Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    違います

    いしえ

    DONEカレー屋さんへと誘われて、連れて行ってもらったのは、永遠を約束する場所だった。
    らぶらぶハッピー。最後に少しヒロに触れますが、二人とも知っている上で生存を信じています。
    回想として少し県境回の帰路でのゆいと高明のミサオに関する会話を含む。DCが運命や好敵手をこいびとと形容する世界観なのだから、言ってそう!と思い。今回は違いますが、これが語弊生んだまま結果論マジにこいびとになる流れもいいなぁと思う。
    ゆきさきはとこしえにハニー・ムーン/こめミサこめ『ああ、そういえば。美味しいというカレー屋さんを教えてもらったのですが、今度の休み、一緒にどうですか?』
    『えっ、ホントですか!! いいですね!! 是非是非、一緒に行ったりなんかしちゃいましょ~♪』
    『それはよかった。では、楽しみにしていますね。おやすみなさい』
    『はぁい! 僕も楽しみです~!! おやすみなさーい』
     そんなやりとりを、ほかの話題の最後に交わした。たかあきさんとのやりとりで、しかも締めにカレーの約束だなんて、最高にもほどがあるじゃないか! ああ、今日も、彼と一緒にカレーを食べる夢を見られたりなんかしちゃいそうだ。彼の連れて行ってくれるお店は、いつも僕の知らないところで、そしてとびっきり、おいしいんだから、すごいなぁ、と思ってる。…たかあきさんと一緒だから、っていうスパイスも、もちろんふんだんに効いてるけど。だって、彼のことを好きだと自覚したのだって、それがきっかけだったんだから。僕の行きつけのお店に初めて一緒に行ったとき、いつものやつ、を頼んだハズなのに、"あれ? なんか、いつも以上に美味しいな~??"、なんて思って、店主に、『ねぇねぇ、なんか、味とか変えた?』って訊いちゃったくらいなんだ。『いつも通りだよ』と返されて、高明さんはにこやかにしてたけど、僕は、なんでかなぁ、ってしばらく考えたちゃったよ。その次に別の行きつけに行ったときもやっぱりおんなじで、次の次もおんなじで、おっかしいな~~、って思ってたら、ちょうど、そのとき一緒に居たお店のテレビでドラマの再放送をやってて、そのくだりで気付いたんだ。"ああ、そっか。高明さんと一緒だからいつも以上においしいんだ。…んん~??? ってコトは僕っ、もしかしてもしかしちゃって、高明さんに、恋、しちゃってるのかな?!"…って。ああ、真っ赤に爆ぜたかおを、とっさにうつむきながら両手で隠したけど、たかあきさんに、見えちゃったかな? 指の隙間から恐る恐る、ちらり、と覗けば、たかあきさんはまるまるしってたみたいに、慈愛と、ちょっとの焦れが入り混じったみたいなかおで、そして、のどをえさせて爪を鋭く研いだ鷲とか鷹とかならたぶんこういう目をしてるんじゃないかなぁ、ってとっさにぼんやりイメージで思ったくらい、目の奥に鋭い渇望を押し隠してたのを、たぶん初めて、見せてきて。その視線
    8303

    李坂怜菜

    DONE楽トウ。楽への片想いを自覚したトウマがネットの匿名掲示板で恋愛相談する話。トウマ視点。
    ※いわゆる『●ちゃんねる』とは掲示板の仕様が違います。

    こちらのお題お借りしました、ありがとうございました!(トウマ視点にしたので書き切れてませんが楽側の事情がこちらで窺えます)⬇️
    https://odaibako.net/odais/57407f6e-65fe-4a79-a97a-9798288451d5
    見知らぬ誰かの手を借りて八乙女楽に恋をしてしまった。

    その字面だけ見れば、なんらおかしなことはない。ファンでも身近な女性でも、八乙女楽に恋をする人間なんてこの世に溢れるほどいる。
    じゃあ何がまずいかって、何を隠そう、この一文の主語が俺であることだ。
    狗丸トウマは、八乙女楽に恋をしてしまった。
    ほら、救われないだろ?


    何よりもまず、俺も八乙女も男だ。俺だって元々は決して男が恋愛対象だったわけじゃない。今回が初めてだ。だから悩んでいる。
    そしてまた、ŹOOĻとTRIGGERの関係を思い浮かべれば更に苦悩は増す。あんなことをしておいて、あろうことか「恋をしました」?口が裂けても言えるわけがない。
    家族にも友人にもグループのメンバーにも言えない。言わなくていいのだが、でも、1人で抱えれば抱えるほど想いは強くなる一方だった。これではいつか暴走してしまうかもしれない。それだけは避けなければならない。
    4203

    Rahen_0323

    DOODLEカキツバタのヒスイ入りの話です。以前完結させた「置き去った男」と繋がっています。が、度々言っている続編とはまた違います。番外編です(ややこしい)。
    ヒスイでの出来事を続編では細かく描写出来ないかもなあでも書きたいなあ。せや!書こ!って流れなので続くかは分かりません。テキトーに期待せず読んでね。
    なんでも許せる方向け。「置き去った男」の1〜7と一緒に読まないと分からない部分もあるかもしれません。
    バツン。

    そんな音が耳に届いて、ふと意識が浮上した。
    「んー?おー……こりゃあ、」
    目を開いて直ぐに『夢でも見てんのか』と感じる。

    そりゃあそうだ。オイラの最後の記憶はベッドの上での就寝で、周囲に広がる景色は暗黒ばかりだったのだから。

    それどころか浮遊感があり、事実どう身体を動かしても床や壁に当たる気配が無い。

    「大層な夢だこと」
    現実でないと分かれば諦めるのも早かった。平常運転でへらへら笑い、楽な姿勢へ切り替える。
    寝転ぶように身体を横にして、一度伸びをしてから両手を頭の後ろで組んだ。
    「ふあぁ〜〜……ま、もっかい寝りゃ覚めるだろぃ……」
    独り言を零しながら目を伏せる。最近進級の為にそこそこ真面目にやってきたのだ。どうせちょっと疲れているだけ…………
    6673