僕だけの音　「おや、雅子さん。お一人ですか？社長は？」
「晋作様はマスター様と共にレイシフトを…」
「ああ！」
合点が言ったように阿国さんは手を叩くとじっと私を見る。
「雅子さん、今…お暇ですか？」
「え、ええ…」
「でしたらその時間、この阿国さんにくださいな」
そう言って私は手を引かれるままどこかへと連れて行かれてしまうのだった。
＊＊＊
　「マスターくん、これで終わりか？今日のノルマは」
「うん、ありがとう！」
「なにいいってことさ」
そう言いながらいつもは出迎えに現れる雅の姿がないことに首を傾げる。そうしてカルデアの中を歩いていると何やら音が聞こえ音のする方ーー、食堂へと向かう。するとそこでは阿国くんが舞い踊りそして雅が真剣といった様子で琴を弾いていた。

バンドTAKA☆SUGI妄想ボーカルはMORI
三味線はTAKASUGI（リーダー）
他は考えてないけど坂本さんがギターやったり以蔵さんがドラムやったりすれば良いんじゃないかな
その辺の道端とか公園とかで演奏したら結構人が集まる
TAKASUGIのノリノリのMCが人気。彼が居る対バンは仲の悪いバンド同士を入れてしまってもトラブルの被害は最小限。
時々ホール借りてライブ企画するけど毎回前日前々日くらいから三味線リーダーは風邪をひき寝込んで欠席。
まだそんなに売れてないのに全国ライブを突然企画し敢行。しかし途中から三味線リーダーは姿を現さなくなり、代わりにAI TAKASUGIなる電子のメンバーが三味線の代わりに電子音で参加するようになる。TAKASUGIとそっくりな容姿の映像を映し出す演奏機械にファン困惑。しかしソロライブでもかつての三味線リーダーのようなMCが聞けるようになり、新参者は歓喜。古参はなんともいえない気持ちを持ちつつ楽しむ。