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    修行

    umemhyk

    PROGRESSブラッドリー×名無しモブの夢小説的な何か。「もしもあなたが、違うかたちでブラッドリーに出逢ったら?」をテーマにしたお話を鋭意執筆中です!
    一作目は、西の国の銀細工屋でアクセサリー作りの修行に励むモブ視点のお話です。

    イベントに間に合わなくて申し訳ないです…😭せっかくなのでプロローグだけ公開させていただきます🙇‍♀️💦💦あと何日かかるか分かりませんがいつか必ず完成させます!
    名も無き花はひだまりに揺れて 一輪目・名も無き銀細工師カランカラン。

    その魔法使いは前触れもなくやって来た。
    まるで私の旅立ちを見計らったかのように。

    漆黒と白銀の髪、射抜くような夕闇色の瞳。

    「ようじじい」

    「いらっしゃいませ…おお、これはこれはブラッドリー様。久方ぶりですなあ」

    「あ、お前あん時のちっちゃいのか」

    「ははは、こんな老いぼれにちっちゃいのは止してくださいよ」

    「よく言うぜ。俺様の半分も生きてねえのによ」

    お師匠が何やら親しげに話しているのは、数十年ぶりにうちの店に来た“常連”だ。

    西の国の北東部、北の国との国境に近いこの銀細工屋は北からの来客も多い。なかでも盗賊を名乗る魔法使いの太客が数十年に一度来るとは聞いていたけれど、まさかたった一年修行に来ている私がその姿を見られるなんて。しかもここから旅立つ前日に。
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    kisasu2612

    MAIKING修行中に現世のしがらみを色々断ち切って南泉くんに完全に想いを伝えたい審神者ちゃんと、なんとなくこいつも俺がいない間なんか頑張るらしい事を察した南泉くんが修行に行くところ。

    明日明後日と書けたらいいな…
    正直展開未定で、どうなるかわからないんですが。
    やれるだけやってみよう!
    いってきます!修行道具に旅装束、そして手紙一式。
    修行の申し出をしてきた男士達に必ず手渡す一式を、ついさっき同じように手渡してその背を見送った。
    ゆっくりと障子の向こうに消えていった背中が見えなくなるまで見送って、自分の部屋を振り返る。
    執務室の隣。自室の布団の上でピカピカと光っているだろう端末を扉越しに睨みつけ、手をぎゅっと握った。

    南泉くんは何も知らない。
    何も知らせない。
    そう決めて修行に送り出す事を決めたのに、私の心はまだ未練がましく奥底で喚いてる。
    それに従うわけではないけれど、やっぱり少しだけ勇気が欲しい。彼が頑張っている間、私も頑張れるように。

    立ち上がって障子を開ける。
    「廊下は走るな」と雅な初期刀の声が聞こえてくる前に自室前の廊下を走り抜け、本丸母屋へ。急カーブを右に曲がり、もうすぐ一文字の部屋というところでその背中を捕まえた。
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