Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    mnmna_tukn

    MEMO慶応甲府期間ふせったー壁打ちより
    一文字則宗と日光一文字(広義のにこ則)サルベージ
    強めの幻覚強め。ものすごい夢いっぱいな氏(現役家長)と雛鳥兄貴の妄想。
    「おや。福岡の出の若いのか」
    「あなた、は……お頭」
    「坊主、その呼び名はもっと後に取っておくといい。お前さんが呼ぶに相応しいやつがいるだろう」
    「しかし、一文字一家の長はあなたです」
    「こりゃとんだ堅物だな! よし坊主、僕と少し話をしようじゃないか」
    「……あなたが、俺と?」
    「そうだ。納得せずとも長の言葉には律儀に応じるお前さんとだ」
    「何でしょう」
    「こっちに来い。内緒の話だからな。……僕はそろそろ隠居を考えている。誰にも言うなよ?」
    「は……、そんなことが、可能なのですか。一文字は祖たるあなたがいなくては」
    「そうは言ってもなあ。僕ももう若くはない。若いのが増えれば我が家の風潮も変わってくる。僕でなくても、いや、僕でない方がいいこともあるだろう。それどころか一家の形にこだわる必要すらないかもしれない。いっそ解体してしまうのも手だ。そこでだ坊主」
    「……はい」
    「今いる中で最も次の長に値するのは誰だと思う。初代としては後継を選ぶにしろ選ばないにしろ、責任を持って決めなくちゃならない」
    「本当に俺で良いのですか」
    「お前さんの意見が聞きたい」
    「御意」 1304