
    漫画も描き進めているもプロットとは違った感じになりそうだったので供養。
    プロットだし分かればいいやと雰囲気重視で書いたのでなにもかもメチャクチャです。すみません。
    続きのR-18部分は恥ずかしかったので載せてせてないです…。
    笙主♂プロット膜が包んでいる。
    それは俺をこの世界から隔離していた。
    すりガラスのような膜は全てを遠くのものにさせた。

    皆と話しているのに自分が話しているように感じられない。
    ご飯を食べているのに自分が食べているように感じられない。

    膜越しに見る皆の顔はぼんやりしている。
    話す言葉は質の悪いスピーカーから漏れ出てるようにくぐもって聞こえ、現実感に欠けた。

    ただこれでもちゃんと感情はある。
    困っている皆を見ると胸が痛むし、共感だってできる。
    だけどこれは別の人が感じているもので自分のものではないような変な感覚が同時につきまとった。


    あのときだってそうだった。
    入学式から逃げ出してほどなくデジヘッド達に追われていたとき。
    周りの景色は曇り、アリアの声もエコーがかかっていて全てが他人の出来事のように感じられた。
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    大上満

    DONEリンレト版ワンドロワンライのお題『秘密』で参加しました。
    ルート不定。風化雪月無双をベースに書きましたが、作者はまだ一度もプレイしていませんのでイメージで書いています。時々twitterに流れてくる情報を元に作成したのでもしかしたらネタバレが含まれているかもしれません。
    状況的にいろいろおかしいかもしれませんがご了承ください。
    秘密「へへお嬢ちゃんこっちこいよ」

     酔っ払った兵士の数人グループが偶々通りがかったリンハルトにちょっかいをかけてくる。無視してさっさと通り過ぎようとしたところにずいっと立ちはだかる。

    「おい待てよ」
    「僕急いでるんですけど」
    「あんた最近こっちの軍に入ったばかりだろう。まあまあ俺らと親睦を深めようぜ」

     馴れ馴れしく肩に手をまわそうとしてくるのを鬱陶しそうに避けて、逃げだそうとする。だがやはり面白がってにやにや笑いながら男達はリンハルトの前に壁を作り、逃げ道を塞いでくる。
     リンハルトは眼前の男をきつく睨みながら、攻撃しようかどうか迷う。この程度の雑兵なら何人集まろうと魔法で蹴散らすのは容易い……が先刻男の一人が言ったとおり、帝国から此方の陣営に入隊して間もない将であるリンハルトがもめ事を起こせばやっかいなことになる。まだ配属先の仲間と信頼が築けていない状態で余計なトラブルは避けたい。下手をすれば事と次第によっては処罰が下るのは彼のほうかもしれない。そこまで考えて目をつけてきたならかなり卑劣な輩である。     
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