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    毎度

    リク@マイペース

    MAIKING思い付きのはろいん?グレシルお話DE毎度おなじみthe途中
    (本用のはろいんグレシルのお話は書き終え済)
    1019
    「ねぇ♡ 例えばなんだけどなんどけど」
    「いきなりどうした」
    「貴方はどっちがお好みなのかしらん?」
    「……何が言いたいのだお前は」

    急に訳のわからないことを言い出したゴリアテに、正直なところ……困惑が隠せない。突拍子も無いことを言い出すのはもはや日常茶飯事なのだが、今回は飛び抜けていた。対比させたいなら対象の名を言え。あと主語も言え。そもそも他人に話すならある程度理解出来るようにまとめたから言え。

    「わからないのぉ?」
    「わからん。色々と飛ばしすぎているからな」
    「んもぉ……季節や街に訪れた際の雰囲気とか見てないのかしら無骨な将軍様は」
    「…………」

    恋人からの散々な言われように若干傷付いてしまう。だがこれで落ち込むほどヤワではない。当ててみせようではないか!
    さて、今の季節は……暦の上では秋になるか。秋……秋……夏ほどの暑さはないが冬くらいの厳しい寒さもない。当たり前と言えば当たり前か。
    ……これだけの情報であの言葉に関連するとは到底思えん。であれば、ヒントになるのは街の雰囲気……か。

    「街……街か……。最近訪れた街は……普段通りだったな」
    「……」
    「ゴリアテ、哀れみの目 609