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    五虎退

    ru_za18

    DONE遠征ではぐれてしまい、ずっと探していた秋田と五虎退が本丸に帰ってきた。
    ようやく元気になってきた二振りが、散歩に誘ってくれたのが嬉しく、共に向かうことになる。
    平坦な道から、どんどんと山の方へと向かう中、休憩しようと声をかけた審神者に対して、二振りは…
    ※何でも許せる方向け
    ※少しホラー

    Twitter・支部の再掲作品
    そうしてまた「あるじさま…こ、こっちですよ…」
    「主君!早く来てくださーい!」
    「待って…!五虎退も秋田も早いよ…」
     楽しそうに笑いながら先を行く二振りを追いかける。今日は、五虎退と秋田に誘われて散歩へやってきた。目の前で笑う二振りに、どこか安堵している自分がいる。
     その理由というのも、遠征で隊からはぐれ、帰りそびれた五虎退と秋田を探し回ったのが半年以上前のこと。ずっと見つからずに一週間、一月、半年と時が経ち、諦めかけた時に彼等は帰ってきた。本丸の、扉の前に。一期一振をはじめ、私も粟田口の兄弟も集まっては、いくつか怪我はあるけれど、皆無事な彼らに安堵し、帰還を喜んだ。二振りは、焦点がどこかぼんやりとしていて、“私が粟田口のみんなに贈った藤のブローチを無くしてしまった”と、それだけを呟いていた。どこか不思議な感じはしたけれど、私はそんなことより二振りがこうして帰ってきてくれたことが、何よりも嬉しかった。それに、帰ってきた当初の反応は、おそらく疲れからだったのだろう。日が経つにつれ、以前のように庭を駆け、遊び、鍛錬に励み、どんどん元気になっていった。
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