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    小説家

    kabe

    DOODLEリクエストでいただいたデュースの幼馴染は小説家番外編、鍋パーティーの導入です。三分の一くらいできたので。こういう感じで進んじゃうけど良いです?という気持ちを込めている。
    食材はやってくるもの 本日のグリムは張り切っていた。グリムはオンボロ寮のキッチンの主である。オンボロ寮において、キッチンはグリムの縄張りである。子分といえどもグリムの許可なしに好き勝手できない聖域である。
     グリムは監督生の親分である。親分たるもの、子分を飢えさせるとは言語道断。そしてどうせなら美味いものが食いたい。監督生はツイステッドワンダーランドに来る前までただの男子中学生であった。特技が料理なんてことはなく、本当にごく普通のちょっとドライでやんちゃで一途な男の子だったのだ。つまり料理なんてもんは中学校の家庭科レベル。それもクラスの女子生徒のお手伝いレベル。監督生は率先して洗い物係をしていた。三年間ずっとである。つまり、お察しくださいというわけだ。というわけで、グリムは早々にキッチンの主へと名乗り出た。監督生にやらせるくらいなら自分がした方が美味いものが食べれるので。あと、子分が美味しいと笑う顔は悪くなかったので。
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    ar_rn_3150

    MAIKING小説家の蟻生(32)
    大学生の凛(19)
    が同じアパートに住んでいて隣人だったらいいな〜!蟻生くんに煙草吸ってほしいな〜!という願望です

    猫飼いは煙草を吸わないべきですが、BLはファンタジーなので許してください
    小説家隣人パロ その男は、まるで風景でも見るかのように俺を一瞥して通り過ぎたあと、ぎょっとした顔をして振り返った。頭のてっぺんから爪先までぐっしょりと濡れて、古びて少し傾いたアパートの外廊下に座り込んでいる人間を見たら誰でも驚くだろう。驚かせて申し訳ない、と思った。
     しかしそいつはその後、何事もなかったかのようにドアノブに手をかけると手前に引き、その隙間に薄い体を滑り込ませると静かに扉を閉めて姿を消した。それで俺はやっと、そいつがアパートの左隣の部屋に住む人間だったことを知る。
     数ヶ月、前引っ越しの挨拶をするために訪ねた時は留守にしていたそいつの顔を、俺はこれまで一度も見たことがなかった。ドアに鍵をかけていないのか。不用心な奴だ。こんなボロアパートの鍵などあってないようなものだが、なるほど。鍵をかけなければ俺は今こんな状況に陥っていないわけだから、あいつのやり方も道理にあっているのかもしれないと、冷えた体でぼんやりと考えながら今日の災難について思い返していた。
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    Posse_bet

    MOURNINGオオカミの獣人🎲×小説家の📚
    警戒心MAX人間絶対〇すマンのオオカミ🎲を拾った📚が献身的に看病した結果、回復した🎲に『俺のモン』『俺のツガイ』認定されて溺愛されるようになる、書きたいところだけ書いたお話です。
    ゆくゆくは🎲が📚への匂いつけ種付けに執心する発情ケモ交尾な展開も書きたい。
    マロくださった方ありがとうございました♡
    狼獣人🎲×小説家📚小生は自分のことを、この世界に数多いる"不幸な人間"の中でも殊更…頭2つ3つ分抜けたぐらいには悲惨な人生を辿っていると、そう思っていたのですが。

    飢えず、住むところにも困らず、暮らしに困窮もせず、健常なこの身体で前に進むことが出来るだけ幸福だと思った方がいいのかもしれません。"人間として生まれたこと"自体が最大の幸福なのかもしれないとも思う。小説の原稿を担当へ提出してきた帰り道、ネタ集めのついでに立ち寄った商店街で思わぬ気づきを得てしまった。

    さて、なぜ小生が唐突に悟りを披露したのかというと……まずは目の前に広がる光景を説明致しましょう。
    端的に言うと、道の中央で、人型の生き物が倒れています。後ろに手錠をかけられ、血まみれになった身体をべったりと地面につけ、虫の呼吸をしています。客を呼び込む威勢の良い掛け声が飛び交う商店街のど真ん中で、ですよ。頭頂部の左右から生えた3角耳、赤黒く染まった薄汚い下穿きから覗く黒ずんだ大きな尻尾。それが人ならざるものであることは一目瞭然だ。
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