小説
炉妻さとり
DONEオスブラWebオンリー「COFFEE BREAK!」開催おめでとうございます!展示小説です。
ブラッドを襲う夢を見たオスカーが夢を思い出して様子がおかしくなるお話です。
続きは部屋で 湯気の中にいるようなふわふわとした視界。白みがかった視界の中でも褐色の腕は確かな輪郭を持ち、白い腕を白いシーツに沈める。白い肌を覆い隠すはずの制服のシャツは、はだけられて肘に溜まり、衣服の意味をなしていない。現実味のないその光景を、オスカーは他人事のように眺めていた。
「やめろ、オスカー……」
そう言って見上げるブラッドの薔薇色の瞳は熱で潤み、オスカーの心を惑わす。『やめろ』という明確な命令の言葉が誘惑の言葉に聞こえるほどに。
オスカーはこの色が好きだった。意志が強く、常に前を向いている目だ。その目が今はオスカーだけを映している。もっと自分だけを見てほしい。ブラッドの頬に手を添え、顔を近づける。耐えるようにブラッドの瞼が伏せられた。黒々とした睫毛を涙の雫が伝い、オスカーの指を濡らした。
5336「やめろ、オスカー……」
そう言って見上げるブラッドの薔薇色の瞳は熱で潤み、オスカーの心を惑わす。『やめろ』という明確な命令の言葉が誘惑の言葉に聞こえるほどに。
オスカーはこの色が好きだった。意志が強く、常に前を向いている目だ。その目が今はオスカーだけを映している。もっと自分だけを見てほしい。ブラッドの頬に手を添え、顔を近づける。耐えるようにブラッドの瞼が伏せられた。黒々とした睫毛を涙の雫が伝い、オスカーの指を濡らした。
名護屋乃(なごやん)
PASTcqlj軸二次小説シリーズ『七色胡蝶』再録(その1)。(本をお持ちの方への御礼用再改訂版PDFから抜粋。2024/4/26まで公開)
#1『小虫収集符』文庫18P分。
扉絵はまよたまご様(@mayo_animefan )
題字はro様( @rooooca1 )
***pass 藍湛と魏嬰の誕生日をつなげて半角数字8桁入力***
続き5本有。ポイピク内に期間限定再掲済み。 21
苫とまと
CAN’T MAKE一応カブライ。ワールドガイドの『呪いについて』を読んでずっと咀嚼してる。
!無茶苦茶勝手な解釈注意!
まんが描きたいけど、いつになるかわからないし、頭の整理用に文字におこしたやつ。
※小説書けないからモノローグとせりふしかない。 4464
kamonowas
SPOILER3月発行のむつひぜ小説「恋していらちなマーメイド」ざるそば様(@zarusobameshi)に送らせて頂いたファンアートです。(掲載許可済み)※ひぜんくんが人魚です。
二人の恋がとても尊くて可愛いんです…!表紙も描かせて頂きました。
うきご
DONEpixivにもアップしている短編小説です。こういうルシアダが好き〜と思って書きました。雰囲気。
月をあげる≒Promise the moon
できもしない約束、という慣用句です。
この言葉が刺さりすぎたので、ぜひみなさまのルシアダにおける「Promise the moon」を見せてください!お頼み申します。
月をあげる深夜の談話室は薄暗く、弛緩した独特の空気が漂っている。ほとんどの住人が寝静まったなか、アダムとルシファーは誰もいないバーカウンターで酒を飲み交わしていた。
いつもは煽りあい小競り合い殴りあってばかりのふたりも、この時ばかりは穏やかに昔話に花を咲かせたり、くだらない、取り留めもない会話に興じている。チャーリーがこの場面を目撃したとしたら、「いつもそうやっていてくれたらいいのに!」なんて嘆きそうだ。ふたりの喧嘩でホテルを大きく修繕するはめになったのは、決して一度や二度の話ではない。「頭を冷やしてきて!」とふたりしてホテルを追い出されたり、お互いを知るためと一週間同じ部屋で過ごしたこともあった。それは思い出したくもない悪夢であるが、それが功を奏してか、今では稀にサシ飲みをするまでになっていた。時間帯が誰もいない深夜に限られるのは、間違っても「仲良し」だなんて思われたくない、というふたりの共通認識にあったが、それでも関係性はだいぶ修繕されたと言っていいだろう。
2278いつもは煽りあい小競り合い殴りあってばかりのふたりも、この時ばかりは穏やかに昔話に花を咲かせたり、くだらない、取り留めもない会話に興じている。チャーリーがこの場面を目撃したとしたら、「いつもそうやっていてくれたらいいのに!」なんて嘆きそうだ。ふたりの喧嘩でホテルを大きく修繕するはめになったのは、決して一度や二度の話ではない。「頭を冷やしてきて!」とふたりしてホテルを追い出されたり、お互いを知るためと一週間同じ部屋で過ごしたこともあった。それは思い出したくもない悪夢であるが、それが功を奏してか、今では稀にサシ飲みをするまでになっていた。時間帯が誰もいない深夜に限られるのは、間違っても「仲良し」だなんて思われたくない、というふたりの共通認識にあったが、それでも関係性はだいぶ修繕されたと言っていいだろう。
虎の箱庭
MEMOATocの資料はこちらにプロフ画像無しで先に情報だけ公開します!
過去編小説は下のポイピクリンクまたはぷらいべったーに
https://poipiku.com/3209293/10021099.html
2024/04/19
うきご
DONEあつ。(@atu_pkpkn)様の素敵ネタをお借りした短編小説です。甘🍎と虐🎸の邂逅。
甘🍎は甘🍎なので甘🎸のことめっちゃ好きだし、同じ虐🎸のことも愛し〜って感じです
快くネタをお貸しいただいたあつさん、本当にありがとうございました!😭
邂逅 朝の気配に目を覚ます。靄のかかった頭がまだ眠っていたいと瞼をおろすが、今日は朝食にパンケーキを焼いてやる約束だ。約束を破ると拗ねた小鳥のご機嫌取りに丸一日を費やす必要があるし、何より私自身が恋人を──アダムをがっかりさせるようなことはしたくなかった。
大きなあくびをひとつして起き上がると、隣ではアダムが寝息を立てている。しかし、いつもより顔色が悪い。体調が悪いのだろうか?その場合、パンケーキを食べさせるのは避けた方がいいだろう。起きるには少し早いが、確認のためにアダムの肩を揺すって起こしてやる。
「おはよう、アダム」
「……?」
いつもなら何回か瞬きをしたあと、笑っておはようと返してくれるアダムだが、今日は何故か混乱したようにあたりを見回して、何度も私の顔を確認しては言葉にもならない音を零していた。不審に思って声をかけようとすると、それを遮るようにヒステリックな声が飛び出す。
3488大きなあくびをひとつして起き上がると、隣ではアダムが寝息を立てている。しかし、いつもより顔色が悪い。体調が悪いのだろうか?その場合、パンケーキを食べさせるのは避けた方がいいだろう。起きるには少し早いが、確認のためにアダムの肩を揺すって起こしてやる。
「おはよう、アダム」
「……?」
いつもなら何回か瞬きをしたあと、笑っておはようと返してくれるアダムだが、今日は何故か混乱したようにあたりを見回して、何度も私の顔を確認しては言葉にもならない音を零していた。不審に思って声をかけようとすると、それを遮るようにヒステリックな声が飛び出す。
ごまたろう
DOODLEマルガレーテとハインリヒが結ばれたことを祝うお話。猫→末っ子→王子→猫の泥沼トライアングル。時系列はワグナー医師が死んだ後でヴァレンタインに手紙を出す前。
※小説既読を特に推奨 3899
turnip193
CAN’T MAKEファンタジー。創作百合。年齢制限無し。両者には家庭の複雑な事情ありのためご注意を。どこか影のあるお話にしたい。
ただの妄想ですので小説ではありません。
共学・依存系攻め×凛々しい受け レイリー
魔女見習い。自分が嫌いで、鏡があるとすぐに割ってしまう。
朝も昼も嫌い、夜は好き。引きこもりではないが、近所で彼女の姿を見る者はあまりいないらしい。
魔法使いとしての才能は微妙で、見習いを卒業できる見込みはあるのかどうか?
得意魔法はちいさな花火。
ミオン
レイリーの師匠である魔女・ベルガモットの義理の娘。
大人びた印象もあり、学校ではマドンナのような存在。
愛されることに飢えていて常に恋愛のことを考えるが、男子からの告白はすべて断っているらしい。
---
書き途中です
ごめんね
256魔女見習い。自分が嫌いで、鏡があるとすぐに割ってしまう。
朝も昼も嫌い、夜は好き。引きこもりではないが、近所で彼女の姿を見る者はあまりいないらしい。
魔法使いとしての才能は微妙で、見習いを卒業できる見込みはあるのかどうか?
得意魔法はちいさな花火。
ミオン
レイリーの師匠である魔女・ベルガモットの義理の娘。
大人びた印象もあり、学校ではマドンナのような存在。
愛されることに飢えていて常に恋愛のことを考えるが、男子からの告白はすべて断っているらしい。
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書き途中です
ごめんね
sazanka_1031
PASTキスから始まるシルデュの話?長編小説を書こうとして頓挫し、ずっと出し損ねていた小説の一話目を蔵出ししています。あっさり、短め(5000字程度)です。
はじまりのキス※長編小説を書こうとして頓挫し、ずっと出し損ねていた小説の一話目です。単体でも読めるので、投稿しています。
※監督生♂がデュースの友人としています。ちょっとだけ喋ります。
↓
キスをされた。
きっかけは、よく分からない。運動場の片隅で、他愛ない話をしていたと思う。そしたらいきなり、キスをされたんだ。……シルバー先輩に。
「俺のことも、少しは見ろ」
シルバー先輩はそんなことを言って、拗ねたようにそっぽを向いた。……え? ぼ、僕、今、先輩とキス、しちゃったのか?
「し、失礼しますっ!」
居ても立ってもいられなくなって、その場から慌てて逃げおおせる。その僕の行動にシルバー先輩が後ろでどんな顔をしていたのかは、まだ知らないままだった。
5277※監督生♂がデュースの友人としています。ちょっとだけ喋ります。
↓
キスをされた。
きっかけは、よく分からない。運動場の片隅で、他愛ない話をしていたと思う。そしたらいきなり、キスをされたんだ。……シルバー先輩に。
「俺のことも、少しは見ろ」
シルバー先輩はそんなことを言って、拗ねたようにそっぽを向いた。……え? ぼ、僕、今、先輩とキス、しちゃったのか?
「し、失礼しますっ!」
居ても立ってもいられなくなって、その場から慌てて逃げおおせる。その僕の行動にシルバー先輩が後ろでどんな顔をしていたのかは、まだ知らないままだった。
totemo964
DOODLE964のあまあま夢小説です⚠️不法侵入
お疲れ、カツカレー私はこの春から一人暮らしを始めた。
新しい職場にあわせて引越してからはや数ヶ月、必死に毎日を生き抜いていた。嫌いな上司やめんどくさい客、度々起きるトラブルに猛烈な疲れを感じはじめていた。
「はあ……つかれるなあ」
そんな仕事が終わったからといって、すぐに一息つくことはできない。家に帰っても自分で家事をこなさないといけないこの生活は、実家を出るまでTRPG三昧で生活力皆無だった私にとって厳しいものであった。
「誰かに、癒されたいなあ」
ポツリとそうこぼしながら、クタクタになった体を無理くり動かして帰路に着く。重たい足取りで錆びた階段を登り、自宅の前へと辿り着いた。
───────何だか、いい匂いがする。
周囲の部屋かと見回しても、電気がついてる様子はない。ああ、彼らも残業だろうか……と心の中で見ず知らずの近隣住民を労わった。
936新しい職場にあわせて引越してからはや数ヶ月、必死に毎日を生き抜いていた。嫌いな上司やめんどくさい客、度々起きるトラブルに猛烈な疲れを感じはじめていた。
「はあ……つかれるなあ」
そんな仕事が終わったからといって、すぐに一息つくことはできない。家に帰っても自分で家事をこなさないといけないこの生活は、実家を出るまでTRPG三昧で生活力皆無だった私にとって厳しいものであった。
「誰かに、癒されたいなあ」
ポツリとそうこぼしながら、クタクタになった体を無理くり動かして帰路に着く。重たい足取りで錆びた階段を登り、自宅の前へと辿り着いた。
───────何だか、いい匂いがする。
周囲の部屋かと見回しても、電気がついてる様子はない。ああ、彼らも残業だろうか……と心の中で見ず知らずの近隣住民を労わった。
Aさん
MOURNINGタイトル通りの話です。本当は漫画にできたらよかったんですけど普通に無理なので雰囲気が伝わったらいいなと思って…小説というよりはながーーい妄想だと思ってください。
文章がおかしくても気にしないでいつものことだから。
パス:18歳以上ですか?→yes or no 3863
みそか はずき
MOURNING3年ぐらい前に書いた、堀◯雄の二次創作小説の挿絵のつもりで描いてみたお絵描きです。見なおすと恥ずかしい💦(お時間ありましたら小説pixiv載ってますので一読どうぞhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13237540)
人の構図とか消失点とか手探りで描いてたの思い出しました。
首を絞めている行為のイラストがあるので閲覧する際は気をつけてください。 7
Do not Repost・どべ
INFO【24/4/17に32.2話更新】魔物を倒しながら小説コンテストへの応募を目指す少年のRPGです(?)。
※漫画でも小説でもない、独特な形態です
ノベルゲーム風と言いますか。
→https://tapnovel.com/stories/24978
画像は作中の様子。 39
〠☕︎♡
CAN’T MAKE企画。🍰食べるだけ。⚠️にぴです。(なんで?→普通のミュ、小説書きにくいので…🤔)
内容がカプっぽいので苦手ならバックを…非公式?一方的なミュの片想いです
捏造もすこしありますご注意を。不備あればご指摘ください。
ちなみにこの曲から連想しました。好
https://youtu.be/Tj9__pXWQj0?si=m1kdT9fqNeZJv7pF 2544
suzuri
DONE『タピ・ルージュ◇復讐の居残り組』☀+居残り組短編小説出来心で居残り組の小話を作りました…。
タピ☀のパソストがあったら楽しいなと思いながら書きました。
くじに外れた🍩達が☀に絡んで🐍🐙♥にささやかな嫌がらせをする話です。
丁度🍩誕生日も近いので、ラギー誕生祭の気持ちも込めて。
終始ギャグなので気楽に読んで頂ければと思います。 6
ほしのかりん
DONE【トウ悠】 充電寂しくて🐶にくっついていたがる🐗をぎゅ~する話
(全年齢⭕)
ほのぼの
拙作『両想いになるまでのあれやこれや(前後編)』の少しあとのお話です
⚠️
小説書き及び二次創作🔰初心者
ラビ🍵未読多数
設定等間違ってても優しくしてください🙇♀️
続きもあります🐶
https://poipiku.com/281111/10162446.html 6
315wakiaiai
MOURNING玄武くんの台詞で🥛ボーイネタ途中まで書いたので供養します(小説ではないです!)P玄 🥛ボーイネタ(?)あ〜今おみや小をいただきましたけどもね。
ありがとうございますー。
こんなんなんぼあってもいいですからね。
玄武くんが番長さんを好きらしいんやけど。
そうなんや。
それが恋なのかわからないらしいねん。
難しい問題やね。
色々聞くんやけどな、全然わからへんねん。
ほんだら俺がね、玄武くんの気持ちが恋かどうか一緒に考えてあげるから、どんなこと言うてたかとか教えてみてよ。
「俺の中に脈打つ熱い魂、番長さんには知っていて欲しいんだ。」って言うてた。
恋やないかい。
その気持ちはもう完全に恋やがな。すぐわかったよこんなもん。
俺も恋やと思てんけどな、玄武くんが言うには、「いつもありがとう。はみ出し者の俺たちを見捨てず、目をかけてくれること。夢みたいに楽しい毎日を過ごさせてくれること。感謝の言葉は付きねぇ。報恩謝徳の意思を忘れず、前に向かって進み続けることをここに誓わせてもらう。どうかこれからもよろしくな。」っていうねんな。
1466ありがとうございますー。
こんなんなんぼあってもいいですからね。
玄武くんが番長さんを好きらしいんやけど。
そうなんや。
それが恋なのかわからないらしいねん。
難しい問題やね。
色々聞くんやけどな、全然わからへんねん。
ほんだら俺がね、玄武くんの気持ちが恋かどうか一緒に考えてあげるから、どんなこと言うてたかとか教えてみてよ。
「俺の中に脈打つ熱い魂、番長さんには知っていて欲しいんだ。」って言うてた。
恋やないかい。
その気持ちはもう完全に恋やがな。すぐわかったよこんなもん。
俺も恋やと思てんけどな、玄武くんが言うには、「いつもありがとう。はみ出し者の俺たちを見捨てず、目をかけてくれること。夢みたいに楽しい毎日を過ごさせてくれること。感謝の言葉は付きねぇ。報恩謝徳の意思を忘れず、前に向かって進み続けることをここに誓わせてもらう。どうかこれからもよろしくな。」っていうねんな。
Saizawa
PROGRESS5月の新刊 啓涼の小説の一部(赤城心中直前のシーン)を進捗としてここに貼っておきます。今回の本は弊社の「赤城心中」を書いてみようと思っています。
またサンプルページとかちゃんと作るまでは残しておく予定です。 4
双葉立葵
REHABILIアンタが生姜焼き好きなことも、今日が休みなのも知ってたつったら怒る?哀れな社会人夢主を飯で釣り、アイスを持たせて逃げられないようにして持って帰る悪めの一郎君の夢小説を書きました。 2621
nnjn999
DOODLEオルピニャ小話。ちょっとベッターで書いたリク小説で、オルくんにあんまりにも申し訳ないことをしたので、贖罪を込めて…!その割に出張るシュメ殿は、私の趣味です。
微睡みの祝福「おや、ピーニャ殿」
昼休みのグラウンド。思い思いに楽しむ生徒の声が響くその外れ。花壇の近くに置かれたベンチに見慣れた後ろ姿を見かけたシュウメイは、軽い気持ちで声をかけた。
「あ。シュウメイ。おつかれー」
「うむ。……む?」
ベンチ越しに首だけで振り向いたピーニャに頷き返したところで、その存在に気付いてぱちりと瞬きをした。
そよそよと気持ちのいい風に、淡い桃色が揺れている。
「なんか、昨日徹夜したみたいで」
シュウメイの視線を受けて苦笑いを浮かべたピーニャは、それからふっと俯いた。
目を伏せて、自分の膝に乗る頭を見る目は酷く柔らかだ。
彼は、自分がどんな顔をしているか分かっているのだろうか。
「…満腹でござる」
「?昼食そんなに食べたんだ?」
1839昼休みのグラウンド。思い思いに楽しむ生徒の声が響くその外れ。花壇の近くに置かれたベンチに見慣れた後ろ姿を見かけたシュウメイは、軽い気持ちで声をかけた。
「あ。シュウメイ。おつかれー」
「うむ。……む?」
ベンチ越しに首だけで振り向いたピーニャに頷き返したところで、その存在に気付いてぱちりと瞬きをした。
そよそよと気持ちのいい風に、淡い桃色が揺れている。
「なんか、昨日徹夜したみたいで」
シュウメイの視線を受けて苦笑いを浮かべたピーニャは、それからふっと俯いた。
目を伏せて、自分の膝に乗る頭を見る目は酷く柔らかだ。
彼は、自分がどんな顔をしているか分かっているのだろうか。
「…満腹でござる」
「?昼食そんなに食べたんだ?」
manju_maa
PROGRESShttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21822823の明智視点編の触り部分だけ。「」ない。相変わらず「そうはならんやろ」が多くて架空の症状で明智が病弱です。
間に合えば7月なアナコンに合わせて親愛なるフォロワー様の表紙、挿絵付き小説本になると思いたい。
病弱吾郎くんと蓮くんが出会う話それはまだ僕が学校に行けていた頃の、今となっては遠い記憶。
入学して二回目の春を迎えて、担任の先生が変わった。その人は新しく来た先生で、ちょっとだけ強引で怒ると怖い先生だった。
ねえお母さん。…なんで僕、皆みたいに走っちゃダメなの?
貴方は人より少し心臓が弱いの。だからあんまり身体を動かしてはダメなのよ
しんぞうってなに?
その頃の僕はまだ自分の身体のことをあんまり分かってなかった。たまに息苦しくなって胸が痛くなるのは物心ついた時からで、病院にもずっと行ってる。でも、それが何故なのかはよく分からないまま。自分の身体が人より少し違うのだということは知っていつつも、『身体を動かしちゃダメ』と今のようにしつこく言われてもピンと来てはいなかった。
5930入学して二回目の春を迎えて、担任の先生が変わった。その人は新しく来た先生で、ちょっとだけ強引で怒ると怖い先生だった。
ねえお母さん。…なんで僕、皆みたいに走っちゃダメなの?
貴方は人より少し心臓が弱いの。だからあんまり身体を動かしてはダメなのよ
しんぞうってなに?
その頃の僕はまだ自分の身体のことをあんまり分かってなかった。たまに息苦しくなって胸が痛くなるのは物心ついた時からで、病院にもずっと行ってる。でも、それが何故なのかはよく分からないまま。自分の身体が人より少し違うのだということは知っていつつも、『身体を動かしちゃダメ』と今のようにしつこく言われてもピンと来てはいなかった。
yakrarrrrrrrr5
PAST⚠️GoB夢小説⚠️ビヤクネタ
⚠️夢主の名前部分は〈夢主〉で表現
⚠️過去にTwitterで投稿済みの改訂版
R指定の表現はおそらく無い。
おくすり攻防「お疲れ様、〈夢主〉」
背後から声をかけられ、ゆっくり振り返ると赤い体の背の高い男がマグカップを2つ持っていた。何だバンバンかと、ほっと息をつく。
「頑張るのは良いけど、それで体壊さないでくれよ。昨日もずっとパソコンばかりと向き合っていたのだろう? たまには……」
「わかってるって、適度に休憩はしてるから」
本当かなと苦笑いをうかべるバンバンは、持っていたマグカップの内1つを〈夢主〉に渡した。中身は湯気が上がっていて温かい。
「コーヒー……じゃない?」
「ココアにしておいたよ、君が眠れなくなったら困るからさ」
「お気遣いどうも、ちゃんと時間来たら寝るから心配しないで。……あと、ココアありがとう」
彼女がココアを飲み干したのを見届けた彼は静かにほくそ笑む。彼が渡したのはただのココアではない、催淫剤……いわゆる媚薬と呼ばれるものを混ぜて彼女に飲ませていた。
2045背後から声をかけられ、ゆっくり振り返ると赤い体の背の高い男がマグカップを2つ持っていた。何だバンバンかと、ほっと息をつく。
「頑張るのは良いけど、それで体壊さないでくれよ。昨日もずっとパソコンばかりと向き合っていたのだろう? たまには……」
「わかってるって、適度に休憩はしてるから」
本当かなと苦笑いをうかべるバンバンは、持っていたマグカップの内1つを〈夢主〉に渡した。中身は湯気が上がっていて温かい。
「コーヒー……じゃない?」
「ココアにしておいたよ、君が眠れなくなったら困るからさ」
「お気遣いどうも、ちゃんと時間来たら寝るから心配しないで。……あと、ココアありがとう」
彼女がココアを飲み干したのを見届けた彼は静かにほくそ笑む。彼が渡したのはただのココアではない、催淫剤……いわゆる媚薬と呼ばれるものを混ぜて彼女に飲ませていた。