薫
pppu___ra
DOODLE零薫終電アンソロジーの再録です!!
夜半の夏 夜になってもむわりと熱い空気が頬を撫で、焦燥感を掻き立てられる。差し迫った時間に対して、早く進みたい零を余所に、薫はゆっくりと歩きながら呑気にもコンビニの限定が、だなんて口にする。
「その限定が俺好みで、おすすめだってアドニスくんに聞いてね、だから」
指差すコンビニは暗い夜道を煌々と照らし、零たちに反応して手招きするかのように自動扉が開く。零は短く息を吐き、薫の手を取った。ぐずる子供を連れるように引っ張って、歩む速度を上げるとえ~、と不満を溢す声を無視する。
「時間ないんじゃよ、まだ急げば間に合う」
「大丈夫だよ」
なにがだ。根拠のない自信に呆れて言い返す気にもなれなかった。
このままのんびりと寄り道をして、終電を逃したくない。タクシーで帰ってもいいが、少し早歩きすれば間に合う時間ではあるのだ。発売されたばかりのコンビニの限定は何も今日明日で逃げはしないのだから、今でなくてもいい。
5147「その限定が俺好みで、おすすめだってアドニスくんに聞いてね、だから」
指差すコンビニは暗い夜道を煌々と照らし、零たちに反応して手招きするかのように自動扉が開く。零は短く息を吐き、薫の手を取った。ぐずる子供を連れるように引っ張って、歩む速度を上げるとえ~、と不満を溢す声を無視する。
「時間ないんじゃよ、まだ急げば間に合う」
「大丈夫だよ」
なにがだ。根拠のない自信に呆れて言い返す気にもなれなかった。
このままのんびりと寄り道をして、終電を逃したくない。タクシーで帰ってもいいが、少し早歩きすれば間に合う時間ではあるのだ。発売されたばかりのコンビニの限定は何も今日明日で逃げはしないのだから、今でなくてもいい。
10ri29tabetai
DOODLE薫奏前提の斑→奏なんでも許せる人向け
夏の終わりの風が吹いていた。閉館したあおうみ水族館で、水槽を眺めながら、奏汰がわらう。らいげつ、せいそうかんをでるんです。かおるもいっしょなんですよ。人間みたいに、柔らかな笑顔を向けられて、斑は咄嗟に笑顔を作った。
「薫さんと一緒に?」
「はい。かおるが『まんしょん』をかうというので、ぼくもいっしょにすむことにしたんですよ」
べらんだで『ぷぅる』がおけるくらいの、と屈託なく笑う奏汰は、少しだけはしゃいでいるようだった。指先を水槽につけると、すやすやと眠っている魚たちへ微笑む。
「かおるのしんせきが『ちゅうこまんしょん』を『りのべぇしょん』したらしくて。ぼくたちもゆうめいになってきましたから、『せきゅりてぃ』がばんぜんなほうがいいんじゃないか、って」
1588「薫さんと一緒に?」
「はい。かおるが『まんしょん』をかうというので、ぼくもいっしょにすむことにしたんですよ」
べらんだで『ぷぅる』がおけるくらいの、と屈託なく笑う奏汰は、少しだけはしゃいでいるようだった。指先を水槽につけると、すやすやと眠っている魚たちへ微笑む。
「かおるのしんせきが『ちゅうこまんしょん』を『りのべぇしょん』したらしくて。ぼくたちもゆうめいになってきましたから、『せきゅりてぃ』がばんぜんなほうがいいんじゃないか、って」
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DONE桜庭薫:ゴキカ:315プロに入所したばかりの薫が書類を提出する話桜庭薫:ゴキカ:315プロに入所したばかりの薫が書類を提出する話 はじめて315プロに足を踏み入れた桜庭薫は、どこか疑うような目でプロデューサーとなる人物を凝視していた。
「では、こちらの書類にご記入ください」
差し出された用紙は全て薫の方を向いていて、書類の傍らにはボールペンが添えられている。けちをつける必要のない所作だと判断して、薫はプロデューサーとなる人物の指示通りに書類の空白を埋めていく。
「……」
ちらと視線を送ると、正面に座って何かの書類仕事をしている姿が目に入る。手元の書類を見るために伏せられていた瞼がこちらを見る直前に薫は目を伏せて、淡々としたテンポで文字を綴っていく。
書類の記入欄は多かった。待たせているかと視線を送るとプロデューサーとなる人物は書類に目を落として何か考えているらしい。険しい表情を見るに向こうもしばらく時間はかかるのだろう、薫は気にせず自分の書類を書き進める。
939「では、こちらの書類にご記入ください」
差し出された用紙は全て薫の方を向いていて、書類の傍らにはボールペンが添えられている。けちをつける必要のない所作だと判断して、薫はプロデューサーとなる人物の指示通りに書類の空白を埋めていく。
「……」
ちらと視線を送ると、正面に座って何かの書類仕事をしている姿が目に入る。手元の書類を見るために伏せられていた瞼がこちらを見る直前に薫は目を伏せて、淡々としたテンポで文字を綴っていく。
書類の記入欄は多かった。待たせているかと視線を送るとプロデューサーとなる人物は書類に目を落として何か考えているらしい。険しい表情を見るに向こうもしばらく時間はかかるのだろう、薫は気にせず自分の書類を書き進める。
Mitsuru
PROGRESShttps://poipiku.com/950796/7357161.htmlボツになるかもだけどこれの続き
ホ医薫零進捗② もうすぐ日付けも変わりそうな時間帯、羽鳥と佐倉山を乗せたスポーツカーは、夜の国道を静かに走っている。
車内にさり気なく散らしたフレグランスの香り。重厚なレザーシート。そしてブルーに光るパーツライトが、落ち着いた空間を作り上げていた。助手席に座る零は、膝に手を置いてリラックスした様子で窓の外を眺めている。
(今日……いける感じじゃない?)
そんな落ち着いた車内で、薫の心は逸って仕方がなかった。先ほど頬に触れられた指先の熱が、まだクリアに残っている。久しぶりなのだ。零に触れたい。抑え込んでいた熱い感情が揺さぶられる。家に着いたら、どうしてやろうか。この男はいつもベッドに行く前にシャワーを浴びたいと言う。その前に、彼の細く引き締まった腰に触れて、抱き寄せて、キスをしよう。それから――
3630車内にさり気なく散らしたフレグランスの香り。重厚なレザーシート。そしてブルーに光るパーツライトが、落ち着いた空間を作り上げていた。助手席に座る零は、膝に手を置いてリラックスした様子で窓の外を眺めている。
(今日……いける感じじゃない?)
そんな落ち着いた車内で、薫の心は逸って仕方がなかった。先ほど頬に触れられた指先の熱が、まだクリアに残っている。久しぶりなのだ。零に触れたい。抑え込んでいた熱い感情が揺さぶられる。家に着いたら、どうしてやろうか。この男はいつもベッドに行く前にシャワーを浴びたいと言う。その前に、彼の細く引き締まった腰に触れて、抱き寄せて、キスをしよう。それから――
ainame_hey
DONEリクエスト:人外(人魚パロ)🧜♂️🫧🐠人外あまり考えたことがないので、思ってたのと違ったらすみません…2枚目以降は自分の萌えに忠実になった結果薫奏のら○ま1/2パロみたいになりました(なんで?)イチャイチャしてます。凄く楽しかったです。ありがとうございました! 5ごまどれ
MOURNING薫零に狂いが始まったころ、友達にプレゼンをするために用意した資料です。共感性羞恥に耐えられる者のみ通るべし。
本編の好きなところまとめた程度で特に中身はないです。
薫零の良さ【朔間零】
UNDEAD のリーダー/夢ノ咲学園の元トップアイドル/「なんでもできる」朔間零
吸血鬼キャラ/朝日に弱い「体質」/学園の庭園散歩と生ハムが好き。かわいいね
●バックグラウンド
吸血鬼の一族(詳細不明)の生まれ、次期頭首
日光に弱い体質。病気ではなく体質なので、治療はできない。(*クロスロード)
弟の凛月は零より症状が重いので、海外を飛び回り、つてを使って治療法を探していた。
朔間一族はこの体質に誇りを持っているので、改善されると一族から追放の可能性もある体質とおそらく家の事情で、幼少のころから、人より夜を過ごす時間が長くずっと本を読んで育った。そのため、早い段階で自分がいかに小さな存在であるかを悟る。
3727UNDEAD のリーダー/夢ノ咲学園の元トップアイドル/「なんでもできる」朔間零
吸血鬼キャラ/朝日に弱い「体質」/学園の庭園散歩と生ハムが好き。かわいいね
●バックグラウンド
吸血鬼の一族(詳細不明)の生まれ、次期頭首
日光に弱い体質。病気ではなく体質なので、治療はできない。(*クロスロード)
弟の凛月は零より症状が重いので、海外を飛び回り、つてを使って治療法を探していた。
朔間一族はこの体質に誇りを持っているので、改善されると一族から追放の可能性もある体質とおそらく家の事情で、幼少のころから、人より夜を過ごす時間が長くずっと本を読んで育った。そのため、早い段階で自分がいかに小さな存在であるかを悟る。
みなつき旭
INFO9/18 OPEN THE GATE! 4 ジョーチェリ新刊のサンプルです。薫がイタリアまで修行中の虎次郎に会いに行った話です。
通販:https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031011058 8
candymonopolize
DONEお題箱にてリクエストいただきました!夏まつりと零薫ちゃんです!!!いつもと作風が違うので照れくさいです夏まつり雑誌の撮影というものは発売時期を考えられて撮影されるから、アイドル雑誌に載るグラビアというものは軒並み季節を先取りされていることが常だから、まだ肌寒い時期に『夏まつりにUNDEADとデート』なんて言う企画だった。
その時に着せてもらった浴衣を俺はこっそり零くんの分も買取をして、クローゼットにしまっていた。
ESあげてのお祭りとあってみんな浮足だった様子でそれぞれ仲のいい人とお祭りに出かける、何を食べたいだなんて色んなところから聞こえてきて微笑ましい限りだ。
当の俺はというと予定はない。
相棒はすまし顔で共同スペースのソファに座ってブラックコーヒーを飲んでいた。
こちらもこちらで興味ありません、なんて顔をしているけれど本当はお祭りに行きたくて仕方ない。
3117その時に着せてもらった浴衣を俺はこっそり零くんの分も買取をして、クローゼットにしまっていた。
ESあげてのお祭りとあってみんな浮足だった様子でそれぞれ仲のいい人とお祭りに出かける、何を食べたいだなんて色んなところから聞こえてきて微笑ましい限りだ。
当の俺はというと予定はない。
相棒はすまし顔で共同スペースのソファに座ってブラックコーヒーを飲んでいた。
こちらもこちらで興味ありません、なんて顔をしているけれど本当はお祭りに行きたくて仕方ない。