以前ふせに書いた現パロの設定の修正版。

・アスカガキラは同い年の幼馴染
・互いの両親が友人同士
・キラとカガリは双子でヒビキ家の子供
・高校まで全員同じ学校に通う
・たぶん大学入学までにはアスカガが成立する


◎ザラ家

両親はどちらも植物学者。大学の農学部の研究室勤め。
レノアのほうがフットワークが軽くてあまり家にいない感じ。

もともとはアスランの祖父母の家だった家に、アスランが５歳の時に家族で引っ越してきた。
庭には30種類ほどの庭木を始め、植物で溢れている。
そのため通りから家屋がほとんど見えず、近所から「魔女の家」と呼ばれていた。

夫婦仲は良好。
ただし上述の通りレノアがアウトドア派なのに対し、パトリックは基本的に研究室に籠っている。

皇宗SS/ドレスコード「これでよし」
　皇紀の髪のセットを終えた宗雲は、我ながら完璧な仕上がりに満足の息を吐く。かっちりした服装には難色を示した皇紀だったが、髪型のほうはわりと気に入ったらしい。
「視界が広い」
「それは良かった」
　宗雲は唇を緩め、改めて今の彼の姿をじっくり鑑賞させてもらうことにした。手を伸ばして頬に触れると皇紀は大人しく宗雲を見返し、概ね好きにさせてくれる。役得の時間で、宗雲だけの特権。前髪をすっきり上げたぶん、二つ並んだ赤い瞳がいつもよりも澄み切って見える気がした。彼の均整の取れた顔の造形が正面から宗雲の視界を彩る。
「…………」
　彼の頬を撫で、指先で耳を触る。皇紀は黙ってされるがままになっているが、時折思い出したように宗雲の手に己の肌をすり寄せてくる。こんなにも人外じみて美しい男の、よく懐いた猫のような仕草を見て触っていると、宗雲の気持ちはだんだん夢心地に染まってくる。彼の美しさが好きで、普段とは違う姿を見るのも好きだ。そして、彼がこういうことを許してくれるのはたぶん自分だけなのだろう、と思うと、夢の中にはとろとろと甘くて重いシロップが注ぎ込まれて、どんどん目覚めがたくなる気がした。