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    兄貴

    tsunati

    TRAINING勢いで書いた海ハン♂。
    ハンターくんは弊里愛弟子兄貴分。
    海を越えて来た炎 彼は海を越えて来た。猛き炎、と呼ばれる百竜の淵源を鎮めた英雄は、しかしまだどこか幼さも残るような、同い年の男だった。それが初めは面白くなくて、こいつに出来るなら俺にも出来るはずだ、と理由も無く思い込んだりもした。
     それが間違いだとわかるまで、さほど時間はかからなかった。彼はあっという間に王域三公が一角、剛纏獣ガランゴルムを下し、さらなる高みを目指して駆けて…いや、翔けている。それは才能だとか、そういうものではなくて…いやもちろんそれもあるのだろうけれど、それだけでは決してなくて、ただひたすらに彼は人を守りたいのだ、と気付いてからは、もうダメだった。
     気付けば目が、耳が、体が彼を追う。日に煌めく白銀の髪が、そこから覗く左右で違う色の双玉が、柔らかな声が、しなやかな体が…綺麗で、愛しくて、可愛くて仕方無かった。抱きたい、と、そう思うようになるまでは早かった。そこからは押して押して、押しまくって、今日ふたりで部屋飲みの約束を取り付けてある。いい酒も用意した、つまみも好みのものをこっそり準備してある。それから、その後を楽しめるように、痛くないようにするモノも。
    2012

    ゆきこ

    DOODLE幼少期ロイド君と警察学校を卒業したての兄貴の話。これを読んでから1個前の話を読むとますますつらい、かもしれない(汗)
    例によって色々捏造してるし妄想度合いが高めです。だって幼少期については想像、というか妄想で補うしかないからね! ということで、呼び方とかもちょっと変えてますので突っ込みはなしでお願いしますm(_ _)m
    「ねえ、おばちゃん。僕に、料理をおしえてください」

    たったひとりの肉親であるガイが警察学校の寮に入り、まだ十にも満たない子供をひとりだけにしておく訳にはいかないと(ロイド自身はひとりでもだいじょうぶ、ちゃんとお留守番できるからと主張した。だが物盗りが入ったら危ない、あるいはロイドは可愛いから人浚いが来るかもしれないと兄とレイテ、セシルに却下され、マイルズに諦めろと言われたのだ)ノイエス家でロイドを預かってからしばらく経った頃。真剣な顔でそう言い出したロイドに、レイテは少しだけ驚き、瞬きをしながらどうして? と尋ねる。

    「それは構わないけれど。……ねえ。ロイド君は、どうして料理を覚えたいの?」
    「えっとね、兄ちゃん、けーさつ学校でがんばってるんでしょ? だから、帰ってきたら、おいしいものを食べさせてあげたいなって思ったの」
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    ゆきこ

    DOODLEロイド君と兄貴の話。零序章、ロイド君視点。妄想が多大に含まれていますのでご注意を。
    零を再度プレイし始めた訳ですが、ロイド君て警察官に理想や憧れはあったけど自分が何をしたいかっていうのがあまりなかったっぽいな、とか、兄貴が唯一の肉親といってもいい状態で(叔父さんたちは少なくとも兄貴の生前そこまで干渉してなさそう)その唯一を亡くしたら喪失感は相当なものだろうな、とか考えてたらこんな事に(-_-;)
    兄貴が死んだ。そう聞かされた時、最初は信じられなかった。
    だけど遺体と対面し、葬儀の準備を進めるうちにじわじわとその実感は這い寄ってきて、全てが終わった後、シンと静まり返った家の中で遺品の整理をしながら、胸の内にぽっかりと大きな穴が空いた事に気がついた。
    兄貴はいつでも元気で騒がしくて、兄貴がいるだけでその場は明るく、輝いて見えた。だけど兄貴がいなくなった途端に全てが色褪せ、それは共和国へ、叔父さんたちの所へ行っても続いていて。
    しばらくは何をする気にもなれず、この穴を埋めるにはどうすれば良いのだろうかと考えていた。そんなある日、ふと目についたのは共和国の警察官。彼らを見て、兄貴の事件の真相を知れば少しは気持ちも切り替わるかもしれないとクロスベルへ、警察学校へと行く事を決めた。
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