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    小説

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    MOURNING⭐︎誰がなんと言おうと 伊食満 ⭐︎

    ・留三郎の体調不良
    ・文ちゃんに弱音吐く留三郎
    ・元気で愛い用具委員会と保健委員会

    後味悪く感じるかもしれませんが、『二人だけが知っている』読んでもらえたらなんとなく謎が解決します!

    ⚠︎この前挙げた小説『二人だけが知っている』のボツシーンです。読んでた方が状況がわかるのと、微妙にネタバレです。読んでなくても分かるので、体不好き集まれ〜!!!!
    抱きしめて「食満先輩、無理をしてませんか」

     そんな中、中庭で用具の修補の仕事を行なっている留三郎を見かけて、母屋の廊下で思わず立ち止まっていた俺に声をかけたのは、鉢屋三郎だった。

    「わかるのか、鉢屋」
    「いやー、伊作先輩が帰ってきてないことを知った上で複合的に見ると、少しぎこちなく見える、程度としか。俺は変装するために人の動きとか癖だとかをよく見てるから気がつくだけで、他の五年は全く分かっていないでしょうよ」

     あの人、こんなに嘘つきだったんですね。と鉢屋は言って、俺と揃って留三郎に視線を向ける。

    「……ねぇ、気が付いていますか。潮江先輩」
    「何がだ」
    「いやねえ、食満先輩の話題を振ったら気がつくんじゃないかとそう思って話しかけたんですけど」
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    するめまちこ

    PAST5/3イベントにて発行した無配の小説です。
    *ドラゴンスレイヤー後、『凶』前。色々捏造なお話。 何となく注文した唐揚げ弁当を、沢村は半分も食べないうちに持て余していた。どうせなら、さっぱりしたものにすればよかった、と悔やむ。
     毎朝の恒例である弁当の注文は、朝礼の後の形式だけのラジオ体操の後、作業内容によって班分けされた作業員達が持ち場につく頃、現場監督の補佐役がメモを片手に聞きに来ることになっている。日当に含まれている仕出し弁当は幾つかの種類があり、ハンバーグやミックスフライの他、稀に魚料理がおかずになる日替わり、それに定番の唐揚げ弁当だ。沢村の属する八班に今日はどうする?と聞きに来るときには、補佐役のメモには幾つかの『正』の字が並んでおり、同じ班の作業員達が日替わりやミックスフライと我先にと口々に言うのを聞き、横に幾つかの線を足していく。補佐役が足した線を数え、「お前は?どうする?」と尋ねられる頃には、注文を終えた作業員達は安全ベルトの装着を進めており、今日の作業がああだこうだと話始めている。差し迫った完成予定日やそんなことを考慮されない資材の納品日に、明日以降の連続した雨予報。時間はいくらあっても足りないくらいだ。頭の完全に回っているとは言えない、そこそこの早朝に昼頃の腹具合を察することは簡単ではないが、口からは咄嗟に「唐揚げ」という単語は容易に出た。何の気なしに出てしまったのだ。
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    tugiya_s

    PAST大人ばじふゆWEBオンリー「オトナシコウ」の展示作品①です。
    こちらは本展示(作品②)の前日譚にあたるお話で、中学生ばじふゆのお話です(再掲)
    このお話の未来の話として、作品②に繋がります。

    ばじふゆ小説書き始めの頃の作品で、拙くはあるんですが、両片思いと駅を絡めた自分的にお気に入りのお話です。合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。
    海が見える駅で「場地さぁん!海に行きましょ!」
    「あぁ?海ぃ?」

     事の発端は、一昨日のカチコミ帰りに、俺の愛機ゴキを倒してしまい、メンテナンス行きにしてしまったことから。
     昨夜、マイキーが電話口で大爆笑しながら「単車のねぇバジ、まじダサくて面白すぎるから、明日のカチコミは弐番隊の回すわ」とほざき、今夜の予定が無くなった。
     じゃあ、千冬とどっかでダラダラするか、と思っていたら、千冬は朝も昼も姿を現さず、やっと会えたのは放課後。
     顔を合わすなり、千冬は海に行こうと言い出したのだ。
    「なんで海なんだよ。湘南とか?俺、けっこーイライラしてっから、浮かれた族とか見つけたら、たぶんブン殴っちまうぞ……」
    「神奈川は合ってんスけど、ちょっと違います。ほら、電車の時間がなくなるんで!」
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