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    未亡人

    tanutamasukebe

    MAIKING未亡人の続き③

    設定の都合上、今回から東京が舞台になりました
    NEW登場人物(一部前にも上げた人物もいる)

    ※山南先生とモブ夫以外はほぼ全員性別はお任せしてます。


    伊東さん:大手出版社の婿養子。句会開いたり、作家育てたりしてる
    沖田さん:はじめちゃんの学友で教師。一年前にノブと結婚した
    渡辺さん:はじめちゃんの職場の同僚。金時さんと結婚して、子持ち

    こどもたち:山南先生をつり上げろと親族が送り込んでくる。

         
        

    ******
    49日も過ぎ一度、モブ夫がお世話になった出版社に挨拶しなければと思うはじめちゃん。(葬儀中はそれどころでなかった)ざんばらにした髪は自分で整えていたが、
    出かけるならと髪結いを呼び、整えてもらう。喪服で挨拶に向かうのはさすがに
    相手も困るだろうと地味目の和装(三臨)で出かけることに

    出版社で伊東さんに暖かく迎えてもらいほっとするはじめちゃん。挨拶や年金などのお礼言い帰ろうとするが、「生前ご主人から預かったモノがあります」と原稿用紙の入った袋を渡させる。「うちでは出版できないモノでしたので」と何か含んだ言い方をする
    伊東さん。
    (実ははじめちゃんを題材にしたポルノ小説、伊東さんところは正統派のため 1321

    ak_99904

    MAIKING以前べったーに投稿した、幼なじみ☁️×未亡人☔️【https://privatter.net/p/7168264】よりも昔の話。あの方(旦那)×☔️の出会い~婚姻までの話です。一度ポイピクを使ってみたかったのと、気分転換に途中ですが上げてあります。
    ゆくゆくは、あのさみの初夜へと続きます。(そのはず……そのはず…………)
    自分はしがない文字書きであった。
    若い頃は兼業で細々と執筆をしてきたが、賞を貰ったことをきっかけに気づけば「先生」と呼ばれるようになり、世に出した著作の数も増えていた。有り難いことに著作は受け入れられ、ペンだけで食べていけるだけの収入を得られている。
    そして周りから「ベテラン」と呼ばれるようになった今、気づけばペンを握る手には皺が増え、両親をはじめ親しかった知人友人も何人か見送る齢となった。
    不思議なことに、年をとるとどこかに根を下ろしたくなるもので、数年前今までほったらかしにしていた生家に戻り、今も仕事場兼住居として使っている。
    都会から新幹線と電車を乗り継ぎ、窓の外の建築物が少なくなるまで揺られること数時間。最寄りの無人駅に立った担当の編集者は、顔を引きつらせていた。苦労をかけることを申し訳なく思いながらも、相手方の「ネット環境があればなんとでもなりますから!」という言葉に甘え、私の田舎暮らしは着々と現実味を帯びてきた。
    今後は片田舎の古い家で文字を書き、そして一人で死んでいくのかと思っていた人生にある転機が訪れた。
    文字を書くこと以外取り柄のない自分の元に、嫁いできてくれた人がい 2044