1年生
eikokurobin
DONE轟爆/雄英1年生/受け分裂/R18ダブル・ホワイトデー“個性事故で2人に分裂したから暫く会えねえ“
早朝送られてきた、サラリと風邪を引きました、くらいのライトさで書かれたそのメッセージはよくよく見返しても大事の予感しかない。今すぐ会って確かめたいと返信すると、“せめて個性を掛けられた仕組みが判明するまでは待て“、うう、それは尤もだがどうしたって気になってしまう。
(分裂したってことは、爆豪が2人いるんだよな?)
その日は学校にも登校してこなかった爆豪は、俺達が授業を受けている間に警察と病院に行ってきたらしい。夜になってようやく相澤先生に連れられて帰寮した爆豪と爆豪は、だがしかし単に2人に分裂しただけではなかった。
『かっちゃん、それコスプレじゃないよね?』
4202早朝送られてきた、サラリと風邪を引きました、くらいのライトさで書かれたそのメッセージはよくよく見返しても大事の予感しかない。今すぐ会って確かめたいと返信すると、“せめて個性を掛けられた仕組みが判明するまでは待て“、うう、それは尤もだがどうしたって気になってしまう。
(分裂したってことは、爆豪が2人いるんだよな?)
その日は学校にも登校してこなかった爆豪は、俺達が授業を受けている間に警察と病院に行ってきたらしい。夜になってようやく相澤先生に連れられて帰寮した爆豪と爆豪は、だがしかし単に2人に分裂しただけではなかった。
『かっちゃん、それコスプレじゃないよね?』
eikokurobin
DONE轟爆/雄英1年生/攻め分裂ダブル・バレンタイン 2月に入った頃から世間はバレンタインムード、柄にもなく釣られて俺もソワソワしているのは、今年は人生で初めてチョコレートを貰いたいやつがいるから。ソイツとは別に付き合っている訳じゃねえし告白された訳でもねぇ、でも、
(お母さんのお見舞いの帰り道、偶然街で出会った爆豪が出てきたのは菓子の材料を売っている店だった)
2人きりで仮免補講に通っていた頃は爆豪をなるべく1人にしないようにと先生から頼まれていたことをダシにして隣を歩きながらチェックしたエコバックの中身はチョコレートの材料らしきもの。
『爆豪は誰かにチョレートを作るのか?』
そういうことは普通訊かねェんだよと舌打ちされた後、テメェも欲しいンか?と訊かれ二つ返事で力一杯頷いたら、何だその余裕ねェツラは、って楽しそうに笑ったのだ。あの爆豪が俺の顔を見て。
3857(お母さんのお見舞いの帰り道、偶然街で出会った爆豪が出てきたのは菓子の材料を売っている店だった)
2人きりで仮免補講に通っていた頃は爆豪をなるべく1人にしないようにと先生から頼まれていたことをダシにして隣を歩きながらチェックしたエコバックの中身はチョコレートの材料らしきもの。
『爆豪は誰かにチョレートを作るのか?』
そういうことは普通訊かねェんだよと舌打ちされた後、テメェも欲しいンか?と訊かれ二つ返事で力一杯頷いたら、何だその余裕ねェツラは、って楽しそうに笑ったのだ。あの爆豪が俺の顔を見て。
chartreuse
PROGRESS夏油が甘やかしすぎたせいで五条が手の付けられないわがまま坊ちゃんに成り果てた話。転生もの、みんな大学1年生。付き合ってない夏五。
続きます。
1「五条、あんた周りの評判最悪だよ」
そう告げた硝子の渋い顔を見つめて、ぱちりと瞬きを一つした。ストローに口を付けたまま首を傾げると、硝子は億劫そうにため息を吐く。
硝子の言う周りとは、大学での友人――と呼べるほどでもない、気まぐれにつるむことのある他人のことだろう。取り巻きという言い方が正しいかもしれない。
誰もが知っている企業グループの創始者の一族に生まれ、尚且つ目立つ容姿をしているせいで、俺が誰なのかを知らない奴はいなかった。昔からずっと、俺に取り入って甘い汁を吸おうとする人間、顔と金目当てに群がる女どもが後を絶たない。
大学なら人間関係も少しは変わるかと思ったが、行きつく先は同じだった。
その連中が零す愚痴でも耳にしたのだろう。硝子が言うには、こうだ。
4629そう告げた硝子の渋い顔を見つめて、ぱちりと瞬きを一つした。ストローに口を付けたまま首を傾げると、硝子は億劫そうにため息を吐く。
硝子の言う周りとは、大学での友人――と呼べるほどでもない、気まぐれにつるむことのある他人のことだろう。取り巻きという言い方が正しいかもしれない。
誰もが知っている企業グループの創始者の一族に生まれ、尚且つ目立つ容姿をしているせいで、俺が誰なのかを知らない奴はいなかった。昔からずっと、俺に取り入って甘い汁を吸おうとする人間、顔と金目当てに群がる女どもが後を絶たない。
大学なら人間関係も少しは変わるかと思ったが、行きつく先は同じだった。
その連中が零す愚痴でも耳にしたのだろう。硝子が言うには、こうだ。
つぶ
DONE2人の出会いである、中学1年生の頃の2人のイメージ✍️リュウジは制服の着こなしが違ったり、ユウマはまだ剃りこみが無かったり。
2人の出会いの漫画、まったり描いていきます☺️
#創作BL #リュウマとプリン
XkMhgTmnD8p6f3O
DONE未完です。期間中に完成させられれば更新、できなければ後日pixivにあげます。沢北が1年生の頃のお話
沢北の中学時代のこと(いじめに関すること等)など捏造多々あります。ご注意ください。 26175
ミネコリオン
DONE【SLG!SLG!】アズイデWEBオンリー「The die is cast! 4」展示作品。
アズール君1年生&イデアさん2年生の頃のおはなし。
「The die is cast! 4」様リンク→
https://picrea.jp/event/3bad45f2cc9f047e72cd5cf44eabbd27bfa3228302bb26be4c0a02a06fcdd9d9 22
みちゃんちゃん
TRAINING他校と狩屋多めしばらくファイアとスパークやってたけど久々にgoニメ見返したらやっぱ他校いいな〜^^ってなった。結論みんな好き
イメソン厨みたいなこと言って申し訳ないんだけど、めっちゃgoの革命に対する気持ちとリンクするな〜って曲。良い曲なので是非聞いてみてください。2サビが好き。諦めて何が残る?って抗うことをやめた皆に聞きたいね
もう1曲は天馬と1年生の関係性みたいな曲!ズッ友!って曲 24
ammo_gu
MOURNINGaknk/学パロ高校生辺りの年齢設定。
アモン(あもん)→1年生
めい→2年生
途中辺りで花言葉を調べた方が面白いかもしれない。
気が向けば続きを書くかも。
Pass→他と同様/数字4桁 4348
slekiss
DONEモブっ娘視点で綴った、ほんのり組曲準拠で現パロ風味のアレ主っぽい何か。誕生日があれじゃちょっと可哀想やん、って思って書き始めたんだけど全然進展しなかったごめんなアレフ。
1主:シアン・ローズ。こう見えて立派な社会人。超絶口の悪いツン多めのツンデレ。
アレフ:大学1年生。相変わらず大好きオーラ全開。今回はちょっと押してる感じ?
酒場:モデルはミッシュベーゼン。
以上を踏まえてお読みください。 3106
るい!
DONE※注意※本番描写は無いですが、事後表現等有り。
終始イチャついてるお話なので、お読みの際は注意してください!
【パスワード→18↑? y/n】
陸剣アンソロジーに寄稿した作品の続編です。
一応こちらのお話だけでも読めるかとは思います。
●簡単なストーリー
高校生だった陸剣がどちらも大学生になり、元陸→大1年生×元剣→大3年生。
ヤることヤリまくって半年経ち、関係性が変わった元陸剣です。 6
さとこ🌷
DOODLE現パロぜんねずです。時間軸はキメ学のふたりで善逸→大学3年生、ねずこちゃん大学1年生の設定で描いています。
合間にあった成人向けページは省略しました。(R18再録本に載せてあります)
第1回目のぜんねずwebオンリーで展示した作品なのでとても懐かしい…。
当時見てくださった方もありがとうございました! 9
kikhimeqmoq
DONE五条お誕生日。恵が小学1年生。五条誕2023欲しいと言われたから買ったのに物を受け取ったら受け取ったで「なんの話?」と言いだすのは酷いのではないか。誕生日にプレゼントを買うなんて初めてのことなのに。気がついたらいつのまにか下唇を噛んでいた。無意識だったから力が強い。跡がついているかもしれない。
「なんでシャーペンなの?」
べつに、と呟いた言葉もうまく回らない唇の間に巻き込まれて消えた。たぶん悟には届いていない。
「めぐみ? なーんーでー?」
自分を覗き込むサングラスの隙間からファーみたいにフサフサで長く白い睫毛と、人間離れした輝きの青い瞳が見えた。ファーは先週、本人が着ていたフードジャケットに備わっていた。フワフワと滑らかな手触りが気持ちよかった。この人の睫毛も同じのような気がする。
2185「なんでシャーペンなの?」
べつに、と呟いた言葉もうまく回らない唇の間に巻き込まれて消えた。たぶん悟には届いていない。
「めぐみ? なーんーでー?」
自分を覗き込むサングラスの隙間からファーみたいにフサフサで長く白い睫毛と、人間離れした輝きの青い瞳が見えた。ファーは先週、本人が着ていたフードジャケットに備わっていた。フワフワと滑らかな手触りが気持ちよかった。この人の睫毛も同じのような気がする。
CuO
PROGRESS現在極秘に進行している長文の原平の一部ですハラテツが高校1年生、U-17合宿に呼ばれる前の、学校の部活で合宿に行っている設定の話です
いきなり完成品をドンと投稿してドヤ顔したかったんだけど進捗あげないと死ぬ人間なので……あと毎日原平投稿したい(欲) 途中で始まって途中で終わります タイトルはそう、その作品の名前になるはずのもの 2497
ひえたぴたぴた
INFO23/10/15に開催されるRTS!!40にて頒布予定のにしあず本?のサンプルです。【タ06a】こたつでアイス(ひえたぴた)
『ひいらぎとリコーダー』
高校1年生の西谷が子供の頃の不思議な出来事を東峰に聞かせる話。
小説、挿し絵2点を含めた本文16ページ
表紙はデジオフ、本文はセルフコピー
頒布価格:300円
残部は事後通販を予定しています。 3
きゃな
DONE沢松の日②沢→松の始まりの話
松が2年生、沢が1年生でお互いの微妙な距離感だったであろう時期の話
2023.09.06
子犬の青い春 沢北side 高校に入学してから、バスケが楽しい。中学では味わえなかった同レベル・もしくはそれ以上のレベルの人とバスケができる充実感でいっぱいだった。
同じポジションの一つ上の先輩である松本さんにはよく1on1を強請り、嫌な顔をしないことに甘えていた。昔のように、暴力を振られないか不安がなかったかと言えば嘘になる。だけど、松本さんの瞳に闘志を宿し、自身に挑む姿を何度も見る内に独り占めしたい気持ちが出てきたのだ。
周りで噂になっていても、相手をしてもらえるなら、まだ大丈夫だと思った。
久しぶりのオフ日、同学年を自主練に誘うより、松本さんとバスケをしたかった。他の先輩じゃなく、松本さんが一番最初に思い浮かぶ辺り、ゾッコンだなと思う。
2453同じポジションの一つ上の先輩である松本さんにはよく1on1を強請り、嫌な顔をしないことに甘えていた。昔のように、暴力を振られないか不安がなかったかと言えば嘘になる。だけど、松本さんの瞳に闘志を宿し、自身に挑む姿を何度も見る内に独り占めしたい気持ちが出てきたのだ。
周りで噂になっていても、相手をしてもらえるなら、まだ大丈夫だと思った。
久しぶりのオフ日、同学年を自主練に誘うより、松本さんとバスケをしたかった。他の先輩じゃなく、松本さんが一番最初に思い浮かぶ辺り、ゾッコンだなと思う。
きゃな
DONE沢松の日①沢→松の始まりの話
※注意※
モブくんの名前は黒井くん、将棋部のメガネボーイ
松本と親友、モブ(黒井)から「まっつー」と呼ばれている
松が2年生、沢が1年生でお互いの微妙な距離感だったであろう時期の話
2023.09.06
子犬の青い春 松本side 少ないバスケ部のオフ日、松本は親友と将棋をしていた。提出する課題があるわけでもない、最近の噂から注目される事もあり、バスケの自主練をしようという気持ちも起きず、ぼぅっとしていた時、目の前にやってきた黒井は折りたたみの将棋盤を掲げ「まっつー、久しぶりに将棋やろ」と誘ってきたのだ。
二人っきりの教室でパチと音を鳴らしながら、駒を指す。松本の人差し指と中指で持った駒は小さく見えた。6月の少し蒸し暑い時期、半袖から伸びる腕は入学した頃よりも筋肉がつき、指先の爪は綺麗に整えられ、松本がバスケに真摯に向き合っていることを物語っていた。お互い無言で駒を指し、松本の手が止まったところで黒井は口を開く。
「まっつーさぁ……最近、バスケ楽しい?」
3740二人っきりの教室でパチと音を鳴らしながら、駒を指す。松本の人差し指と中指で持った駒は小さく見えた。6月の少し蒸し暑い時期、半袖から伸びる腕は入学した頃よりも筋肉がつき、指先の爪は綺麗に整えられ、松本がバスケに真摯に向き合っていることを物語っていた。お互い無言で駒を指し、松本の手が止まったところで黒井は口を開く。
「まっつーさぁ……最近、バスケ楽しい?」
きゃな
MOURNINGイチノクラの1年生の時はどうだったんだろうか?自分の強みとか分かってたのか、周りの同級生達に嫉妬とかしたのかな…と考えた時に書いた話解釈違いになってきたけど、せっかく書いたので供養🙏
つづくって書いたけど、続くかは不明 2
ちくわ
MOURNINGモブnk。1年生でレギュラーとったnkを気に入らない先輩から尿●を責められる話。r18。性癖全開なのでぽいぴくにこっそり。エッなnk受けが読みたいから作った。ないなら自分で作るしかないですよね??自己満です。18over? 2907だなぽぽ
PROGRESSル花本の本編を考えていてプロットで台詞かきだしてるんですが
前半1年生3人組がめちゃくちゃ
しゃしゃり出てきます
どうせならちょっとでもいいから
湘北面子全員を登場させようとしてるんですけど…うーん…??? 416
kawauso_522
DOODLE1年生の春五(オリ忍)。馴れ初めなのでBL要素なし入学直後1年春五 五津河久にとって春日井光孝は光そのものだった。
はじめは光孝の大きな声やにこやかな表情に敵意すら覚えて敬遠していたのに、気がつけばこの6年間ずっと寄り添って生きてきた。
同室の絆、と同じ年の先輩たちは言うけど、河久にとっての光孝は「同室だから特別な友達」という訳ではない。河久は接点があるからと他人に容易に気を許すタイプではないからだ。
それなのにどうしてこんなにも光孝を心地よいと感じるのだろう。それは賢い河久にもよく分からない事柄の一つだった。
思えば入学当初から光孝と密に接している訳ではなかった。それこそ最初なんて本当にただのクラスメイト兼同室の男でしかなくて、互いに文句を言いあっていたような記憶もある。その理由はほとんど身一つで入学した光孝に対して、河久が大量の書物と共にやってきたからだ。しばらくはその山積みの紙束に光孝が眉をひそめていたので、河久は早々に部屋の一辺を埋め尽くすサイズの棚を購入し、部屋に持ち込んだ。その後が問題だった。
2294はじめは光孝の大きな声やにこやかな表情に敵意すら覚えて敬遠していたのに、気がつけばこの6年間ずっと寄り添って生きてきた。
同室の絆、と同じ年の先輩たちは言うけど、河久にとっての光孝は「同室だから特別な友達」という訳ではない。河久は接点があるからと他人に容易に気を許すタイプではないからだ。
それなのにどうしてこんなにも光孝を心地よいと感じるのだろう。それは賢い河久にもよく分からない事柄の一つだった。
思えば入学当初から光孝と密に接している訳ではなかった。それこそ最初なんて本当にただのクラスメイト兼同室の男でしかなくて、互いに文句を言いあっていたような記憶もある。その理由はほとんど身一つで入学した光孝に対して、河久が大量の書物と共にやってきたからだ。しばらくはその山積みの紙束に光孝が眉をひそめていたので、河久は早々に部屋の一辺を埋め尽くすサイズの棚を購入し、部屋に持ち込んだ。その後が問題だった。
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SPUR ME7/30の新刊サンプル第3話。当主×呪専の五夏、呪専唯一の1年生すぐるくんが五条家のご当主様に気に入られる話。
最終的にR18になります。
前→https://poipiku.com/532896/9042692.html
次→https://poipiku.com/532896/9061882.html
イカロスの翼 第3話 また来る、と言った言葉の通り、五条はその後定期的に高専を訪れるようになった。
初めこそ慌てて対応に走っていた教師陣も、三度目になるころにはすっかり慣れ。校内放送で夏油を呼び出し、その間応接室に一人で放置しておく、なんて、以前ではありえないような雑な対応になった。
「僕がほっといて、って言ったんだよ」
応接室の黒いソファーに、ずいぶんカジュアルなシャツとチノパンのスタイルで現れた五条は言った。一般科目の授業中に放送で呼び出され飛び込んだ応接室、五条が一人で座っていることに仰天した夏油に対する言葉である。
先生たちは、と尋ねたところ、彼はけらけらと笑った。
「まあ、別に公的に視察に来てるわけじゃないしね。ただの卒業生の母校訪問なら、こんなもんじゃない?」
6372初めこそ慌てて対応に走っていた教師陣も、三度目になるころにはすっかり慣れ。校内放送で夏油を呼び出し、その間応接室に一人で放置しておく、なんて、以前ではありえないような雑な対応になった。
「僕がほっといて、って言ったんだよ」
応接室の黒いソファーに、ずいぶんカジュアルなシャツとチノパンのスタイルで現れた五条は言った。一般科目の授業中に放送で呼び出され飛び込んだ応接室、五条が一人で座っていることに仰天した夏油に対する言葉である。
先生たちは、と尋ねたところ、彼はけらけらと笑った。
「まあ、別に公的に視察に来てるわけじゃないしね。ただの卒業生の母校訪問なら、こんなもんじゃない?」
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SPUR ME7/30新刊サンプル。当主×呪専の五夏、呪専で唯一の1年生すぐるくんが五条家のご当主様に気に入られる話。最終的にR18になります。
次→https://poipiku.com/532896/9042692.html
サンプルでは途中まで掲載、最後にまとめて支部に掲載します。
イカロスの翼 第1話 敷地内に漂う不思議な雰囲気に夏油が気づいたのは、寮を出てすぐのことだった。
いつもなら笑顔でにこにこと見送ってくれる用務員のおじさんも、校舎へ向かって教員寮から出勤する先生たちも、どこか落ち着かない雰囲気で。いつもはもっとゆるい――もとい、動きやすい服装をしている先生たちが、みな黒いスーツに身を包んでいて。誰も彼もが心なしか緊張した面持ちで。
いったいどうしたことだろうかと、夏油は首をかしげる。
何か行事でもあるのだろうかとも思ったが、それにしては、夏油には何も連絡がない。大人にだけ関係のあることなのだろうか。
校舎内に満ちる妙な緊張感と落ち着かなさ。それを肌に感じながら、夏油は始業の五分前に、教室にたどり着く。
9315いつもなら笑顔でにこにこと見送ってくれる用務員のおじさんも、校舎へ向かって教員寮から出勤する先生たちも、どこか落ち着かない雰囲気で。いつもはもっとゆるい――もとい、動きやすい服装をしている先生たちが、みな黒いスーツに身を包んでいて。誰も彼もが心なしか緊張した面持ちで。
いったいどうしたことだろうかと、夏油は首をかしげる。
何か行事でもあるのだろうかとも思ったが、それにしては、夏油には何も連絡がない。大人にだけ関係のあることなのだろうか。
校舎内に満ちる妙な緊張感と落ち着かなさ。それを肌に感じながら、夏油は始業の五分前に、教室にたどり着く。
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SPUR ME7/30新刊サンプル第4話です。当主×呪専の五夏、唯一の1年生すぐるくんが五条家の当主様に気に入られる話。
すぐるくんが五条のおうちに行く回です。モブが若干でしゃばる。
前→https://poipiku.com/532896/9061911.html
イカロスの翼 第4話 目の前に聳え立つ大きな門に、夏油はあんぐりと口を開けた。
重厚な木の門である。その左右には白い漆喰の壁がはるか先まで繋がって、どこまで続くのか見当もつかない。
唖然としている少年の後ろから、五条はすたすたと歩いてその門へと向かっていく。
ぎぎ、と軋んだ音を立てて開く、身の丈の倍はあるだろう木製の扉。黒い蝶番は一体いつからこの扉を支えているのか、しかし手入れはしっかりされているらしく、汚れた様子もなく誇らしげにその動きを支えていた。
「ようこそ、五条の本家へ」
先に一歩敷地に入り、振り向きながら微笑んで見せる男。この男こそが、この途方もない空間の主であった。
東京から、新幹線で三時間足らず。京都で下車した夏油を迎えにきたのは、磨き上げられた黒のリムジンだった。その後部座席でにこにこと手を振る見知った顔に、僅かばかり緊張していた夏油は少しだけその緊張が解けるように感じていたのだけれど。
12196重厚な木の門である。その左右には白い漆喰の壁がはるか先まで繋がって、どこまで続くのか見当もつかない。
唖然としている少年の後ろから、五条はすたすたと歩いてその門へと向かっていく。
ぎぎ、と軋んだ音を立てて開く、身の丈の倍はあるだろう木製の扉。黒い蝶番は一体いつからこの扉を支えているのか、しかし手入れはしっかりされているらしく、汚れた様子もなく誇らしげにその動きを支えていた。
「ようこそ、五条の本家へ」
先に一歩敷地に入り、振り向きながら微笑んで見せる男。この男こそが、この途方もない空間の主であった。
東京から、新幹線で三時間足らず。京都で下車した夏油を迎えにきたのは、磨き上げられた黒のリムジンだった。その後部座席でにこにこと手を振る見知った顔に、僅かばかり緊張していた夏油は少しだけその緊張が解けるように感じていたのだけれど。