小説家
rainbow_ryoki
DONE旅館の料理人暁人くんとカンヅメ小説家のK先生の話(付き合ってないけど甘々な雰囲気) 全年齢です。シチュお題でお話書くったー より
缶詰K先生と料理人暁人くん遠くの海から潮の香り、それと混じる畳の匂い
蝉の声と青くうっそうと茂った木々のざわめく音
都会の喧騒から離れた少し古めかしい旅館
そこに男はいた
最上級の部屋ではなくどちらかといえば狭い部屋
当然風呂も、便所もない 用を足すには少し離れた大浴場の手前にある便所に行くよりほかない
扉を開けてすぐ電話、食事用の卓、文机それだけしかない、窓も小さい、脱出できないようにとのことだ
「ああ……ほんっと なんもねぇな」
万年筆を置き、頬杖をつく男、彼はここに軟禁されている
文筆業といえばいいのか、もともと雑誌の胡散臭い記事を書いていた男は、ほんの気まぐれで伝奇小説を書いたらすこしばかり売れた
そこからはその続きを望む声が多くなり、今では小説家という肩書になってしまったのに筆が遅く続きはなかなか出ない
3482蝉の声と青くうっそうと茂った木々のざわめく音
都会の喧騒から離れた少し古めかしい旅館
そこに男はいた
最上級の部屋ではなくどちらかといえば狭い部屋
当然風呂も、便所もない 用を足すには少し離れた大浴場の手前にある便所に行くよりほかない
扉を開けてすぐ電話、食事用の卓、文机それだけしかない、窓も小さい、脱出できないようにとのことだ
「ああ……ほんっと なんもねぇな」
万年筆を置き、頬杖をつく男、彼はここに軟禁されている
文筆業といえばいいのか、もともと雑誌の胡散臭い記事を書いていた男は、ほんの気まぐれで伝奇小説を書いたらすこしばかり売れた
そこからはその続きを望む声が多くなり、今では小説家という肩書になってしまったのに筆が遅く続きはなかなか出ない
フスキ
DONE水麿小説、官能小説家×ヌードモデルシリーズです!今回はすいくんの女性恐怖症について。過去も交えてます。この設定久々に書けてたのしかったー!!(水麿)官能小説家×ヌードモデル 4「この人、痴漢です!」
手を取られた時、状況が理解できなかったのを憶えている。
水心子の過去だ。高校生の頃、満員電車の中でそう女性に手を掴まれ掲げられた。驚いたなんてものではない。取られたその手はずっとショルダーバッグのベルトを握っていたのに、どうしてそんなことになるのか意味が分からなくて。
「僕は、なにも」
しかし周囲の目が視界に入った時、なにも言えなくなった。蔑むような、白々しいものを見る目。言葉を飲み、背筋には汗が噴き出した。
次の駅で女性と数人の男性客に引きずり降ろされても、どう無実を証明していいのか水心子には分からなかった。絶望した、このまま、自分はどうされるのだろうと。
しかしそれはすんでのところで追いかけてきた男性客に救われた。
3220手を取られた時、状況が理解できなかったのを憶えている。
水心子の過去だ。高校生の頃、満員電車の中でそう女性に手を掴まれ掲げられた。驚いたなんてものではない。取られたその手はずっとショルダーバッグのベルトを握っていたのに、どうしてそんなことになるのか意味が分からなくて。
「僕は、なにも」
しかし周囲の目が視界に入った時、なにも言えなくなった。蔑むような、白々しいものを見る目。言葉を飲み、背筋には汗が噴き出した。
次の駅で女性と数人の男性客に引きずり降ろされても、どう無実を証明していいのか水心子には分からなかった。絶望した、このまま、自分はどうされるのだろうと。
しかしそれはすんでのところで追いかけてきた男性客に救われた。
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MOURNING月鯉。某アイルケのオマージュ、落ち目の小説家月島×人妻鯉登の不倫もの。書きたいところだけ書いてる。早くエロ投げたい。完結しなさそうなので、もう、供養する。次はエロ回。海の墓標、それから、恋の死にざま初めて彼の本を読みおえたとき、雷に打たれたような衝撃を感じた。
『海の墓標』。
それは文壇期待の新人、月島基による初のベストセラー本だ。
普段、恋愛をテーマにした本はそれほど読まないが、友人の江渡貝が是非にと押し付けてきたものだから、数ページ捲るうちにその文体の美しさに虜になった。
「これ、読み終わったぞ。ありがとう。」
「どうだった?ねぇ、すごくいいでしょ?切ない恋模様が丁寧に描かれてて、ほんと、もう、たまらないでしょ?!」
ずいずいと感想と同意を迫る友人を押しやると、鯉登は素直に良かったと言えず、まあ、悪くなか、と答えた。
「こういうのも、たまには悪うなかね。」
「なーんだ、意外に早く読み終わったから気に入ったかと思ったけど。」
8734『海の墓標』。
それは文壇期待の新人、月島基による初のベストセラー本だ。
普段、恋愛をテーマにした本はそれほど読まないが、友人の江渡貝が是非にと押し付けてきたものだから、数ページ捲るうちにその文体の美しさに虜になった。
「これ、読み終わったぞ。ありがとう。」
「どうだった?ねぇ、すごくいいでしょ?切ない恋模様が丁寧に描かれてて、ほんと、もう、たまらないでしょ?!」
ずいずいと感想と同意を迫る友人を押しやると、鯉登は素直に良かったと言えず、まあ、悪くなか、と答えた。
「こういうのも、たまには悪うなかね。」
「なーんだ、意外に早く読み終わったから気に入ったかと思ったけど。」
oki_tennpa
CAN’T MAKE室生犀星『蜜のあわれ』パロをティカクロで書こうとしたんだろうなぁ……………蜜のあわれは良い小説なので読んでください!!!!!青空文庫で読めます。
原作は小説家のおじさまと金魚の女の子がお喋りしたり庭作ったりしてます。ゆうれいもいる。
音楽家のおじさまのラスティカ×金魚の少女のクロエになる予定だった。
ぴち、ぴち、と僕の身体の上で跳ねている赤い小さなお嬢さんには魔法をひとつ。
「わっ。もう、急に魔法を解いたら危ないよ」
すこしむくれた彼──彼女は僕の大切な弟子で今日はかわいらしい魚の少女なんです。
僕?僕は……音楽家のおじ様でしょうか。
それは昨日の夜のことでした。
いえ、昼かもしれませんね。
僕は日がすっかり昇ってからいつもクロエに起こしてもらうので、朝ではないことは確かです。
よく晴れていて日差しが暖かな日でしたから、中庭でモーニングティーを飲もうとした僕はキッチンへ向かいます。
ネロに焼きたてのパンを貰おうとしたのですが、彼は談話室にいるとブラッドリーに言われたのでありがとうとお礼を言いました。
談話室ではネロとミチル、それからリケと賢者様がお茶会をしていたので僕も混ぜて貰ったんです。
1216「わっ。もう、急に魔法を解いたら危ないよ」
すこしむくれた彼──彼女は僕の大切な弟子で今日はかわいらしい魚の少女なんです。
僕?僕は……音楽家のおじ様でしょうか。
それは昨日の夜のことでした。
いえ、昼かもしれませんね。
僕は日がすっかり昇ってからいつもクロエに起こしてもらうので、朝ではないことは確かです。
よく晴れていて日差しが暖かな日でしたから、中庭でモーニングティーを飲もうとした僕はキッチンへ向かいます。
ネロに焼きたてのパンを貰おうとしたのですが、彼は談話室にいるとブラッドリーに言われたのでありがとうとお礼を言いました。
談話室ではネロとミチル、それからリケと賢者様がお茶会をしていたので僕も混ぜて貰ったんです。
Gu:)
DONE #Lucake 💛💙♀最近有名になってきた小説家とマフィアボスが出会うお話。初の一万文字超え話なので拙い部分が多いと思いますがお暇なときにでも読んでいただけると嬉しいです。
モブがちょこちょこでてきます。ルーシーもルカと兄妹設定でがっつり出てきます。
若干ですが妊娠描写がありますので苦手な方はブラウザバックしてください。 14968
いかげそ
PROGRESS小説家相澤と子狸出君のほのぼの話。すみません完結していません;;続きは需要があれば…
初めての小説状態なので読みにくいかと思います。
スペシャルサンクス 添削・かるぱすさん、ネタに付き合ってくれた・優雨さん
ありがとうございました!
小説家のスローライフ~そばかす狸のおてつだい~ 「俺は田舎に行く」
決定事項を伝えた俺に、担当の山田は呆けた顔をした。
推理小説を書き続けて数年。アングラ系の雑誌でそこそこの評価を得ていた俺だが、最近スランプに陥ってしまった。
「この、毎回淡々と事件解決するの、どうにかなんねぇかな…探偵の、刑事の行動があまりにも合理的すぎてつまんなくなってきてるぜ?」
腐れ縁な担当からツッコミを入れられ、今まで書いた小説を読み返してみる。なるほど、自身の合理主義な部分が反映されている。そう認識してしまった途端、どんな文章を書いても合理的すぎる気がしてきた。だからと言って感情を込めてと考えれば考える程、俺の中で表現が死んでいき、淡々とした文章になっていった。所謂スランプである。
4509決定事項を伝えた俺に、担当の山田は呆けた顔をした。
推理小説を書き続けて数年。アングラ系の雑誌でそこそこの評価を得ていた俺だが、最近スランプに陥ってしまった。
「この、毎回淡々と事件解決するの、どうにかなんねぇかな…探偵の、刑事の行動があまりにも合理的すぎてつまんなくなってきてるぜ?」
腐れ縁な担当からツッコミを入れられ、今まで書いた小説を読み返してみる。なるほど、自身の合理主義な部分が反映されている。そう認識してしまった途端、どんな文章を書いても合理的すぎる気がしてきた。だからと言って感情を込めてと考えれば考える程、俺の中で表現が死んでいき、淡々とした文章になっていった。所謂スランプである。
IRisunoki
DONEarbオータムパニック!でパニックを起こした人間が書き殴りました。弁護士、小説家、社畜目線のSS詰め合わせになります。Twitterに投稿していたものに加筆修正しています。直接そういった描写はありませんが、獄寂ひふどラインにて製造されておりますのでご注意ください。 21sena_splpl2
DONE小説家の探索者 青永嗣実の代表作『千年屋敷と蛇苺の花』のカバーデータを作りました【お借りした素材】
フリー背景素材集 | natu / もさもさ生活 https://booth.pm/ja/items/1314711
まるでバーコードなフォント | 綾野 https://booth.pm/ja/items/2342783 3
鯨屋しき
TRAINING「美大生七と小説家志望の大学生伊」っていう設定で七伊小説書きたかったんだけど挫折した。書いたところを無理やりくっつけた。読み返してないので口調やら誤字脱字諸々注意。灰も出てくるけど死にます。注意。 9165
75_chitose
CAN’T MAKE俳優七✖️小説家五寝室の、カーテンを開けてから彼を起こす。
揺らすのではなく優しく叩いて起こす。
その日の体調によっては、揺らして起されるとつらいと前に言っていたから。
「おはようございます。五条さん、今日の体調はどうですか。」
「ん…おはよう七海…昨日お前が無茶した分の腰以外は元気だよ。」
「すいません。つい、久しぶりだったもので…体調が大丈夫そうで安心しました。」
「別にいいよ。僕も久々で嬉しかったしね。だから、おあいこ。それに今日はずっとそばにいてくれるんでしょ?」
「ええ、今日とは言わず1週間ほどゆっくりできますよ。次の撮影が始まるまで、時間があるので。」
今生では、七海は俳優として生計を建てている。
ありがたいことに、食べるのに困るどころかいい暮らしができるくらいには仕事がある。
1411揺らすのではなく優しく叩いて起こす。
その日の体調によっては、揺らして起されるとつらいと前に言っていたから。
「おはようございます。五条さん、今日の体調はどうですか。」
「ん…おはよう七海…昨日お前が無茶した分の腰以外は元気だよ。」
「すいません。つい、久しぶりだったもので…体調が大丈夫そうで安心しました。」
「別にいいよ。僕も久々で嬉しかったしね。だから、おあいこ。それに今日はずっとそばにいてくれるんでしょ?」
「ええ、今日とは言わず1週間ほどゆっくりできますよ。次の撮影が始まるまで、時間があるので。」
今生では、七海は俳優として生計を建てている。
ありがたいことに、食べるのに困るどころかいい暮らしができるくらいには仕事がある。
minxi_trpgjijin
DONE榛野 満(はたの みちる)・27歳/151cm/小説家
・初通過:『神に祈りて太陽は登る』
・モチーフ:サンタ
クリスマスver
「プ、プレゼント…どうしようかな………。」
「クリスマスなので…み、みんなで食事とか……行きませんか?」
バレンタインver
「休憩に甘いものでもどうぞ?…ハッピーバレンタイン(小声)」
tubaki2891
CAN’T MAKEにほへし小説家パロ。プロットがっつり出来てるのに書けないまま早半年……夏にぴったりのハッピーラブコメになる予定だったものまずはウサギを捕まえろ チープだ。あまりにもお粗末。
週末に浮かれた者どもで賑わう居酒屋のテーブルで、思いも寄らない相手から告白され、今なんて? と耳を疑う。そんな始まりの小説なんて誰が読むか。
「今なんて?」
だが、現実は、小説のように格好がつくことばかりではない。
その日、デビュー時からの担当である長谷部国重が持ち込んだ企画は、上から目線でも何でもなく、自分にはそぐわないと思った。
小説家日ノ本号の代表作は、時代物の推理小説だ。トリック自体はそう複雑ではなく、周囲の人間模様に重きを置いているのでミステリーというより人情ものと言った方が正しいかもしれない。寡黙な庭師が好奇心旺盛な雇い主のせいで面倒ごとに巻き込まれていく。正反対な二人の関係性と軽妙なやりとりが読者に受けたらしく、あれよあれよという間にシリーズ化した。
3942週末に浮かれた者どもで賑わう居酒屋のテーブルで、思いも寄らない相手から告白され、今なんて? と耳を疑う。そんな始まりの小説なんて誰が読むか。
「今なんて?」
だが、現実は、小説のように格好がつくことばかりではない。
その日、デビュー時からの担当である長谷部国重が持ち込んだ企画は、上から目線でも何でもなく、自分にはそぐわないと思った。
小説家日ノ本号の代表作は、時代物の推理小説だ。トリック自体はそう複雑ではなく、周囲の人間模様に重きを置いているのでミステリーというより人情ものと言った方が正しいかもしれない。寡黙な庭師が好奇心旺盛な雇い主のせいで面倒ごとに巻き込まれていく。正反対な二人の関係性と軽妙なやりとりが読者に受けたらしく、あれよあれよという間にシリーズ化した。