Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    龍太郎

    こいけ

    DONE龍太郎の死ネタです。
    急に思いついて急に書いたので色々とおかしいところしかないけど許せる方は雰囲気で読んでね。
    カプ要素はないけどずとたろ(K龍)を嗜むオタクがかいています。
    今さらそんなこと言われても どうやらオレは死んだらしい。

     らしい、というのはそのままの意味で、どうやらオレは幽霊というものになっているっぽいからだ。ガラスには映らないし、壁もすり抜けられるし、手もちょっと透けてるし。脚はあるように見えるけどやっぱり透けてて、まあ典型的な幽霊ってやつだ。
     まさかこんな若さで死ぬとは思ってなかったけど、まあ死んじゃったもんはしょうがない。死んだ理由も実家に帰省途中、変質者に襲われた女の人を見かけて、思わず身体が動いて……脇腹を刺されたんだっけ。痛くはなかった。ただ身体が重くなって、瞼が重くて、急に眠くなったような気がして、意識が無くなって、





     あの女の人、逃げれたかな。





     

     気がついたら診療所の、オレの部屋にいた。なんでここなんだろう。路上で死んだんだから幽霊になるとしたらそこなんじゃないのか?ひょっとして死んだら前日寝て起きた場所に戻されるとか?そんなマイクラみたいなシステム?新発見だ。現世に伝える方法はないけど。
    3239

    murasaki9721

    DOODLEもっちゃんとの会話、だいぶ仲良さそうだったけど、龍太郎にとって「家族の会話」ではなかったんだなと思うと、なんか、こう、色々苦しくなってきた。
    ドイツからの帰国子女だし、院長の一人息子だし、他の研修医と友達になろうとしないし……あの…あの……。自分、龍太郎のことギュッ(抱擁)していいすか?

    妄想120%の捏造、駄文。1000文字ぐらい。
    多分もう日本にいる。
    高品家族+もっちゃん(オヤジとオフクロは、オレより仕事が好きなんだ)

    すまない、と一言残しバタバタと出て行った両親を見送りながら、龍太郎はそう思った。
    当てつけだとは分かっている。医者や看護師という仕事の尊さは、今日12歳になった少年ですらよく理解していた。

    (それでも…)

    イチゴのショートケーキを一人で頬張る。ケーキボックスの中には龍太郎の分しかなかった。





    まどろみから龍太郎を目覚めさせたのはインターホンだった。
    ジリリリと家中に響くそれを止めに行こうと玄関へ向かう。

    結局昨夜は両親が早く帰ってくるという希望を捨てきれず、リビングにお気に入りのぬいぐるみと毛布、それにゲームを持ってきてダラダラと過ごしていた。
    まだだろうか、と待っているうちに寝落ちしてしまったらしい。
    1261