つやを消した木のテーブルと、線の細い椅子の組み合わせはいかにも現代風で、江澄は自分がひどく場違いであるような気分になった。
　対して、向かいに座った藍曦臣は周囲の視線を一身に浴びつつも、まったく意に介していない。
「楽しみにしていたんです」
　言葉通り、藍曦臣は旅行前からこの茶房に行きたいと言っていた。今日は開店時間に到着できるようにとスケジュールを組んだほどだ。
「あなたはなににします？　私はもう決めているので」
　差し出されたメニューを受け取りつつ、江澄は笑った。
「せっかくだから、あなたと同じものにしようか。有名なんだろう？　くずもちってやつが」
　メニューはいたって簡素だった。四種類の甘味と、数種の飲み物だけ。この中でどうして藍曦臣がくずもちを選んだのか、興味もあった。

それはきっと大きな初恋　これまでのあらすじ！　滑り台から着地をキメすぎて長座で地面へ着地。
　アルジュナは茫然としていた。七年の生涯のうち、これほどの無様を晒したのはこれが初めてだった。しかもよりにもよって、カルナと一緒に公園へ来ているときだ。臀部が硬い地面に叩きつけられてじんわりと痛いし、腿裏からふくらはぎにかけての砂の粒粒した感触に情けなくなる。
「アルジュナ、どうした。無様を晒したか」
　駆け寄ってきたカルナの言葉も言葉だ。うう、とアルジュナは小さな頭を抱え、ここからなんとか挽回しようと幼い思考回路をフル回転させる。その間に彼はアルジュナをひょいと抱き上げ、ぱっぱっと砂を払った。まだ高校生の彼の肉体はしなやかにアルジュナを抱き上げ、足早に歩き始める。

【無限迴廊】下篇◆第六章

拿鐵餅乾帶著花束踏進病房，一照面就用責備的語氣對床上的病人唸個不停。

「你最近怎麼了？雖然以前就很誇張了，但現在忘記吃東西是怎麼回事？別跟我說你光喝咖啡就飽了。」
「我說過，我在調查蛋糕塔的事情。」濃縮咖啡餅乾靠著床頭擦拭眼鏡，情緒顯得相當不滿。「我現在已經沒事了，根本不應該待在這裡浪費時間──」
「沒事？要不是我剛好有事要找你，誰知道你會躺在地上多久？」拿鐵餅乾威脅道。「乖乖待在床上，不然以後我每天會在你的咖啡裡面倒牛奶。」
「聽著，我很忙，我──」濃縮咖啡餅乾試圖辯解的話還沒說完，馬上被前者打斷。

「還有你在找的那個餅乾，大家都告訴過你了，而且偵查隊裡沒有任何一筆相關資料在案，我也替你查了那個世家的族譜，你為什麼就是不相信呢？」