事務
yu__2020
DONEイドアズ。とある街で怪異専門探偵事務所を営むアズと、押しかけ助手の双子の調査録。5話目。ヴィ様の元に届いた不穏な荷物と吸血鬼と芸術と人間のお話。全四話の予定。銀幕のメトセラ 一話目メッセージカードを添えて
映写機の音がカタカタと鳴り、暗い部屋の中にあの人の姿が映る。モノクロで、所々痛んでしまったせいか時折映像が瞬き絵がきちんと見えない場面もあるが、あの人の写るところは幸いとても保存状態が良かった。
無声のそれは黎明期の頃のフィルムで、舞台上に一人の俳優が独白をするシーンが映る。もの悲しく、翻弄されて苦痛に喘ぐ青年を演じる彼の声まで聞こえてくるようだった。
ただそれは美しく、見る者の心を虜にするような鬼気迫る演技に、彼は感動か、嘆きか分からないため息を漏らす。
「本当にやれるかい?」
部屋の隅にいた声に、男は現実に引き戻された。
「ああ、勿論。あまりにも悲劇だ」
「そう、その通りだとも」
13951映写機の音がカタカタと鳴り、暗い部屋の中にあの人の姿が映る。モノクロで、所々痛んでしまったせいか時折映像が瞬き絵がきちんと見えない場面もあるが、あの人の写るところは幸いとても保存状態が良かった。
無声のそれは黎明期の頃のフィルムで、舞台上に一人の俳優が独白をするシーンが映る。もの悲しく、翻弄されて苦痛に喘ぐ青年を演じる彼の声まで聞こえてくるようだった。
ただそれは美しく、見る者の心を虜にするような鬼気迫る演技に、彼は感動か、嘆きか分からないため息を漏らす。
「本当にやれるかい?」
部屋の隅にいた声に、男は現実に引き戻された。
「ああ、勿論。あまりにも悲劇だ」
「そう、その通りだとも」
katohkaname
DONE2021年8月21日(土)開催 『鬼さんおいで、手の鳴る方へ』(鬼滅の刃/無惨様と上弦の鬼スペース 参加作品です。現代軸。現パロ。鬼たちは人間設定です。ボーカル:猗窩座を擁するロックバンド『EXCELLENT JOGEN』。彼等は新曲発表後一躍スターダムに乗る。しかし、猗窩座はライバル事務所に所属するタレントと何やらいい雰囲気で、バンドメンバー、そして事務所社長の鬼無辻無惨は猗窩座に苦言を呈する
EXCELLENT JOGENEXCELLENT JOGEN
【登場人物設定】
■猗窩座:ボーカル。半天狗によってスカウトされる。空手道場とカフェでアルバイトしながらアマチュアバンドを組んでいた。
■黒死牟:リードギター(5弦/主旋律)担当。フリーのギタリスト&作曲家としてマルチに活躍する弟にちょっぴり嫉妬♪
■鳴女:ベースギター(4弦)。元琵琶奏者という異色の経歴の持ち主。淡々と鬼無辻の演出に従い演奏する。
■童磨:ドラム。手足が長く、見目麗しい容貌なので女性のファンが多い。猗窩座をよくからかって激怒されるが止める気はない。
■妓夫太郎&堕姫(梅)キーボード&パーカッション。堕姫は元ボーカルだがイマイチ売れないためにパーカッションに転向。美しい容姿なので男性ファンが多い。妓夫太郎のピアノは天才肌で鬼無辻のお気に入りだが容姿はイマイチ
17220【登場人物設定】
■猗窩座:ボーカル。半天狗によってスカウトされる。空手道場とカフェでアルバイトしながらアマチュアバンドを組んでいた。
■黒死牟:リードギター(5弦/主旋律)担当。フリーのギタリスト&作曲家としてマルチに活躍する弟にちょっぴり嫉妬♪
■鳴女:ベースギター(4弦)。元琵琶奏者という異色の経歴の持ち主。淡々と鬼無辻の演出に従い演奏する。
■童磨:ドラム。手足が長く、見目麗しい容貌なので女性のファンが多い。猗窩座をよくからかって激怒されるが止める気はない。
■妓夫太郎&堕姫(梅)キーボード&パーカッション。堕姫は元ボーカルだがイマイチ売れないためにパーカッションに転向。美しい容姿なので男性ファンが多い。妓夫太郎のピアノは天才肌で鬼無辻のお気に入りだが容姿はイマイチ
HSM_TRPG
MEMO新クトゥルフ神話trpg 現代探索者御調 楽(みしらべ らく) 探偵 女性
「カタシロ」を回った時のpc。
自分ぽいの作ってきてって言われて迷走した。
何も似てないと思われる。
KPが手強かったと感想を漏らした。面白かったね〜〜〜
少年、約束守ってくれよ?
待ってるぞ
事務所にはお菓子がよく置かれるようになった。
すずめ
DOODLEスクショ…これ以上今日はパソコンと向き合えない…うぐぅ…夏を乗り切るうらわざをどなたか伝授してくださりませんか…
事務仕事なんだけど、日中エアコンのオフィスにいられるのに通勤往復をマスクでこなすだけでもう即時熱中症状が発動するのクソがっでむ
水分とりすぎても胃がすぐいっぱいになってきもちわるくなるんだ…水分とるのほんとじょうずじゃなくてかなしい
もうどうあがいても詰んでてしみじみしちゃいますな
rei
DONE # 絵描きさんからリプ貰ったイラストを文章にする上記タグにてカナデさん(@ai_okenia )から素敵な絵使わせてもらい書きました、探偵事務所ネタのタル鍾SSです。
書いてて楽しかったです!ありがとうございますー!! 4592
PrzmStar
DOODLEおはようございます、朝からミロカミュ肌色🔞すいません夏の褥に冷たい和菓子は良さそうですねぇ…( ˇωˇ )✨
本日は事務の日なので現実逃避に落書きいっぱいしたい…
暑いですが今日も頑張っていきましょー!
AkiNaokata_GG
MAIKING昼に描いてポイしたやつの一番下まで埋まった版。一枚目はとりま普通の画格でってことで名前も出なかったヴァラナ切り抜き。
完成&続くかどうかはわからない🤔
調子良くなくて身内のボランティア事務から逃避してただけなので。 2
haribote_san
MAIKINGゆるっと創作。なんかこう、ぼやぼやっと何かの事務所もの書いてみたいよね。にしてもぼやぼやしすぎだ。途中だし。「これ、どうするつもりだったんですか?」
やらかした。
目の前の部下、クロをみて真っ先に浮かんだ言葉だ。怒りや不機嫌が滲んでいるとか、そういう類はもはや通り過ぎたのだと一瞬でわかる、その表情。
無。無だ。無でしかない。今ここで何を言っても言わなくても、もはや許されることはない、その顔。
「黙ってないで何か言ったらどうです?」
「すみません……」
「謝罪は幼児でもできますよ」
思わず口に出た謝罪の言葉すらぴしゃりと撥ね付けられる。もうどうしようもないが、今許されていることはただ一つ。偽りのない事情の説明だ。
「……一応、昨夜までで残りの仕事量はそこの書類の山一つ分にはなってたんだ」
「嘘は状況を悪くするだけですよ」
1409やらかした。
目の前の部下、クロをみて真っ先に浮かんだ言葉だ。怒りや不機嫌が滲んでいるとか、そういう類はもはや通り過ぎたのだと一瞬でわかる、その表情。
無。無だ。無でしかない。今ここで何を言っても言わなくても、もはや許されることはない、その顔。
「黙ってないで何か言ったらどうです?」
「すみません……」
「謝罪は幼児でもできますよ」
思わず口に出た謝罪の言葉すらぴしゃりと撥ね付けられる。もうどうしようもないが、今許されていることはただ一つ。偽りのない事情の説明だ。
「……一応、昨夜までで残りの仕事量はそこの書類の山一つ分にはなってたんだ」
「嘘は状況を悪くするだけですよ」
田中鉈
DONE事務所メンバーの朗読集が出るらしいですね😇https://m.post.naver.com/viewer/postView.naver?volumeNo=32031741&memberNo=51307767
このままだと何喋ってるか一言も分からないのに軽率に買ってしまいそう😂😂😂
へきち
DOODLE逆裁2日記一瞬イサオさんが降霊したかと思ってゾッとしたシーンがありました。
あと事務所にイトノコ刑事がいるのも悪くないじゃん♪と思ってたらなるほど君がいきなり最低彼氏みたいなムーブしてキレました。プレーヤーとの激しすぎる乖離やめろ…やめろ…
あと顔芸カルマです。 3
Jack_0_Lantern_
CAN’T MAKE耳と尻尾だけ猫化したオルがそのままヒーロー活動を続けようとしてファンやパパラッチに写真撮られまくっていたので、サーが事務所まで連れ帰ってきたシーン。雄猫が発情期を迎えると攻撃的になるって本に書いてあったので、こんな感じで、普段なら絶対しない口喧嘩をしたあとに、仲直り発情期交尾してほしいな…という導入です。
猫化オルサー 私の手を引いていたナイトアイが、執務室に入るやいなや、扉を勢いよく閉める。バンッ、と激しい音が、外界から私たちを遮断した。
こちらを振り向いたナイトアイの顔は明らかに紅潮していて、荒ぶる気配を隠しもしない。普段は冷ややかさを感じる目元は、今は別人に思えるくらいに苛立たしさが滲む。ファンやカメラマンたちに押し引きされ、すっかり乱れてしまったスーツからのぞく首筋には、玉のような汗が光っていた。
「えっと、ナイトアイ、なんか怒って……る?」
「当たり前だろう」
暑いな、と舌打ち混じりに吐き捨てて、彼が空いた手でネクタイを緩める。こんなぞんざいな姿のナイトアイ、見たことない。今まで出遭ったどの巨悪なヴィランよりも鋭い、刺すような迫力があって、圧倒されそうになる。手首を握られていなければ、反射的に間合いの外まで距離を取っていただろう。本能が、アラートを鳴らせる。穏便になだめて平穏を取り戻したいと思うのは、私が彼と恋仲であることを差し置いても、別におかしなことじゃあないだろう。
1171こちらを振り向いたナイトアイの顔は明らかに紅潮していて、荒ぶる気配を隠しもしない。普段は冷ややかさを感じる目元は、今は別人に思えるくらいに苛立たしさが滲む。ファンやカメラマンたちに押し引きされ、すっかり乱れてしまったスーツからのぞく首筋には、玉のような汗が光っていた。
「えっと、ナイトアイ、なんか怒って……る?」
「当たり前だろう」
暑いな、と舌打ち混じりに吐き捨てて、彼が空いた手でネクタイを緩める。こんなぞんざいな姿のナイトアイ、見たことない。今まで出遭ったどの巨悪なヴィランよりも鋭い、刺すような迫力があって、圧倒されそうになる。手首を握られていなければ、反射的に間合いの外まで距離を取っていただろう。本能が、アラートを鳴らせる。穏便になだめて平穏を取り戻したいと思うのは、私が彼と恋仲であることを差し置いても、別におかしなことじゃあないだろう。
きみどり
MAIKINGアイドルやってる乱凪砂が好きすぎる茨の話と、事務所に一刻も早く帰りたい七種茨VS期日までは絶対に島から出したくない巴日和の攻防「俺、死んだ……?」
夢から覚めた筈が、未だ奇妙な感覚が拭いきれない。つよく握られた手の感触、唇に触れたあたたかさ、叩き付けられぐしゃりと潰れた自分の体……全部、ぜんぶ、夢の中の出来事の筈だ。
己にそう言い聞かせていると、外から聞こえてくる歌声に弾かれたように茨は部屋を飛び出す。間違える筈がない。
聞こえてくる歌声を頼りに、なんとか辿り着いたその場所は、建物の中心につくられた中庭のようだった。大きく枝を広げた大樹と、その下に備え付けられたベンチ、そこに腰を掛け凪砂は歌っていた。
伴奏も何も無い、ア・カペラで歌い上げるそれは、どこまでも自由で伸びやかで、朝日に照らされきらきらと輝く『アイドルの乱凪砂」がそこに存在していた。
2229夢から覚めた筈が、未だ奇妙な感覚が拭いきれない。つよく握られた手の感触、唇に触れたあたたかさ、叩き付けられぐしゃりと潰れた自分の体……全部、ぜんぶ、夢の中の出来事の筈だ。
己にそう言い聞かせていると、外から聞こえてくる歌声に弾かれたように茨は部屋を飛び出す。間違える筈がない。
聞こえてくる歌声を頼りに、なんとか辿り着いたその場所は、建物の中心につくられた中庭のようだった。大きく枝を広げた大樹と、その下に備え付けられたベンチ、そこに腰を掛け凪砂は歌っていた。
伴奏も何も無い、ア・カペラで歌い上げるそれは、どこまでも自由で伸びやかで、朝日に照らされきらきらと輝く『アイドルの乱凪砂」がそこに存在していた。
a_neyaaSs
MOURNINGプロヒろきくん×無個性でっくん(事務所勤務)な闇オークションネタ。以前の垢でベッターに上げてたやつをこっちに移したものです。私が読みたかっただけ。
闇の宴 ひしめき合う人々の群れ。着飾った格好、小綺麗なスーツ、顔を隠すヴェールや仮面。足がつかないように素性を隠していながら、分かる者にはわかる『身分証』。
ついさっきどこかの不届き者が競り落とした『商品』が運ばれていき、またひとつ押収するための証拠が増えた。耳元で最小音でやり取りされるインカムから、次の競りに探し求めた彼が『出品』される事を知らされる。
認識が甘過ぎたのか、それとも巧みな手法を使われたのか。あの日、迎えに行った彼の部屋はもぬけの殻となっていて。
思い出すだけで、己の不甲斐なさと彼を拐った者への憤怒に歯を食いしばってしまう。拳を強く握り締めて怒りを逃がそうとした、その時。
暗く落ちていた照明がパッと輝き、正面の舞台の中央にスポットが当てられる。進行者の拡声器越しの声が耳障りに思いながら、眩しいその舞台の主役に目を見開いた。
2642ついさっきどこかの不届き者が競り落とした『商品』が運ばれていき、またひとつ押収するための証拠が増えた。耳元で最小音でやり取りされるインカムから、次の競りに探し求めた彼が『出品』される事を知らされる。
認識が甘過ぎたのか、それとも巧みな手法を使われたのか。あの日、迎えに行った彼の部屋はもぬけの殻となっていて。
思い出すだけで、己の不甲斐なさと彼を拐った者への憤怒に歯を食いしばってしまう。拳を強く握り締めて怒りを逃がそうとした、その時。
暗く落ちていた照明がパッと輝き、正面の舞台の中央にスポットが当てられる。進行者の拡声器越しの声が耳障りに思いながら、眩しいその舞台の主役に目を見開いた。
c*
DOODLEアイナナ次元での春の新番、ネiメiシiス10話の感想です。とうとう最終話…色々あったけど最後はまたみんなで探偵事務所を続けることになって良かったです。
まだ描きたいことがあるのでちょっろっと描くかもしれませんが、全10話、感想はこれで終わりです。
たかなし
DOODLE雨宿り。事務所にて。だらだら会話文。
「真鶴。いるか?」
「おう、高遠か。どうした?」
「ああ、いや、大した用ではないんだが。出かけるところだったか?......その格好、近場じゃないな」
「久々に、ふらっと北陸の方にでも行ってこようかと思ってな。で、お前の方の用件は?」
「暇なら飯でもどうかと思ったんだが。もう出るところなら出直すよ」
「いや、大宮から深夜バスなんだ。どっかで飯は食って行こうと思ってた」
「時間は?」
「21時発」
「それなら結構余裕があるな。この辺でいいのか?」
「おう。すずめでもいいが、たまには違うとこにするか。高遠、お前、何か食いたいもんは......ん?外、雨降ってきたか?」
「本当だ。さっきまで降ってなかったんだが」
「それは運が良かったな。おい、どんどん強くなってねえか?......うわ、もう土砂降りじゃねえか」
2072「おう、高遠か。どうした?」
「ああ、いや、大した用ではないんだが。出かけるところだったか?......その格好、近場じゃないな」
「久々に、ふらっと北陸の方にでも行ってこようかと思ってな。で、お前の方の用件は?」
「暇なら飯でもどうかと思ったんだが。もう出るところなら出直すよ」
「いや、大宮から深夜バスなんだ。どっかで飯は食って行こうと思ってた」
「時間は?」
「21時発」
「それなら結構余裕があるな。この辺でいいのか?」
「おう。すずめでもいいが、たまには違うとこにするか。高遠、お前、何か食いたいもんは......ん?外、雨降ってきたか?」
「本当だ。さっきまで降ってなかったんだが」
「それは運が良かったな。おい、どんどん強くなってねえか?......うわ、もう土砂降りじゃねえか」
suzukaken
DONETwitterで息抜きに女子描きたいリクエスト受けてたのでリクエストのあった本田未央デレステの弊事務所に未央ちゃん居なくてびっくりした えっ一人ぐらいSR↑未央いても良くない?毎年あんなに年始無料ガチャしてるのに???
色杷(いろは)
MEMO〖うつせみ〗# 空蝉の追想【水咲 詩心】
事務所近くにある駄菓子屋の娘。生粋のオカルトマニアな15歳の女子高生。
*
https://twitter.com/colorful_plan/status/1320328726614208512?s=19 5
supiaccount
PROGRESS6月中に完成させたい3276本装丁は
表紙:コルキーホワイト130kg
本文:コミック紙ラフorホワイト
加工:遊び紙(タント橙系)、表紙カット2.5cm
の予定
表紙には20代3276、事務所の窓を背景に
裏表紙には反射で映る30代3276
夜間科
DOODLE【まつさみ】松井が五月病に罹ったようです。事務刀にかわいがられ犬。視線が痛い。さっきからまったく手が動いていないことを、無言のうちに咎められている。ただそんなふうに見られても困るのはこちらの方だ。ねめつけられたくらいでやる気が出るのなら苦労はない。
「どうかしましたか、松井。貴方らしくありませんね」
「僕がそんなに勤勉に見えるかい」
「違うのですか」飼い犬は無表情のまま首を傾げてみせた。
「僕だって怠けたい時くらいある。……さみ、おいで。遊ぼう」
「まったく、悪い人ですね」
口では一応の非難をしつつ、松井の事務仕事にさして興味はないのだろう。構ってもらえる喜びを声に滲ませた五月雨は、とうとう机に背を向けた飼い主の腕の中へ収まった。ほうと柔らかく息を吐いた松井の頬に擦り寄る。「かわいいね」と掠れ気味の低い声が囁けば、一途な犬はその顔に幸福の色を浮かべてしまう。五月雨の脳はどうやらその言葉を最大級の賛辞だと誤解してしまっているようだった。
2224「どうかしましたか、松井。貴方らしくありませんね」
「僕がそんなに勤勉に見えるかい」
「違うのですか」飼い犬は無表情のまま首を傾げてみせた。
「僕だって怠けたい時くらいある。……さみ、おいで。遊ぼう」
「まったく、悪い人ですね」
口では一応の非難をしつつ、松井の事務仕事にさして興味はないのだろう。構ってもらえる喜びを声に滲ませた五月雨は、とうとう机に背を向けた飼い主の腕の中へ収まった。ほうと柔らかく息を吐いた松井の頬に擦り寄る。「かわいいね」と掠れ気味の低い声が囁けば、一途な犬はその顔に幸福の色を浮かべてしまう。五月雨の脳はどうやらその言葉を最大級の賛辞だと誤解してしまっているようだった。
torinokko09
DONE三月三週目「ひみつ」 ツードロくらいになったあいまいな返事で一彩と付き合うことになった燐音が、事務所の一室を借りてメルメルと仕事してる時の話。
一月連作、3月導入と一、二週目読んでからだと解像度が爆上がる。むしろ読んでからがいいまである。全部ポイしてある。
一燐要素すくなめ(前提にあるだけ)
///
ワンシーンを漫画に書き起こしてぽいぴくしてるので是非見てね
「ひみつ」
「先ほどからスマホばかり気にして、どうしたんですか」
「えっ」
HiMERUに指摘され、燐音は無意識に触っていたスマートフォンを伏せた。何気ないふりをして「競馬見てた」というと、あからさまな視線を向けられて、ため息を一つ。燐音は内心、まずったなと後悔した。
事務所ビルの一室を借りて企画していたライブやコラボ仕事の事務作業中だった。ニキはバイト、こはくはダブルフェイスの仕事があるから、こういった事はHiMERUと二人きりになるのが常だった。燐音は改めて手元にあるライブハウスの資料を見た。初めて借りるライブハウスは、なかなか個性的なつくりをしていた。そのためにいつものように、がうまくいかず、年明けから企画が難航していたのだ。
4315「先ほどからスマホばかり気にして、どうしたんですか」
「えっ」
HiMERUに指摘され、燐音は無意識に触っていたスマートフォンを伏せた。何気ないふりをして「競馬見てた」というと、あからさまな視線を向けられて、ため息を一つ。燐音は内心、まずったなと後悔した。
事務所ビルの一室を借りて企画していたライブやコラボ仕事の事務作業中だった。ニキはバイト、こはくはダブルフェイスの仕事があるから、こういった事はHiMERUと二人きりになるのが常だった。燐音は改めて手元にあるライブハウスの資料を見た。初めて借りるライブハウスは、なかなか個性的なつくりをしていた。そのためにいつものように、がうまくいかず、年明けから企画が難航していたのだ。