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    toyanntn

    PAST花吐き病モチーフのレクアズです!
    2020年発行分の再録。ひとまず一週間程度の期間公開です。

    島の住人達と敵対関係にある最中、召還術の影響で花吐き病に罹患したアズリアが自分の恋心と対峙するお話。ビジュアル先行なのが分かるだろう?
    花は知っている花は知っている再録
    召喚術に関する教書にそれは載っていた。アズリアは授業の中で、教官がほんの少しの世間話程度に話していたのを覚えている。曰く、相手の身体の自由を奪う憑依効果を持つ召喚術は、力の抑制にコツがいる。術者の精神状態によって、意図した効果を出すことができなくなり召喚術が暴走してしまう。暴走した術による効果は様々であるが、まれに「副作用」とも呼べるような発露をすることがある。それらが、このページに書かれているものである。ゆえに、軍人として召喚術を使用するからには、頑強な精神を持つ必要があるのだ、と。
    副作用には、身体の麻痺や睡眠が長く続いてしまうものから、「嘘がつけなくなる」「思いと真反対のことを言ってしまう」等の言葉を制御してしまうもの、はたまた術者と精神が入れ替わってしまうようなものまで症例が挙げられていた。試験に関わるような項目ではないとはいえ、アズリアの目が留まったのは他の項目と比べ、まるでお伽話のような症例だったからだ。
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    yukinozyou26

    DONEユジキリ/全年齢
    今週のユジキリのお題【ぬいぐるみ】をお借りしましたー!

    ユージオくんがRWにいたり、マシンボディだったり、なんか同棲してそうだったりとふんわりとした生還ifです

    めちゃくちゃ可愛い〜〜なキリトさんが描きたくなり(当社比)
    くまさんが合図になっていたら可愛いなというお話。

    多分今後は向き合っている度にユージオくんがキリトさんの気持ちを知って悶えるのだろうな。
    それが俺の気持ち。 ぱたむと栞の挟んだページを閉じると、僕は一息つく為にキリトが淹れてくれたクリームの沢山入った冷たい珈琲を一口飲んだ。
     時計の針が二周していることを考えると随分と没頭して読書に耽っていたらしい。同じ姿勢でいる事に少しばかり肩が凝ったような気がしてぐっと伸びをする。僕にもたれ掛かっているキリトの心地良い重みと何でもないような時間が堪らなく幸せに感じてフッと微笑んだ。
     僕がRWに来てからずっと忙しなかったせいだろうか。こうしているとなんだかキリトと二人で過ごした安息日の事を思い出す。僕が淹れたコヒル茶と、キリトが買ってきた蜂蜜パイと、大切な先輩や後輩に囲まれた穏やかな日常。

    「読み終わったのか?」

     ハードカバーの本を手にしたまま思い出に耽っていた僕は聴き心地のいい声に我に返る。
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