水野タダクニの昔話『水野タダクニ』

幼い頃に捨てられ
お寺で僧侶をしていた


あまり周りとは深くは関わらない
少し冷めた態度

しかしとても勤勉で
他の僧侶からも模範として
憧れられるぐらいとても真面目
次の和尚候補とも言われていた

ただ本人は内心かなり悩んでいることがあった

それは同性愛者でネクロフィリア思考があること

僧であるのに煩悩で悩んでいることや
自分の性の欲情が
普通とはだいぶ異なっていることに
悩み続け
欲を払拭するために
毎日真面目に経を唱えていたら
いつの間にか
模範として憧れられる対象に
なっていることも
重荷としてさらにストレスになってしまった

そして
とうとう
溜め込んでいた欲とストレスが爆発し
一番仲の良く
欲情の性対象だった
親友の僧を
殺して色々やりまくり

「風が気持ち良いねー。」
「そうですね！」
夕暮れ、海沿いの道路。ご褒美の時間は、穏やかに過ぎていった。

花園百々人は幸福を噛みしめる。
現場への移動時間のおかげでぴぃちゃんと長く過ごせた。撮影のお仕事をいっぱい褒めてもらえた。ご褒美に散歩をねだったら付き合ってくれた。
それは、彼の考える最高の一日を満たすに十分だった。

「今日がずっと続いて欲しいなぁ」
「そうですね……。ずっとこうしていたい気分です」
「ぴぃちゃんもそう思ってくれたの？嬉しいなぁ」

しかし、それは叶わぬ願いである。
若干の名残惜しさを感じたとて、プロデューサーはこの場の終わりを告げる必要があった。

「あまり遅いと親御さんを心配させてしまいますね。日が暮れる前に帰りましょうか！」