並木
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DONEritk版深夜の60分一発勝負第四十六回 お題:「体育」「並木道」
類視点 両思い
積み重なった思い出の、走っている間に見えた景色。そこから紡がれる、記憶の数々。
どれも愛しくて、幸せで。
それでいて、ちょっと恥ずかしい。
それでも、大切な記憶。
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足がもつれそうになるのを堪えながら、走る。
何事かと見てくる人たちは皆、走ってるのが僕だと気づくと、いつものかというかのように納得したような顔をしていた。
だが、そんなことに構っている暇はない。
先ほどきた連絡が本当なら、僕は急がなくてはいけないんだ。
漸く目的地……保健室にたどり着くと、一息ついてから、扉を開いた。
「すみません。……あれ?」
保険の先生にもし何か言われたら、と考えていたが、そこには先生の姿はなかった。
代わりに、見知った声が、ベッドから聞こえた
2819どれも愛しくて、幸せで。
それでいて、ちょっと恥ずかしい。
それでも、大切な記憶。
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足がもつれそうになるのを堪えながら、走る。
何事かと見てくる人たちは皆、走ってるのが僕だと気づくと、いつものかというかのように納得したような顔をしていた。
だが、そんなことに構っている暇はない。
先ほどきた連絡が本当なら、僕は急がなくてはいけないんだ。
漸く目的地……保健室にたどり着くと、一息ついてから、扉を開いた。
「すみません。……あれ?」
保険の先生にもし何か言われたら、と考えていたが、そこには先生の姿はなかった。
代わりに、見知った声が、ベッドから聞こえた