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    許可

    うめはら

    DONEワッフルコーンさんの素敵な絵と呟きをもとに好き勝手書かせていただきましたマリルイです!ワッフルコーンさんにお捧げいたします。素敵なイラストと、書くご許可を頂きましてありがとうございました!

    ・元の素敵ツイートとは一部異なった内容になってしまっております。
    ・途中までなのでまた追加、修正等するかもしれません。
    ・ぜひ皆様、ワッフルコーンさんの素敵なイラストと呟きをご覧になってくださいませ!
    護衛と一般市民いつだって僕は、どうにも順調って言葉には程遠い。
    走れば転び、運べば落とし、挙句の果てには大失敗。
    「ぎゃー!」
    「うわ、すみません!」
    「どわぁ!?」
    「ひゃあ! ごめんね!」
    叫び声と僕の謝罪がセットのようにこだまする、そんなの日常茶飯事。
    ここぞというときに限って益々威力を発揮するソレは、僕の意志に関わらず年中無休でやってくる。
    出世とか脚光を浴びるとか、全て遠い世界の出来事。配管工として何とか働けてはいるものの、精々が町の片隅でひっそりと暮らすくらいの塩梅だ。
    僕ってやつはそういうのが当たり前で、人の倍頑張ってようやくやっと一人前。
    ──だからそう、こんなのは慣れっこなんだ。

    「ぎゃあ!」
    叫び声と共に、白と黄色のキノコ頭が宙に舞う。一緒に飛ぶ、ひっくり返った果物籠。
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    nostalgee_op

    DONEローコラ

    893パロです
    めちさん(@km_mechi)の作品リスペクトです。※許可済
    美しい夜ロシナンテがシマの隅のほうに構えている『事務所』のひとつにカチコミがあった。そういう知らせを受けたとき、ロシナンテはちょうどその『事務所』からはけっこう離れたところにある古い中華レストランで食後の熱い茶を飲んでいた。
    どうやら予定確認の際についうっかり来月分のスケジュールを見ていたせいで、今日は兄との会食の予定が入っているとばかり思って行きつけのレストランにやってきたのだ。もとは有名なチャイニーズマフィアだった男がやっている、父の古い知り合いのレストランは兄弟水入らずで食事をするときにはよく使う店だった。
    そこで顔見知りの受付が驚いた顔をしたものだから今日は兄と約束していたはずではという話をしたら受付が真っ青になって予定表を大慌てで捲りはじめ、それでいつものドジをやらかしたと気付いて慌てて謝罪をして店を出ようとしたところでロシナンテ様にご足労いただいたのに何もせずにお帰しするわけには、と言いながらキッチンから出てきた老年の料理長に引き止められてしまった。子供のころから偏食のロシナンテのためにいろいろと料理を作ってくれていた彼のチャーハンを食べるのを楽しみにしていたのは事実だったのでカウンター席の端に腰を下ろし、お言葉に甘えてレタスがたっぷり入ったチャーハンを食べて料理長や顔なじみの店員と世間話なんかをして、腹いっぱいになったところでふらりと事務所に戻ろうとしていた。つまりはいつものドジの日だった。
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    未月玲音

    PROGRESS不夜天での温氏討伐後、の含らIF
    一人で何でも抱え込んでしまった魏無羨が、人を頼っていたらなもしも物。
    陰虎符をすぐに破壊しないと駄目だと思った先、頼ったのは「姑蘇に帰ろう」と呼び掛けてくれた藍忘機だった。江澄にも許可(というより宿題出されて追い出された)もらって、本格的に陰虎符破壊を共同作業する話。
    金丹に出来たらいいなぁなやつ
    姑蘇在住の夷陵老祖(途中)射日の戦後暫くして各仙門立て直しへと向かう中、雲深不知処に突如として夷陵老祖として名を上げた魏無羨が訪ねてきた。結界を守る姑蘇の門弟の前に立ち腕を組んで背を伸ばし小さく笑ってみせるとこう告げる。
    「含光君へ伝えてくれ。言われた通りに姑蘇に来てやったぞ、と」
    戦の中藍忘機が彼に投げかけた「姑蘇に帰ろう」を魏無羨は果たしにきたのだと。
    すぐさま伝令が走り藍忘機は規則である雲深不知処では走らない、と守りつつも早歩きで入口である門へと急いだ。魏無羨は指先で髪を弄って暇を潰していたが、藍忘機の姿を見ると目を弧にして真っすぐ見つめた。
    喜びと疑問の半々の気持ちの中出迎えた藍忘機は自らの私室である静室まで招いて「どうして」と問う。味方同士でありながらも邪術を使う魏無羨の凶屍を削り、歩みを止めたこともあった。怒鳴られ、怒りをぶつけられた、嫌われたと思っていた。隣に立つことは出来ないと、歯がゆく唇を噛んだこともあった。そんな藍忘機の姿に魏無羨は小さく笑うと
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