Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    リノ

    tugiya_s

    PAST大人ばじふゆWEBオンリー「オトナシコウ」の展示作品①です。
    こちらは本展示(作品②)の前日譚にあたるお話で、中学生ばじふゆのお話です(再掲)
    このお話の未来の話として、作品②に繋がります。

    ばじふゆ小説書き始めの頃の作品で、拙くはあるんですが、両片思いと駅を絡めた自分的にお気に入りのお話です。合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。
    海が見える駅で「場地さぁん!海に行きましょ!」
    「あぁ?海ぃ?」

     事の発端は、一昨日のカチコミ帰りに、俺の愛機ゴキを倒してしまい、メンテナンス行きにしてしまったことから。
     昨夜、マイキーが電話口で大爆笑しながら「単車のねぇバジ、まじダサくて面白すぎるから、明日のカチコミは弐番隊の回すわ」とほざき、今夜の予定が無くなった。
     じゃあ、千冬とどっかでダラダラするか、と思っていたら、千冬は朝も昼も姿を現さず、やっと会えたのは放課後。
     顔を合わすなり、千冬は海に行こうと言い出したのだ。
    「なんで海なんだよ。湘南とか?俺、けっこーイライラしてっから、浮かれた族とか見つけたら、たぶんブン殴っちまうぞ……」
    「神奈川は合ってんスけど、ちょっと違います。ほら、電車の時間がなくなるんで!」
    2961