☀️首輪しないとダメ？
☁️物騒な…
🌔虫除けくらいにしとけ。
☀️虫除け？蚊取り線香持たせるの？？
🌔……自分で考えてくれ
☁️(言ってる事が少し難しいんだよなぁ)旭日、こいつのピアスみたいなもんだよ
☀️それ蚊取り線香なの？
☁️まあ、そんなとこだ
🌔ばっ…貴様っ！


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☀️十六夜、最近そのピアスしてるよね。綺麗だよ
🌔……ありがと
☁️(にこにこ)
☀️蚊取り線香なの？
🌔………。となりでニヤけてる鳥に聞いてみろ
☀️なんで東風に？

(理由を聞いた)

☀️十六夜を傷ものにするなんて…！
☁️酷い言われようだな
🌔傷を作らせたのは僕が先だから良いんだよ、旭日。
☀️？？？


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無題　私立宝永大学附属学園。
　近隣では数少ない大学付属の高等学校。有数の進学校ということもあり校風はかなり穏やかで、昼休みの今も生徒たちの和やかな笑い声が校舎から聴こえてくる。
　まさに理想的な学園風景とも呼べるものだったが、しかし。その校舎裏では和やかさとはまるで正反対の風景が広がっていた。

　――そこにあるのは数十もの黒い、大きな塊。
　正確にはボロボロになって気絶している、ここらでは珍しい学ランを着た少年たちだった。学園の制服はブレザータイプなので、恐らく別の学校の生徒なのだろう。
　そしてその中心には一人。汚れ一つないブレザーを羽織り、つまらなそうに周りを見下ろしている金髪の少年がいる。
　間違いなく、この光景を作り出した張本人である。