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    因果

    genko_gorilla

    MAIKING雑伊で現パロ(作家と編集)。
    長文や会話練習、体力づくりを目的に、毎週更新→ある程度まとまったら整えて支部にアップを予定しています。毎金曜目安。秋までに書ききりたい。ファイト自分。

    ・支部にアップする際に大幅加筆・修正の可能性があります
    ・誤字脱字因果関係の齟齬もその段階で直しますので見逃してください
    ・週刊漫画誌のネーム連載とか許せない方には向いてないです
    ・これは雑伊なのか?
    タイトル未定(作家と編集)★8/22追記 Pixivにて完成版を掲載しました!★
    みなさんからのリアクション(絵文字)を消すのが忍びないので、
    こちらのポイピク版はこのまま残させてもらいます〜




     編集長に声をかけられたのは、あるうららかな春の昼下がりだった。
    「善法寺、お前そろそろ担当つくか」
     薄汚れた社内の廊下。切れかかった蛍光灯が、ぢりぢりと小さな音を立てている。企画書のコピーとゲラの束を抱え、会議室に走っていた伊作は、すれ違い様の唐突な申し出につんのめりそうになった。
    「担当……ですか?」
    「うん。文芸編集部に入ったからには、やっぱり作家の一人や二人担当してなんぼだろ。お前、今月で二年目に入ったよな?」
    「はい」
    「じゃ、そろそろいいだろ。いい加減雑用だけで給料もらうにも飽きた頃だろうし」
    20414

    さらさ

    MAIKING『蒼穹の灰燼』(ページ数未定/B6サイズ/無料配布/BoothでのDL頒布を予定)

    真EDのクロウとノーマルEDのリィン(五十鈴)が現代日本らしきどこかで出会って、因果の違いを受け入れてくっつくまで。(閃Ⅳ後、創なし)

    何ページになろうと無料配布です。尻叩きのために1章後半をアップします。
    Ⅰ.あの花は知っていたのだろうか
    (前略)
     引き取られてから季節は幾度となく過ぎ、クロウは十六で世話になっているシュバルツァー家を離れて特に理由もなく日本に留学した。そうは言いつつもシュバルツァー家は彼の事を気にかけているし、長期休みになれば唯一実子であるエリゼが遊びに来る。彼は人付き合いも得意であることから退屈はしていなかった。心にある空洞に目をそらしたままではあるが。三度目の春を迎え、進路の選択を迫られている訳なのだが今のクロウに将来を考えるような気力は残されていなかった。

    「――で、どこだろうここ」
    「うーん、わからないな……」

    話し声にそっとクロウは聞こえるほうに目を向けた。まだ制服姿がぎこちない二人の少年が辺りを見回しながらどこかを目指しているようだった。季節も季節だし、新入生だろうとは思ったのだが。どちらともなんとなく見覚えがある気がして少し目を凝らす。ふと、クロウは片方の少年に目を向けてしまった。初めて出会った頃と同じような体格に、癖のある黒髪。距離があって見えないが、その姿はかつて彼が大切にしていた人を思い出させる。起き上がって彼の元に駆け寄ると、思わず手首を掴ん 1371

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロ+リン/一時休戦
    Ⅱ終盤、氷霊窟/あり得たかも知れない因果の話
    「まさかこれほどとは。今までの手配魔獣とは次元がちがうぞ」
     膝をついたユーシスは、傾ぐ身体を支えるように地面へ剣を突き立てていた。
    「くっ」
     後方にいるエマやエリオットの前に立ち、リィンが敵の攻撃を受け止める。四本の腕から繰り出された衝撃で、踏みしめた足が後ろへ押し戻された。
    「こんなところで、こんなところでやられるわけにはいかないんだ!」
     太刀を握りなおし、巨大な魔煌兵へ斬りかかった。しかし、リィンの攻撃は無情にも見えない壁に弾かれる。
     帝都の解放作戦前、リィン一行はユミルを訪れていた。そこで妙な冷気の流れを感じとったリィンは、辿るように到着したユミル渓谷道の最奥で、五つ目の精霊窟を発見した。そして、その最深部で待ち受けていたのは今まさに対峙している、この二対の腕を持った魔煌兵だった。
    「しまった! また攻撃が」
    「まずいっ……」
     アーツの駆動体勢に入っていた敵が、攻撃体勢へ移行する。
    「ふふ。クレセントミラー」
    「させねえよ。フリーズバレット!」
     敵の攻撃から守るようにリィンらを見えない膜が覆い、さらには敵の足元から氷柱が現れた。背後から飛び出してきた背中に息を飲む。ク 823