Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    リリカ

    tsuyuirium

    DONE一緒にお風呂に入って会話してる狂聡
    きょうじさんがセンチメンタルでリリカル気味です。
    ずばりな表現はなくてフレーバー程度だと思われますが、性的な接触を匂わせる意図はありますのでご注意ください。
    内側にあるという豊饒 ぴかぴか、ちかちか。きらきら、つやつや。
     開かれた冷蔵庫の扉から漏れ出す煌々とした光が、全ての電気が落とされた部屋に広がる。それは逆光となり仄暗い空間の中で、たちまちそこに立つ聡実くんのなだらかな背中の線を模るものになった。
     まるで宇宙空間で見る星の誕生のようであり、もしくはともすると、最期のときの超新星爆発のようでもあった。
     暗闇に馴染んでしまって光に慣れないままに細めた目が、内側からじんわりと熱をもつ。起き抜けでまだ少しぼんやりとする頭では、それが生理的な反応からくるものなのか、それとも目に見えたものが心に働きかけた結果のものなのかは判別がつかない。
     美しいかたちをしている。
     容姿や外見的特徴をたとえ好意的な意味であったとしても論うのは昨今ハラスメントにもなりかねないので気をつけなければいけないところではあるが。その状況を差し置いても、誉めそやされて然るべきだと思った。
    3759

    あもり

    DONE遅くなりましたが、Blackend世海征服2 開催おめでとうございます〜!!!夏に突然謎の狂いハマりをして勢いで参加させてもらいました。
    白龍とジュダル、第九補給基地での夜です。リリカル目指してたんですが、若干ホラー混じりました。ハッピーエンドです!!
    夜明けはまだ遠い 一人、暗闇の中を走らされていた。なぜ走っているのか、走らされているのか、いつからなのか、さっぱりわからない。幼い手足はすでにへとへとで疲れきっていて、本音を言えば今すぐにでも足を止めて休みたかった。けれど、止まることは出来ない。走って、走って、白龍を追いかけてくる何かから逃げないといけないことだけは、わかっていた。周りは真っ暗でやさしい兄上も姉上も、だれもいない。一人きりだ。でも、走らないといけない。足を止めた瞬間に、追いつかれた瞬間に、呑み込まれる。もっと早く、早く逃げなければ、でないと。
     白龍の必死な願いが功を奏したのか、小さな手足はいつの間にかどんどんと成長して、歩幅も走る勢いも伸びていった。それだというのに、後ろから迫る速度はどんどん増している。ひたひたと、ずるずると、ごうごうと、ぱちぱちと、様々な音を立て、重量を増してついてくる。追いかけてくる。
    2452