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    最強

    じゅに

    DONE怪異退治パロ、イチサマ。
    怪異が蔓延る戦後、霊能家「中王家」が政権を握ったことにより、霊力のある男達は「言霊」を使い怪異退治が義務付けられた。
    街は区域に分けられ、怪異の討伐成績によって結界の効力が決まる。討伐成績1位のチームは区域ごとのリーダーとして街を任される。
    かつては最強のチームだったイケブクロ代表山田一郎と、ヨコハマ代表碧棺左馬刻の話。

    ※ホラーではないけど妖とか出る
    夜は黒色 ヨコハマ中華街の路地を幾つか曲がると、ふと現れる中国茶専門店がある。茶色い看板には『横濱茶荘』と金文字で書かれ、大きな硝子窓からは小綺麗な店内が一望できる。
     碧棺左馬刻は痛む左腕を庇いつつ重い硝子戸を押した。店内には音楽が流れている。近くの公園で老人が奏でているような、ゆったりとした大陸の曲だった。
     右手の壁は作り付けの棚になっていて、天井まで銀色の大きな茶缶が並ぶ。カウンターに置かれた秤には茶葉が乗せられている。左手に目を向ければ丸いテーブル席が二つ。陶器の器がまだ湯気を立てていた。
     今さっきまで、そこに人がいたかのような。だがこの店はいつだって無人だ。
     左馬刻はのろのろと進み、暖簾を退けた。短い廊下の突き当たりに鉄の扉がある。ちょうど目線の高さに逆三角形の銀のプレートが嵌められていた。
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    hujino_05

    DONE前載せたものの一応完成版/猫に狂う人々と戸惑う五と猫/五の最強感がまったくない
    ノワール ソレにいちばん最初に気がついたのは虎杖悠仁であった。彼のズバぬけた身体能力のひとつである動体視力は、木々や草むらの間を走りぬけるモフモフしたナニカを捉えたのだ。シルエットや尾の長さかたちからして、おそらく猫か、ばあいによってはタヌキではないかと思われた。しかし警戒心が強いのか虎杖以外の視界にはかすりもしないモフモフは、ながいこと、虎杖の気のせいか見間違いということで片づけられていた。なにせ此処は呪術高専。結界も貼られている上、おどろおどろしい呪具も呪物も呪いそのものも山ほどある空間で、基本的に野生動物は寄り付かないらしいのだ。野生動物は呪力を感じ取り逃げるものらしい、と言ったのは誰だったか、虎杖は記憶を探りながらも「でもやっぱ気のせいじゃないと思うんだよなぁ」とくだをまいては、釘崎と伏黒に「疲れてんのよモフモフと癒しが足りないんでしょ。ホラ、脱兎だしてやりなさいよ」「そういう用途じゃないんだが…」と言われながら脱兎を出してもらったりしていた。ちいさくて目がくりくりしていて耳の長いモフモフがかわいいので、虎杖はわりとすぐに自分しか見かけないモフモフのことを忘れたが、そういう時に限ってすぐに視界の端にモフモフが入り込んでくるので「やっぱ気のせいじゃない!」となるものだから、この話は結末を迎えず永遠同じところをぐるぐると回っていた。
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    wombat_kawaii

    PROGRESS書きあがるまで時間がかかりそうなので、プロトタイプを掲載。完成したら加筆修正を行って支部へ。後編のさらに後編。ハスク視点。ヴォックスがたくさんしゃべる。(解釈違いになったら書き直すかも)

    ヴォックスが俺が考える最強のアラスターについて本気で語った結果、風が吹けば桶屋が儲かる方式で、ハスアラのキューピッドになっちゃったかもって話。
    タンゴはひとりじゃ踊れない【ハスアラ】酒屋で購入した安酒をボトルごと口に運ぶ。
    味なんてもはや分からない。ただ、酒の刺激とアルコールによる酩酊が心地よかった。
    アラスターに魂を渡して数年。あの時からハスクに自由はない。
    今思えば、生前、アラスターに出会ったあの瞬間から、ハスクに自由はなかったのかもしれないが。
    そうは言いつつ、地獄ではアラスターはハスクに積極的に関わることはしなかった。時折ハスクを呼び出しては殺した相手の死体掃除をさせたり、くだらない用事を言い渡すくらいでアラスター自身は必要事項のみを伝えるとふらりとその場からいなくなってしまう。
    かつてであれば、他愛ない会話をしながら共に死体の始末をしたものだが、今となってはもはや過去ということだろう。アラスターは一人で楽しむことを最終的には選んだ。そして俺はアラスターについていけなくなった。疲れた。枯れ果てた。ただ、それだけのことだ。
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