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    ルフィ

    Namako_Sitera

    DOODLEもしもフィナとヨルンが知り合いだったら名授ifの続き。えっ知り合いの状態で名授を!? の本編。ずっと分かってるフィナ、ずっと分かんないサザントス、全部知ってるので奇行をするヨルン。もしかして:最初から破滅が決まってる? そうかも……
    いつかの話。【2】 サザントスが原初の洞窟に追いついたころには、全てが終わっていた。物静かな祭壇からは炎は消え、選ばれし者の手にあったはずの採火燈はセラフィナの元にある。先行したはずの選ばれし者はセラフィナと対峙してはいるものの、彼女の計画を阻止することは叶わなかったようだ。
     聖女の皮を被った邪悪は出遅れたサザントスをみやると、まるで憐れなものをみるかのような目でさざ波の様に嘲笑う。どういった意味を含んだものなのかサザントスには分からなかった。しかし、問いかけを叫ぶ暇もなくセラフィナは黒呪炎に包まれて消える。
     サザントスは選ばれし者へ……ヨルンへ視線をやる、”何をしていたのか”と。”一体何があったのか”と。選ばれし者は普段通り気だるげに、今サザントスの姿に気が付いたかのように小さく首を傾げた。サザントスの問いの意味自体を理解していないように、わざとらしく。
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    slekiss

    MOURNINGウン十年前に2主(シオンさん)の過去話を書こう!と意気込んだはいいが途中で力尽きたもの。聞き間違いでショーン=シオンだった、というのは覚えてるが、過去の自分がこの後どう続けるつもりだったのか不明なためここで供養する。


    2主:シオン・N・エルフィールド。淡い亜麻色の髪と薄い鳶色の瞳を持つ、全体的に色素の薄い青年。
    謎の女:見た目は深層の令嬢。自警団員のショーンという人物を探しているようだが……?
    邂逅(仮 それは、本当に偶然の出来事だった。

     その日の夕方、アルベルト・コーレインは、自警団事務所前で一人の女と出会った。
     きっちりと結い上げられた漆黒の髪に、白い帽子とひと繋ぎになったヴェールを載せ、細い身体を帽子と同色のドレスで包んだ、何処から見ても深窓の令嬢然とした姿。
     品のある落ち着いた雰囲気から察するに、年は妹のクレアより少し上ぐらいだろうか。
    「あの……少々お尋ねいたしますが」
     鈴を転がすような、とはこのことをいうのだろう。涼やかな美声にはっと我に返る。
    「は、はい?」
     正直顔の造作だけで言えば、彼女とアリサは全く似ていない。
     けれど、ふわりと微笑む儚げな美貌と、それでいて意志の強さを感じさせる慈愛に満ちた薄茶色の瞳が、アルベルトにアリサを思い出させた。
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