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    MAYOU

    DOODLE大河さんが風邪を引く話。


    はじめまして。MAYOUと申します。ブレマイにハマりついに手を出してしまいました。
    数時間前に大河さん良いな……となって勢いで仕上げました。誓さんって料理できるんでしょうか。できそうではありますができなくても大河さんがいるので問題なさそうですよね。ストーリーで明記されてたかもしれませんが……。口調の違い、解釈の違い等ありましたら申し訳ございません。
     朝。目が覚めてから気がついた。
     頭が痛い。
     ああ、やってしまったな、とため息が漏れた。
     やらなきゃいけないことはたくさんあるのに。
     ナイトテーブルの引き出しからマスクを取り出してつける。頭が痛くても春日を起こして、飯を作って、仕事をして……。
     テーブルに手をついてゆっくりと立ち上がる。
     立ちくらみや眩暈がしないことを確認して本日のタスクをこなすために部屋の扉を開けた。






     ソファに座って天井を仰ぐ。
     風邪がうつったらまずいから近づくなと春日には言ったし、誓さんも何かあったら言ってください、と気を遣ってくれている。なんだか申し訳ない。
     それにしても頭痛が酷い。喉も痛みを主張していて、せきを我慢するのには思ったより体力を使う。けほ、と飲み込み切れなかったせきが出た。
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    @t_utumiiiii

    DOODLE転生現パロの傭オフェ(広義) ※日記のないキャラクターの言動を捏造
    so sorry(転生現パロ傭オフェ) 黒い樹皮を晒した木立の間を容赦なく吹き抜ける吹雪に凍てつく程の森を抜けると、開けたところに出た。風に多分に含まれる雪氷の破片によって白く濁った視界が目の前を塞ぐように覆っているというよりもそれはむしろ、白い地平が、どこまでも白々しく続いて、視界が効かない中でも、殺伐とした地平線が目に浮かぶようだった。追撃を撒きながら走り続け、鈍く痛み、倦んだところから溶け出すような疲労を訴えている彼の脳は、ここから先には〝何もない〟という得体の知れない直観をすっかり信じ込んでいて、それがナワーブをいっそう苦しめた。
     身勝手な直観によって、思わずどっと崩れ落ちるように雪の上に付いてしまった自分の膝を、ナワーブは拳で叩きながら、どうにか立ち上がろうとする。あの屋敷、そして、そこを取り囲むようにあるこの森から、何としてでも離れ、俺は、外に出る必要がある。応援を呼び、調査の為に戻る。あの荘園で行われている実験を調査し、白日の下に晒す――そこで、追ってきた追手かそれ以外の何かに見つかったのか、まるでスイッチを押し込んだかのように、ぶつんと途切れた意識が、ここで戻った。これが、彼が所謂〝前世〟の記憶を取り戻した瞬間だった。
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