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    赤い糸

    TTK_gentei

    PAST赤い糸大作戦シリーズ(告白大作戦)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17474345
    のおまけです。
    告白大作戦、のおまけ あの糸が消えてからしばらく、すっかりクリアになってしまった視界の中で自分と類は順調なお付き合いというものを行なっていた。スキンシップ…は別に減ってはいないしどちらかと増えてはいるが、まぁきちんとお互いが好き合って恋人になっているのだからあの時よりはよい関係を築いているのだと思う。

    「類、言っていた映画のパンフレットはこれだったよな」
    「あぁありがとう!あの時一緒に見た映画の前進はいつの間にか上映が終わっていてね…配信が始まってから見てはいたんだけどできれば監督のコメントが見たかったから助かるよ」
    「気にするな、オレも好きでたまたま買っていたものだったから」

     あれから数回、今度は自分達らしいデートも行なって、ようやく自分としてもしっくりくる関係性になった気がしている。今は昼休み。こういう関係になる前から一緒にランチを取ることはどちらが言わずとも定番化していたものだが、今は約束として二人の時間をなるべく取るようにしていた。相変わらずショーの話が9割ではあるが、残りの1割でお互いの話もするようになって、より近づけたような気がする。
    1920

    NaO40352687

    DONE忘羨ワンドロワンライ
    お題: 『赤い糸』
    所要時間:1時間25分
    注意事項: 座学以前
    忘羨ワンドロワンライ【赤い糸】 世家によって多少の違いはあるが、仙師は十二歳頃から結丹しはじめ、十五で座学を修め、十八で剣術を修めて一人前となる。二十歳を過ぎると結丹する者は稀だ。姑蘇藍氏のように幼くして門弟となり本格的な修練を始めることが普通であるという世家もあれば、ある程度成長するまでは通いで修練し、結丹してから門弟として迎えるような小世家もある。ひとたび門弟となるとその世家に一生を捧げるのが当たり前の世家もあるが、雲夢江氏のように門弟の出入りがある世家も多い。
     雲夢江氏の門弟が流動的なのは、蓮花塢が水路を中心とした交易の要所であることが大きい。雲夢江氏は、門弟以外に武術を必要とする市井の民にも剣術や弓術を学ぶ機会を与えている。彼らの多くは水路沿いの街の民であり、男女の別なく水路の安全と街の安全のために武術を修めにくるのだ。その中にはごく少数だが修練によって思いがけず遅い結丹を迎える者も居る。彼らは市井の民と仙師の分け隔てなく武術を教えてくれる雲夢江氏に愛着と忠誠とを持っている。水路を伝って頻繁に街と蓮花塢を行き来する中で、世の不穏な気配や他の世家の情報を知ると、それを蓮花塢へと直ぐに伝えてくれるのだ。そんな日常の中で、門弟が民と縁を結んで蓮花塢を去り、結丹した民が妻を娶って蓮花塢の辺りに住み着き門弟となる。このようにして蓮花塢の門弟は流動する。全て人の縁によるものだ。
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