Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    とらのめ

    DONE前作『想いは伝えてこそ』から地続きになっている続編です。ハルト君の交換留学期間が終わる直前→終わったあとのお話。前半はスグリ視点、後半はハルト視点。

    雰囲気バトル第二弾。捏造設定およびハルト君への独自解釈が強めに含まれています。
    ハルト君の手持ちはパッチ使用済で、宝食堂の特別メニューも食べているという設定です。
    太陽の裏側「マスカーニャ、行くよ!」

     バトルコートのあちこちに散乱した水飴の位置をハルトがナビゲートして、マスカーニャは水飴に足をとられることなく、華麗に舞うようにそれらをかわして接近してくる。
     カミツオロチが総勢で放つ本気のレーザーも、ギリギリまで引きつけてから頭上へ高くジャンプすることで回避された。
     雲一つない青空へ舞い上がるマスカーニャは、ちょうど中天にある真昼の太陽を背にしていて、見上げた瞳の底まで[[rb:灼 > や]]くような光に、スグリは両目を細める。けれども今日は、闘志が挫ける気がしなかった。
     ハルトがこの学園に来た日と逆で、今ではハルトがチャンピオンの座にいて、スグリのほうが挑戦者の立場だ。身の回りが落ち着いたらもう一度挑みに行くからなと、かつてハルトと約束をした、今日がその日。
    5804