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    発情期

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    MOURNINGオメガバロドの発情期入ったドちゃんとロくんの話、こういう展開にしたいけどオチがわからず供養…多分いかにもな展開にはならないのが弊社のオメガドラちゃかな…どうでしょうか。
    「ジョン、ドーナツ買ってきたぞ。ちょっと俺と交代しようか」
    蓋の閉じられた棺の上、丸くなりじっと息をひそめていたアルマジロが、ぱっとその身体を開き小さな声でニュンと鳴いた。実はアルファだったというジョンは、ロナルドとドラルクとがその番関係を結ぶ前まで、その脆弱過ぎるオメガにとっての騎士だったのだという。交わることはないとしても互いの絆が絶対であると信じてやまなかったジョンは、ふたりがその関係に至ったことを伝えると、えっ、という表情を浮かべていた。ロナルドにならドラルクのことを任せられる、という思いと、それはそれとて大切な主人の騎士の座は渡せませんよ、という思いとが拮抗したゆえの表情だったらしい。
    今でこそ抑制避妊剤は比較的容易に手に入れることが出来る。しかしほんの少し前まで、それらは一部の吸血鬼により一子相伝で伝えられる秘薬であったり、原材料すら入手しにくく更には配合も困難な薬であったのだという。今のように流通がされるようになるまで、ドラルクには発情期が訪れ、そのドラルクを守り続けてきたのがジョンだった。とはいえ、襲い来る不埒なアルファからその身を呈して主人を守るというわけではない。棺にひっそりと納まる主人の側を離れず、発情期が過ぎるのをそっと見守り続ける、というのが騎士たるジョンの使命であった。
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    CAN’T MAKE耳と尻尾だけ猫化したオルがそのままヒーロー活動を続けようとしてファンやパパラッチに写真撮られまくっていたので、サーが事務所まで連れ帰ってきたシーン。

    雄猫が発情期を迎えると攻撃的になるって本に書いてあったので、こんな感じで、普段なら絶対しない口喧嘩をしたあとに、仲直り発情期交尾してほしいな…という導入です。
    猫化オルサー 私の手を引いていたナイトアイが、執務室に入るやいなや、扉を勢いよく閉める。バンッ、と激しい音が、外界から私たちを遮断した。
     こちらを振り向いたナイトアイの顔は明らかに紅潮していて、荒ぶる気配を隠しもしない。普段は冷ややかさを感じる目元は、今は別人に思えるくらいに苛立たしさが滲む。ファンやカメラマンたちに押し引きされ、すっかり乱れてしまったスーツからのぞく首筋には、玉のような汗が光っていた。
    「えっと、ナイトアイ、なんか怒って……る?」
    「当たり前だろう」
     暑いな、と舌打ち混じりに吐き捨てて、彼が空いた手でネクタイを緩める。こんなぞんざいな姿のナイトアイ、見たことない。今まで出遭ったどの巨悪なヴィランよりも鋭い、刺すような迫力があって、圧倒されそうになる。手首を握られていなければ、反射的に間合いの外まで距離を取っていただろう。本能が、アラートを鳴らせる。穏便になだめて平穏を取り戻したいと思うのは、私が彼と恋仲であることを差し置いても、別におかしなことじゃあないだろう。
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