旅人
xxxkioxxx
MEMOcocシナリオ『其はうつしよの旅人なれば』KP:ふあふあ
PL/C:kio / 久須美 懸
PL/C:spk / 兎町 一夏
PL/C:佐久瀬 三歩 / 路偉・アーリス
PL/C:mobius / 渚 皆無
全員生還にて終了いたしました!!!
久しぶりにこの探索者達で遊べて嬉しかったぁ~~~!!!!
シナリオもきゃいきゃい楽しみつつしっかりとホラーがにじり寄ってきて怖かったな…
Makoto_S0116
DONEED後、蘇ったクリスタルと世界を見守る旅を続けていくことにした2人の旅人のイメージで。そんな旅の途中、今回立ち寄ったのは、風のクリスタルが復活した場所である孤島の神殿です。
ultragochoju
DONEモブが旅人になる。イメソンは小沢健二氏の同タイトル曲です。
https://m.youtube.com/watch?v=YR_2jMtBD6w
ぼくらが旅に出る理由バックパックを預かってもらい、約10kgから解放されたモブが軽やかにこちらへ向かってくる。
「ちゃんとチェックインできた?」
「はい。時間、けっこう余裕でしたね」
「こういうのは早めの行動が肝心だからな」
成田発ローマ行きの便は、搭乗開始まであと2時間弱ある。俺の隣に腰掛けふう、と一息つくモブに、二人分買っておいた缶コーヒーの片方を手渡した。
「はー、いよいよ出発かあ」
「やっぱり、絶対なにか忘れ物してる気がします」
「はは、あるある。でも何度も確認したし大丈夫だろ」
「そうですね……最後まで手伝ってもらっちゃって、すみませんでした」
昨晩は遅くまで荷造りをしていたから、二人とも寝不足気味だった。モブはコーヒーを啜りながらぼんやりと搭乗券を眺めている。
2851「ちゃんとチェックインできた?」
「はい。時間、けっこう余裕でしたね」
「こういうのは早めの行動が肝心だからな」
成田発ローマ行きの便は、搭乗開始まであと2時間弱ある。俺の隣に腰掛けふう、と一息つくモブに、二人分買っておいた缶コーヒーの片方を手渡した。
「はー、いよいよ出発かあ」
「やっぱり、絶対なにか忘れ物してる気がします」
「はは、あるある。でも何度も確認したし大丈夫だろ」
「そうですね……最後まで手伝ってもらっちゃって、すみませんでした」
昨晩は遅くまで荷造りをしていたから、二人とも寝不足気味だった。モブはコーヒーを啜りながらぼんやりと搭乗券を眺めている。
yuzuyurius
DONE【魈蛍-4】旅人の壺に通ってるうちにマルとも仲良しになっていたらいいなという妄想。捏造しかない。解釈違い起こす可能性大につき閲覧注意
前の
1→https://poipiku.com/1595332/4751076.html
2→https://poipiku.com/1595332/5128618.html
3→https://poipiku.com/1595332/6026698.html 9
nae_purin
MOURNINGモブに色々改造されて先生に救出されてほっとするも(まだ公子の威厳ギリ保ってる)こんな体みないで!って絶望して(先生に見られてもう自分が公子に相応しくないって思ってしまって)鬱になってふらっと出た徘徊先で旅人にぼろぼろの姿見られてガン泣きしながら迎えにきた先生に回収されて欲しい、話です。供養。 鍾離をの洞天を抜け出し、行く先もなく歩く。かろうじて履いたスラックスと、肩にひっかけただけの真っ白のシャツ。見下ろした自分の体は見慣れた傷しかない。鍾離に直してもらったばかりのまっさらな体。治療の際、ひとつひとつ鍾離の指先が辿っていったその傷たちはもうないはずなのに、隠すように振るえる指先シャツのボタンを留める。
踏みしめた地面に転がる石を感じながら足元を見る。洞天から転がり出た先がどこにつながるのか考える暇もなかった。呆然としたまま辺りを見回す。先ほどから見える木々は黄金に色付き、璃月の地であることは伺える。しかし2人ほどが通れる程度の道は舗装されているともいえず、裸足で歩くような道ではないことだけが確かだ。差し込む光を遮る木の葉が影をつくり道を彩る。木漏れ日の隙間から除く青空は雲一つなく、暖かい。常であれば息をのむ景色だったのかもしれない。けれど、いまのタルタリヤにとって景色がどうなどとは関係無かった。ただ、この道の先を進めば鍾離の視界から少しでも遠くに行けると盲目的に信じているだけだ。足を傷つける小石が意識の端に引っかかっては消えてゆく。
2506踏みしめた地面に転がる石を感じながら足元を見る。洞天から転がり出た先がどこにつながるのか考える暇もなかった。呆然としたまま辺りを見回す。先ほどから見える木々は黄金に色付き、璃月の地であることは伺える。しかし2人ほどが通れる程度の道は舗装されているともいえず、裸足で歩くような道ではないことだけが確かだ。差し込む光を遮る木の葉が影をつくり道を彩る。木漏れ日の隙間から除く青空は雲一つなく、暖かい。常であれば息をのむ景色だったのかもしれない。けれど、いまのタルタリヤにとって景色がどうなどとは関係無かった。ただ、この道の先を進めば鍾離の視界から少しでも遠くに行けると盲目的に信じているだけだ。足を傷つける小石が意識の端に引っかかっては消えてゆく。
Zukotopia_591
PROGRESSMV企画進捗。「全人類は▼」部分のつもり(2枚目)。ちゃんと全人類ぽさ出てます?
家宝のお守りを手にし 子供を助けに行こうとしている主人公とミートピアのどこかで旅人をしているその仲間たちのイメージ。
あえて影を入れない塗り方を試しているけどデッサンがちょっと狂っているから慎重にせんと。
全人類ぽさ出すために世界全体の売上本数とかどこかに書きたいけど歌詞がぼやけるといけないから…
ロトス
DONE旅人攻ワンドロライ テーマ:小説空ベドです。全年齢ですが、多少癖の強い描写はあります。
アルベド2号が出てきます。和解したものとして進めています。
傾向として受け優位になりがちです。 8554
Hiroki8koko
DONE全然明かしてないあの麗しき旅人の過去を書き手目線でだけど書いちゃったよ。予定だとその3まで続くよ。
オリジナルストーリー オリケロ+「イカズチよしたたかに鳴れ……その1」小さい頃に深く理解できたことは2つ。
「財力」はクソであるということ。
もうひとつは、
「暴力」はクソであるということ。
物を覚えられた年から、金の為の勉強をさせられていた。財を持つ者として、というより、財を持つ家に生まれたからそうすることになっているそうで、私にはそれが立派なことだとは思えなかった。
この立場が私じゃなかったら同じことにはならなかったのか、普通なら受け入れていたのか、逃げ出してはそう教え手に問うたが、同じ返答の繰り返し。似たような受け応えの応酬。
その問答に嫌気がさして、一度教え手に物を投げつけた。
そうしたら次は、仕置きを称した体罰付きの勉強となった。二度とはしたない真似をさせない為と、最初に教えられ、以降は勉強に遅れれば教鞭で叩かれ、逃げれば加減無しの平手打ち。
662「財力」はクソであるということ。
もうひとつは、
「暴力」はクソであるということ。
物を覚えられた年から、金の為の勉強をさせられていた。財を持つ者として、というより、財を持つ家に生まれたからそうすることになっているそうで、私にはそれが立派なことだとは思えなかった。
この立場が私じゃなかったら同じことにはならなかったのか、普通なら受け入れていたのか、逃げ出してはそう教え手に問うたが、同じ返答の繰り返し。似たような受け応えの応酬。
その問答に嫌気がさして、一度教え手に物を投げつけた。
そうしたら次は、仕置きを称した体罰付きの勉強となった。二度とはしたない真似をさせない為と、最初に教えられ、以降は勉強に遅れれば教鞭で叩かれ、逃げれば加減無しの平手打ち。
ktunegumern7
DONE【夢病の患者と終焉の旅人】数年前から世界に現れ始めた夢病
特別驚異となる病気ではなかった…はずだった。
イレギュラーが現れ始めるまでは…。
イレギュラーを怖がった政府たちの政策により作られたエデン【EDEN】
これはそこに収監された罹患者達の話
ラフィーネ→ラフィ
リリー・ベリー→リリー
第1話まだ少し肌寒い4月
今日も子供達のリリー・ベリーを呼ぶ元気な声がエデンに木霊する。
『すずらん先生!!』
リリー「はいはい。今行くよ。」
花吐き病の罹患者リリー・ベリー
彼の通称はすずらん先生
最初彼にどうしてその名前で呼ばれてるのか聞いた時、《すずらんが好きだからだよ。》となんだか腑に落ちない答えを返されたことを思い出す。
ラフィ「今日も子供たちは元気だな…。」
中庭ですずらん先生と遊ぶ子供たちを眺めながら俺は、罹患者達の資料をまとめていた。
ラフィ「よしっこんなところかな…。」
しばらくして罹患者達の資料をまとめ終わり廊下に出る。
今日は何も無くて油断した。
「わっ!!」
ラフィ「わぁ!!?」
いきなり後ろから驚かされて思わず資料を落としそうになった
1615今日も子供達のリリー・ベリーを呼ぶ元気な声がエデンに木霊する。
『すずらん先生!!』
リリー「はいはい。今行くよ。」
花吐き病の罹患者リリー・ベリー
彼の通称はすずらん先生
最初彼にどうしてその名前で呼ばれてるのか聞いた時、《すずらんが好きだからだよ。》となんだか腑に落ちない答えを返されたことを思い出す。
ラフィ「今日も子供たちは元気だな…。」
中庭ですずらん先生と遊ぶ子供たちを眺めながら俺は、罹患者達の資料をまとめていた。
ラフィ「よしっこんなところかな…。」
しばらくして罹患者達の資料をまとめ終わり廊下に出る。
今日は何も無くて油断した。
「わっ!!」
ラフィ「わぁ!!?」
いきなり後ろから驚かされて思わず資料を落としそうになった
zatta_hsd
PROGRESS1.30-31 蒼空の旅人展示しょたおにディル空本冒頭サンプル
(全年齢)
秘境(?)の力でショタになったディルックさんを元の姿に戻す為行動を共にする、付き合ってるディル空ハートフルR18本(になる予定) 8
あさき🐙
DONE★旅人の手記ONLINE II 展示用覇者でオルのトラストをやった後に
オルに幸せになってほしい!!!!!なれる!!2,3年後に!!!😭😭
って思って描いたオルサイ雰囲気漫画です!
イベント会場から見てくださった方々ありがとうございました😊
さきょんのバミ
DOODLEしゃどさんの人外おチェズネタ(https://poipiku.com/2004469/5996665.html)の旅人×ラミアさん見て「ラミア○○の発想は無かった」って感動したらできてたラフラフ空鳥ひよの
MENUOperationVR-EXTRA#2のお品書きです。こちらも12/18(土)開催のオンイベです。こちらでも在庫あれば…あると思うけど…新刊の時旅人の文庫本頒布あります。あとセール品色々。17日に委託申込勝てたらからあさ落書き本の在庫が数冊減ります…。当日は宜しくお願いします…。あ、スタンディ出してます。ですほわいとさん
MEMOタル復刻ありがとうございます!!!!※この二人は付き合っていますが、閨に至っていないので左右未定です。タル鍾、鍾タル、お好きな方でお楽しみください。
※ 巻き込まれる性別不詳の旅人がいます。 3924
yukiyama_shf
SPOILER #マダミスライカンLYCANのネタバレありのレポです(旅人視点)
※マーダーミステリーLYACANネタバレでしかないので今後プレイ予定の方は絶対にみないでください。
※外部に情報を公開しないようにお気をつけください。
無駄に長いです 12
morimori
DOODLE【鍾タル】素材を取りに行く鍾+タル+旅人の話。カプ要素が毎度のごとく極薄なんですが一応鍾タルです🦀砂浜にて砂浜にて(鍾タル+旅人) @ruauiue
ザザァン——
潮の香りに満ちた風が吹きすさび、遠慮のない陽光が降り注ぐ。足元は焼かれた砂から立ち上る熱気で僅かに熱い。渡り鳥の鳴き声が遠くから届く。
「海だねえ」
「海だな……」
岩の上に腰掛けつつ暇を持て余し、独り言を言ったつもりの青年は、応えるような声が右後方から聞こえてきたので思わずそちらを見た。振り返れば、目に痛いほど眩く光を反射する砂には到底似合わぬ、黒い出で立ちをした男がしかめ面で立っていた。その男越しに視界に映った水平線上には、突き出した岩が点在しているのが見える。
「やあ鍾離先生。先生も相棒に呼ばれてきたの?」
「こんにちは公子殿。旅人のことか。ああ、探索に付き合ってもらいたいから現地で合流しよう、と、三日前に」
3192ザザァン——
潮の香りに満ちた風が吹きすさび、遠慮のない陽光が降り注ぐ。足元は焼かれた砂から立ち上る熱気で僅かに熱い。渡り鳥の鳴き声が遠くから届く。
「海だねえ」
「海だな……」
岩の上に腰掛けつつ暇を持て余し、独り言を言ったつもりの青年は、応えるような声が右後方から聞こえてきたので思わずそちらを見た。振り返れば、目に痛いほど眩く光を反射する砂には到底似合わぬ、黒い出で立ちをした男がしかめ面で立っていた。その男越しに視界に映った水平線上には、突き出した岩が点在しているのが見える。
「やあ鍾離先生。先生も相棒に呼ばれてきたの?」
「こんにちは公子殿。旅人のことか。ああ、探索に付き合ってもらいたいから現地で合流しよう、と、三日前に」
空鳥ひよの
SPOILER【時シリーズ ネタバレ有】烏丸と朝火ちゃんについての最新版を作ってみました。「時追人」と「時旅人 End Time」以降なのでネタバレびっちりです。ご注意を。
スピンオフではこの設定を下にお話が展開していく予定です。
空鳥ひよの
INFO時シリーズ完結作「時旅人 End Time」がこの度完結しました。時旅人、そして時待人、時追人から連なるこの作品を読んでいただいた方には、多大なる感謝を。からあさのスピンオフもあるので終わった感ないんですが、とりあえず一区切り。
色々語った(ブログ記事)
http://hiyo04skygarden.blog13.fc2.com/blog-entry-696.html 2
yahiro_69
DONE旅人誕生日ネタ 前2つと繋げられそうだったので自分の誕生日用に書いたものでしたくっついてるタル空
例えるならば恋心「やーっと終わったーー!」
空が達成感に打ち震えながら目一杯背伸びをしていると、ふよふよと浮いていた小さな相棒が胸の前で腕を組んでぶすくれているのが見えた。
しばらく素材収集に奔走していたかと思いきや、せっかくの誕生日をずっとお菓子作りに費やしていた上に殆どを仲間に配ってしまったのだからその不満も分からなくはない。
それでも文句もほとんど口にせず手伝ってくれたのだから、パイモンは本当にいい相棒だと空は微笑んだ。
「終わったーって、もうすっかり日が暮れちゃったぞ。結局誕生日なのに全然休んでないじゃないか!」
「これ仕事じゃなくて趣味だから大丈夫だよ、日頃の感謝もあるしね。あ、ちゃんとパイモンの分もあるから安心して」
3659空が達成感に打ち震えながら目一杯背伸びをしていると、ふよふよと浮いていた小さな相棒が胸の前で腕を組んでぶすくれているのが見えた。
しばらく素材収集に奔走していたかと思いきや、せっかくの誕生日をずっとお菓子作りに費やしていた上に殆どを仲間に配ってしまったのだからその不満も分からなくはない。
それでも文句もほとんど口にせず手伝ってくれたのだから、パイモンは本当にいい相棒だと空は微笑んだ。
「終わったーって、もうすっかり日が暮れちゃったぞ。結局誕生日なのに全然休んでないじゃないか!」
「これ仕事じゃなくて趣味だから大丈夫だよ、日頃の感謝もあるしね。あ、ちゃんとパイモンの分もあるから安心して」
yahiro_69
DONEお誕生日おめでとうのやつ!! 旅人誕生日ネタ第二弾の義兄弟です左右はなんかわからなくなってしまった ぶろまんす……?
しっとりとしてほろ苦い、酔いつぶれた常連や眠りこけた酔っぱらいを追い出した真夜中のエンジェルズシェアに、皿やグラスを拭いて重ねる音だけが響いている。
戸にはCLOSEDの札をかけ、手伝ってくれていたチャールズにも先に上がってもらったので、今この店にはオーナーであるディルックしかいない。
最後のグラスを磨き終わり戸棚に仕舞ったところで、不意にドアベルが軽やかな音を立てた。
「閉店の札が見えなかったのか? 今日はもう店じまいだ。帰ってくれないか」
ディルックはそちらに一瞥もくれず冷ややかに言い放つ。
姿を見ずともこんな時間に悪びれもせず入ってくる人間が誰かなどわかりきっていた。
「つれないな。あえて誰もいなくなったのを見計らって来たんだから、飲みに来たんじゃないのは分かってるだろう?」
3359戸にはCLOSEDの札をかけ、手伝ってくれていたチャールズにも先に上がってもらったので、今この店にはオーナーであるディルックしかいない。
最後のグラスを磨き終わり戸棚に仕舞ったところで、不意にドアベルが軽やかな音を立てた。
「閉店の札が見えなかったのか? 今日はもう店じまいだ。帰ってくれないか」
ディルックはそちらに一瞥もくれず冷ややかに言い放つ。
姿を見ずともこんな時間に悪びれもせず入ってくる人間が誰かなどわかりきっていた。
「つれないな。あえて誰もいなくなったのを見計らって来たんだから、飲みに来たんじゃないのは分かってるだろう?」
kanamisaniwa
MAIKING幽霊に乗っ取られたガイアと取り戻そうと奮闘するディルック+旅人『来週末のパーティーで、最後のワルツを僕と踊ってください。僕とだけ』
それは貴族の社交界では結婚の申し込みを意味した。
緊張で真っ赤な顔でそう言った青年に手を握られた女性ははにかみながら頷いた。
それは若い男女の恋物語。どこにでも転がっているありふれたお話。
約束したパーティーで彼等はワルツを踊り、そして周囲に祝福されるだろう。
約束された幸せな未来。それが訪れると根拠もなく信じていた。
その老人は、モンドの片田舎で『賢爺』と慕われていた。
元々はかなりの資産を持つ貴族の出だったが、なぜか財産をかなぐり捨てて田舎に引きこもり、そこで子供達に読み書き計算等を教える人生を歩んできたとか。
そんな男が教えた子供達が大人になりまたその子供達に教えて…それを繰り返し、その田舎にすむほとんどすべての人が彼の教え子になり、彼等を守り導いてきた彼を『賢爺』と慕うのは、当然の事であった。
697それは貴族の社交界では結婚の申し込みを意味した。
緊張で真っ赤な顔でそう言った青年に手を握られた女性ははにかみながら頷いた。
それは若い男女の恋物語。どこにでも転がっているありふれたお話。
約束したパーティーで彼等はワルツを踊り、そして周囲に祝福されるだろう。
約束された幸せな未来。それが訪れると根拠もなく信じていた。
その老人は、モンドの片田舎で『賢爺』と慕われていた。
元々はかなりの資産を持つ貴族の出だったが、なぜか財産をかなぐり捨てて田舎に引きこもり、そこで子供達に読み書き計算等を教える人生を歩んできたとか。
そんな男が教えた子供達が大人になりまたその子供達に教えて…それを繰り返し、その田舎にすむほとんどすべての人が彼の教え子になり、彼等を守り導いてきた彼を『賢爺』と慕うのは、当然の事であった。