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    原宿

    ナナシ/ムメイ

    DOODLE東映版G終了後。ハロウィン話。
    三人で会話してるのが殆どなのでまだマシだがリョウとハヤトの謎の距離感バグは存在している。
    1970年代にハロウィンはまだ日本に無いだろ、と思って調べたらギリギリ原宿の某有名店舗で取り扱い始めてたらしく、G26話(暴竜鬼/放映日が76年11月頭)が新宿だし、姉が海外留学してる東映版ハヤトなら知っててもいいかもなと軽い気持ちで書き始めたがもの寂しいし特にオチは無い。
    ■ 甘くて苦いものは「はろうぃん? なんだい、それは?」「あー、なんか親父から聞いた事あったような……」
     早乙女家のリビングで「土産だよ」と隼人から渡された紫色やオレンジ色で包装された輸入菓子を手に竜馬と弁慶は二人首を傾げた。
    「姉さんに聞いたところじゃ、向こうさんの御盆みたいなもんらしいぜ」
     そう話す隼人と一緒に入り込んで来た外気は冬の気配がして、先程菓子を受け取る時に触れた彼の長い指も冷えていた。ここでの短い秋ももうすぐ終わるなと竜馬は思った。

     浅間山に今年初めての雪が降る頃だった。
     百鬼帝国との戦いも終わり、休日に腕時計からの通信に気をとがらせる必要も無くなっていた。珍しく朝早くから一人で出かけて行った隼人はどうやら新宿まで足を伸ばしていたらしい。
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