寒い季節は「そういえば、こたつを出したぞ」
何気なく、聞き逃しなそうなほど些細な世間話を装う。それがお決まりの誘い文句だった。

長年独居する自宅の玄関に肩に荷を下げた青年がのっそりとした動作で潜り入るのを土方は愉快な気持ちで迎えた。
「ふむ、来たな」
そう頷いた土方が上がれと促すと青年はむ、だかん、だか、あやふやな声を漏らした。そしてわずかに顎を引いて目を伏せる。吊り下げ照明の灯りがそれを照らし、白い頬に長い睫毛の影が落ちた。
「また、しばらく世話になる」
「ああ」
ささやかすぎる叩頭と裏腹な律儀な挨拶に土方は苦笑を噛み殺して再度頷いた。
それを認めた青年は、ほんの一瞬息を止めたように土方には見えた。それを照らしふうっと鋭く吐き出して、またのっそりした動作で靴を脱ぎ出した。框をふんでそこを上がるとそろりと身を屈め振り向き、脱いだばかりの靴を手早にそろえてまたこちらに向き直った。そうして肩の荷とは別に手に下げていた包みをのそりと掲げたかと思うと、土方の方にぐいと突き出してみせる

【一燐】雪夜燃情“我想要和哥哥练习接吻。”
“......哈？”

天城燐音放下筷子，不可置信地抬起头与坐在对面的少年对视，见对方神色坦然，毫无开玩笑之意。
“性爱教育书上说，接吻会提升双方的新陈代谢与抵抗力，不仅能够促进血液循环，还能拉近双方心灵的距离。无论是唾液的交换还是唇齿的触碰，都能够帮助我与哥哥更加深入地了解自己，培养更好的感情呢。”
“咳嗯...暂且不说你这家伙是从哪里找到的那本‘性爱教育书’的，咱们已经是亲生兄弟了吧？是家人喔？借助接吻来了解彼此拉近关系真的有必要吗？话说你这小鬼尿床拉裤子的样子咱可是都一清二楚啊。”
虽然尽力憋出了长者游刃有余的样子，可只有天城燐音自己知道他的耳尖在发烫。

自从二人打破了禁忌以情侣的身份在一起后，无论是他还是一彩都没有主动提出过对“性爱”的需求，仅有的几次“性爱经历”也都来自于某些特定场合下他们受彼此信息素荷尔蒙影响而擦枪走火的“意外”。他仍然记得某一次性爱的起因就只是他靠在厨房的门框上看一彩做蛋糕打发时间，后者走过来将洗干净的草莓递到他面前，他低头下去叼住，再顺手把弟弟嘴角的奶油擦掉，一回过神两个人就已经喘着粗气靠在厨房柜上了。