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    山芋かしりべ

    DONE②噂と嫉妬とダンス、情緒不安定な二人

    ※②③④には以下の要素が含まれますが配慮して書いており、恋愛・性描写は弟子バロのみです。
    ・ヴォル卿とバロの接触(恋愛要素なし)
    ・一方的なモブ→バロ要素(犯罪あり)
    ・バロの被害やトラウマ描写(過呼吸)
    ・少年への性犯罪についての否定的な言及
    ・薬物乱用についての否定的な描写

    ①ちくび
    ②不穏&ダンス←これ
    ③仮面舞踏会
    ④きもちいいえっち※R18
    【弟子バロ】なかなか抱けないけど最後には抱ける話② 三日後、亜双義はバンジークスに同伴し、倫敦郊外の宮殿かと見まごう侯爵家を訪ねていた。貴族社会は上下社会。相談事でも上の者からの頼み事ならば、下の者が出向くのが筋らしい。
     荘厳な空間を抜けて使用人に案内されたのは、男性客をもてなす間、書斎であった。ぎっしりと本に囲まれた空間は、どこか古い、知の地層というようなにおいがした。
    「よく来てくれた、バンジークス卿」
     はしばみ色の髪を神経質に分け、片眼鏡をつけた壮年の紳士。模範的な貴族の風体であり、微笑を浮かべているがどこか冷たい抜け目なさがある。それがオスティア卿の印象であった。
     仰々しい挨拶と紹介にあずかりながら、亜双義は油断なく男を観察した。会うのは初めてだが、名前は知っている。彼から師へは、何度か晩餐会や狩り、[[rb:撞球 > ビリヤード]] へ招待する手紙が送られていたのだ。もちろん逐一手紙をあらためているわけではないので、実際にはもっと来ていただろう。
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    rrKonrr

    DONE⚠️自然災害についての描写があります。フラッシュバック等ご心配な方は閲覧をお控えください。⚠️

    一回別れたけど未練たらたらなえんじがヨリを戻したいはなし。
    結局ホはどこまでもえんじに甘いし、えんじはホの愛情にあぐらをかいてるから、周りは「絶対やめといた方がいいってー!」ってなるんだけど、本人たちが幸せならそれでいいよとしか言えない。
    このえんじ、常くんには今後もずっと睨まれててほしい。
     それが彼のためだと、本当に思ったのだ。

     分かりましたと、ホークスは言った。どこまでも静かな瞳だった。振り返れば、彼はいつもそうだった。人付き合いというものは大なり小なり、すれ違いや意見の相違の連続であるはずだ。しかし、彼と付き合う中でそういうズレをろくに感じたことがなかったことに気が付いたのは、「もう辞めるべきだ」という終わりの台詞を口にしてからだった。
     自分の言葉に対して、ホークスが首を横に振ったことはなかった。そうですね、了解です、それがいい、そうしましょう、さすがです——いつもそう言って、楽しそうに笑うばかりで。
    「分かりました」
     出会い頭に何の前置きもなく別れを切り出された、こんなときでさえ。
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