黒霧
andantino
INFOCoC「Azrael Selection」エンドςKP:稲さん
HO1:オムライスさん/七島 空
HO2:あすさん/秘凪 凍
HO3:るるさん/華房 炎珠
HO4:andante/黒霧 零歌
一生PCと脳内会話を繰り広げていました めちゃめちゃ考えた 楽しかったな~~~!!!
「では、この答えが見つかるまで」
☆ ☆ゆうしゃ
PROGRESS3月中に完成は無理そうなので、出来た所まで先行公開。この話を思い付いた時点でライ←伽耶要素入れたいと思っていたので書いてて楽しかったです。
あと、ライドウの口調が変わるシーンは以前書いた『黒霧ノ迷イ子』を見て頂けると分かります。
前編も支部にありますので、よろしければご覧ください。
濡れ羽の花嫁─後編─終の巫女として、幾多の人を看取ってまいりました。
旅人、知人、友人、同胞。
何人も、何人も。
それが、私の使命だと思ったから。
家族を失い、孤独となった私を暖かく迎え入れてくれた人達への、恩返しになると信じて。
いよいよ明日、私も皆の元へ参ります。
嗚呼、けれど……
私の事は、一体誰が看取ってくれるのでしょう──?
─────
「これより、───の冥婚の─を──う」
嗄れていながらも威厳に満ちた老人の声が、儀式の始まりを静かに告げる。
何処からか聞こえてくる雅楽を背景音楽に、ぼんやりと眺める先には何かの祭壇が。
側に控えていた誰かに背中を押され、着慣れぬ袴の重たい足取りで其処へと向かう。
一歩、一歩。
両側に黙座する参列者たちの、顔を覆う狐面に足が竦まぬよう唇を引き結んで。
6096旅人、知人、友人、同胞。
何人も、何人も。
それが、私の使命だと思ったから。
家族を失い、孤独となった私を暖かく迎え入れてくれた人達への、恩返しになると信じて。
いよいよ明日、私も皆の元へ参ります。
嗚呼、けれど……
私の事は、一体誰が看取ってくれるのでしょう──?
─────
「これより、───の冥婚の─を──う」
嗄れていながらも威厳に満ちた老人の声が、儀式の始まりを静かに告げる。
何処からか聞こえてくる雅楽を背景音楽に、ぼんやりと眺める先には何かの祭壇が。
側に控えていた誰かに背中を押され、着慣れぬ袴の重たい足取りで其処へと向かう。
一歩、一歩。
両側に黙座する参列者たちの、顔を覆う狐面に足が竦まぬよう唇を引き結んで。
豆@創作垢
DONEスクショ見にくかったらこっちでどうぞ🐽と🐾と🍋────ダンダンダン!
夜、夕食を食べ終わって部屋で一人遊びをしていたメルエアは、突然ドアを叩かれびくりと肩を震わせた。
「メア!お願い、開けて!!」
焦ったようなハンナの声だ。メルエアは急いで扉を開けた。開くやいなやハンナが部屋に入ってきて、盾にするようにメルエアの背後に回って肩に手を置いた。メルエアはきょとんとしてふよふよと身体を浮かせている。
「おい、それはズルいだろぉ!」
扉を開けた先からアルコールの匂いが漂ってくる。酔っ払った黒霧が目の前に姿を現した。
「メア、助けて!」
よく見たらハンナは息を切らしている。必死に逃げてきたのだろうと予測がついた。メアは両手を腰に当てた。
「またハンナちゃんいじめてたの!悪い子!」
3668夜、夕食を食べ終わって部屋で一人遊びをしていたメルエアは、突然ドアを叩かれびくりと肩を震わせた。
「メア!お願い、開けて!!」
焦ったようなハンナの声だ。メルエアは急いで扉を開けた。開くやいなやハンナが部屋に入ってきて、盾にするようにメルエアの背後に回って肩に手を置いた。メルエアはきょとんとしてふよふよと身体を浮かせている。
「おい、それはズルいだろぉ!」
扉を開けた先からアルコールの匂いが漂ってくる。酔っ払った黒霧が目の前に姿を現した。
「メア、助けて!」
よく見たらハンナは息を切らしている。必死に逃げてきたのだろうと予測がついた。メアは両手を腰に当てた。
「またハンナちゃんいじめてたの!悪い子!」