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    甲斐

    diolete

    DONEテーマ:よく食べる女子会と迎えに来る甲斐性あるパートナーと気の利く我が子
    『小麦に甘さと酸味とたっぷりのクリームと深煎りを添えて』「あ、来た来た。遅かったねぇスミス」
     今回のブレイブナイツの集会場所は、東向きに設けられたオープンテラスのあるレストランで、建物でハワイの眩しい日差しを遮り、涼むことができる絶好のスポットだ。
     店内に入ると、中からヒビキが呼んでくれた。
    「おせーぞ、のろまスミス」
    「私たちもさっき集まったばかりよ」
     ヒビキに次いで、アキラとシェリーが声をかけてきた。
     スミスはテーブルに向かいながら、ウェイターにドリンクを注文した。
    「すまない。朝になってからルルが今日は行かないって言い出して」
     席に着き、スミスは朝起きた一連のごたごたを遅れた言い訳に話をし始めた。

     3人分の軽めの朝食を用意しながら突然言われた同行キャンセル。曰く、ルル今日やることあるとのことだったが、スミスが部屋を出るときになっても特に何かをしてる様子はなく、ただごろっとソファでぐだついていた。冷蔵庫や食糧庫には特に食べられるものは用意してないぞっと伝えても、やる気のない返事と手だけ振っていってらっしゃいを言うばかりだった。
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    いしえ

    DONE甘いけど終盤シリアス。頭の回転の良い蔵馬や真面目な桑ちゃん相手に、樹はさぞかしたのしく話し甲斐があったろうなぁ、と感謝が止まらないですね…彼らのさいごのヒトとの関わりに華々しさがあるのマジで泣ける…
    忍が霊界に行く気なくて樹もそのつもりだったから霊界は死期が近くともイコール霊界に来る予定者リストには把握できてなくて、その意味でも忍が消息不明だったんだろうな。静かな風がさらうべく在るたましい尊い……
    さざなみが、寄せては引く/仙樹仙&ナル樹で樹のノロケシーンif/樹+蔵+桑(一瞬名前だけミノルも) 亜空間は樹を語り部に、静かな線香花火を、ぱちり、ぱち、とはぜさせる。ぱち、ぱちと、それは何の喝采もなく、静かに、しずかに、ちいさくはぜるのだ。それはちょうど、“仙水”の別人格について樹が語っていた時のこと。ナルという女性人格について、樹はこのように語った。
    「オレはよく彼女に悩みを打ち明けられ、そして慰めた。忍とカラオケに行くと、ナルはいつもひょこりと顔を出し、決まってオレに『守ってあげたい』をリクエストしたものさ。彼女はいつもうれしそうに、――そしてさびしそうに、オレの歌声に耳を寄せていたよ。彼女はたいてい『悪女』や『あの娘』を選び、歌いながらぼろぼろ涙をこぼしていた。オレはそんな彼女の肩を抱き寄せ、そして胸を貸していた。これからも、きっとそうするだろう」
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