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    発注

    hirata_cya

    PROGRESSシャア大佐が不在のソドン。そこに宝石商が「金払え」と来訪。話を聞くとキシリアに献上するためにシャアが宝石を発注したのだというが、シャアの副官たちは皆否定する。そんなわきゃない。宝石なんかで歓心を買おうとするなら奴は一隻でも多く船をぶち落としている。キシリアもたぶんその方が喜ぶ。シャア不在の間に事件を解決すべく副官たちが奔走する……!
    ソドン首飾り事件【シャアシャリ】プロローグ 野太い悲鳴が遠くから聞こえた。
     ジオニック社より派遣されてきている技術士官がすわ緊急事態か、とぱちりと目を瞬かせて振り向く。
     私はいつもの勘で悲鳴の原因にあたりをつけて素早く耳を塞ぎ、技官にも同じように耳を塞げと身振りで指示をする。
     あとはそう間がなく格納庫から船内に繋がる扉が開くのを待つ。そもそもこの分厚い金属扉を貫通してくる悲鳴といった時点で、そこまでの肺活量を持つ人間は限られるのだ。
    「大佐ァ! 艦内食中毒防止勉強会の報告書を出してくださいと再三申し上げたのをお忘れか!? 上から催促が来ていますぞ!」
     腹の底に響く銅鑼声。首と名のつくあらゆる場所が太い体躯。重力が地球の六分の一という月面では響かぬはずの重厚な足音が聞こえたような気がした。
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    subaru_no_iine

    INFO昨日スペースで話に上った、推し香水を発注した際の依頼を残しておいたので見ていただくて流します。書生さん×お嬢さんの、6年間のすれ違いを香りにしていただけてハッピーでした。香りの解説も最高なんですよ…見て…
    推し香水発注メモ明治後期~大正~昭和初期をモデルにしたゆるふわデモクラシー時代

    男性:2月生まれ。女性の家(裕福な商家)で貧乏書生を2年務める→大学を卒業、官僚に。書生時代から女性を好きだったが、身分差によりアタックを諦めていた。政略結婚させられる女性の結婚式前夜に一度だけ結ばれた。新郎へのちょっとした意趣返しのつもりで女性の結婚式を台無しにしたことを悔いていた。6年間罪の意識に苛まれたまま現実逃避で勉学に励み、就職が決まったので女性へプロポーズ。

    女性:生年月日不明。高嶺の花のお嬢さん。勉強が好きだが、『女に学はいらない』と女学校を辞めさせられ、政略結婚することに。密かに恋い慕っていた男性に夜這いをかけて純潔を捧げるが、男性の自分への好意に気づき、未練を抱かせてしまったことをずっと悔いていた。結婚式で新郎とその元恋人に逃げられて笑いものになり、縁談が途絶えて嫁き遅れる。男性と結ばれることを諦めて隠棲しようと決めていた。しかし6年後、大学を卒業した男性にプロポーズされる。
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