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    MOURNING※ドラマCD「ファーストラブ」のネタバレ

    【一鶴主】
    1主ちゃんが一鶴の初恋を知る話
    彼がいくら一途な性格とはいえ20年も同じ人のこと考え続けるって相当ショックだったんだろうし今でも彼女に救いの言葉ひとつかけられなかったことをずっと心の奥底で悔やみ続けているのだろうと私は解釈しています
    ときめき状態になると1主に己の感情を晒す(=彼女と絆を深める)事を怖がるのもいつか失うのが怖いからなのかも
    未投函の懺悔 しとしと、ぽつぽつ、と書斎の窓ガラスを打ちつける雨音が醸し出す湿った空気が、まるで時間の流れさえ鈍らす錯覚をもたらすような。そんな雨の日のことだった。
     一鶴さんから頼まれて書斎で探し物をしていた時、彼がいつも座っているデスクの引き出しの奥の方に、紙の角が覗いているのが目に入った。
     何の気なしに引き出してみると、それは封蝋のなされた手紙のようで、封筒の隅に遠慮がちに書かれた「天之橋一鶴より」の文字を見れば、一鶴さんが誰かに送り損ねたものだと気づくには容易かった。

    「見つかったかい?」

     見つけたことを秘密にするか思案する間もなく聞こえてきた一鶴の声に、美奈子はハッとして振り返る。

    「あっいや、そうじゃないんですけど。これ、たまたま見つけちゃって……」
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    ひんやり🍠いも

    PROGRESS8月に出す月都🌊☀️の進捗
    部屋の間取りとかと途中整合性の取れないモノもあるし誤字脱字とかもあるので、それを気にしない人向け
    タイトルまだ決めてない〜!水曜日

     昼間はあんなに暑くて夏の始まりを感じていたのに、部活から帰る時間になれば動かした体から吹き出した汗が夕方の風と共に体を冷やす。
     大きな変化もない、いつもの帰り道。なんとなく空を見上げると橙色と紺色が混ざり合う中にぽっかりと薄く白っぽい月が大きくまんまるに浮かんでいる。
     天体には興味のないジュンだが、今日は満月なのだろうか。普段見ない月の大きさに目を取られ綺麗だなんて思いながら、ひと気の少ない河川敷沿いにある寮に向かい足を進めていた。
    「―――!!」
     そんなゆったりとした帰路を楽しむ訳でもないジュンの耳に人の声が降りかかる。
     何を言っているかまでは咄嗟で聞き取れなかったものの、大きな声なのにも関わらず声の主どころか野良猫も見当たらない。足を止め、改めてキョロキョロと辺りを見渡すが相変わらず目に見える範囲には自分しかおらず首を傾げながらも、再び美しい月を見上げると自分に向かって人が降ってきておりギョッと目を見開いた。
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