Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    和解

    Namako_Sitera

    DOODLEシグナ・ル・プリマ【1】:シグナと選ばれし者。
    (一貫してシグ→サザ)(全体通して恋と愛がテーマの作品になります)
    全極前でシグナが旅団に同行したらというif シグナとどうにかこうにか和解しようとしてなんか斜め上に行きそうな話。
    シグナ追憶はこの話よりも前に起きているが、焼かれた時の記憶がないみたいなフワッとした設定をしています。来るべき時まで誤魔化していけ…!!
    シグナ・ル・プリマ【1】:シグナと選ばれし者。 狩王女、盗公子、雷剣将、三つの神の指輪を正しき場所へ戻すために訪れたオルサ島、その小さな小さな港口。聖火神の指輪が導く一行を待っていたのは一人の少女だった。神秘的な雰囲気に気圧され一行は戸惑ったように……実際戸惑ってそれぞれ顔を見合わせる。
     これまで何となくではじまった奇縁の旅だったので、こういった仰々しい展開になるとは思っていなかったのだ。神の指輪を回収し正しき場所に返還するという使命の重さを理解しているのはそういない。……ただ一人を除いては。
     
    「お待ちしておりました、選ばれし者よ。わたしはシグナ、指輪の巫女の一人でございます。どうぞこちらへ、姉様たちの待つ祠へ案内いたします」
     
     戸惑う者たちの中に一人だけ一貫として動揺を見せなかった青年に、巫女シグナは恭しく一礼する。シグナの目は正しく今現在の選ばれし者を見抜き、四肢はこれまで叩き込まれた作法に従う。さながら生まれるより前から決められていたことの様にことは進む、かに思われたのだが。
    6088

    mi4ra1_under

    DONE炎のゴブレット/第一の試練を終え、ロンと友人としてやり直すことができたハリー。ロンとの和解は喜ばしいことではあったが、安堵を覚えるのと同時にこれまで抑えていた辛さや苦しみが溢れ出してきて……なハリーを心配する双子。
    孤独を越えた先に 第一の課題を終えた夜、ハリーは一人、ホグワーツの湖畔に座っていた。湖面には月光が淡く反射し、凍えるような夜風が吹いている。ロンと仲直りできたことは本当に嬉しかった。課題を無事に乗り越えられた安堵もあった。それなのに、ハリーの胸には奇妙な空虚感が広がっていた。

    ロンの「悪かったよ」という短い一言。肩に置かれた手。あの瞬間、張り詰めていた何かが解けた気がした。でも、それは同時に、これまで押し込めてきた感情があふれ出す兆しでもあった。
    第一の課題に挑む前、誰にも信じてもらえなかった日々。その孤独の重さが、安堵に包まれたはずの心をじわじわと蝕んでくる。

    一人だった……ずっと。

    思い出すだけで喉が詰まるようだった。疑われる日々、友人たちの視線の冷たさ、誰にも頼れない恐怖。それでも立ち向かうしかなかった。自分の中の勇気を無理やり引きずり出し、笑顔を作り、振り返らず前に進むしかなかった。今さらそれが報われたところで、どうしても消えない感情の波が押し寄せてくる。
    1955