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    くいっくすた

    DONEクリスマス前から6日間の現パロ門キラです。ハロウィンに続き引くほど遅刻して載せます。
    イベント事のまとまったお話がほんとに間に合わせられません…。
    ※年齢操作しています。自分の思う原作軸門キラより10歳くらい若いイメージです。門さん40手前くらい、きらし20代後半~30手前くらい。
    ※オチウもヌンヌンもないよ!ちょっとだけもにょもにょはあるかも!
    シックスデイズワンダー(あるいはホーリーチキンレッグスの威光)――クリスマスに欲しいのは沢山のものじゃないの。
     そうだな、そう思う。休みだよな。またはこのシフトを分かち合って半分、いやせめて二日くらい出てくれる人。今日、二十日からクリスマスの二十五日までフルで六連勤だ。六連勤自体はさほど辛いことじゃない。勤め人なら普通にあり得ることだろうし、世の中もっともっと長い日数の連勤をこなしている人がいることくらい知ってる。でもこの六連勤は普通のそれとは段違いに削られるんだ。心が。疲弊する。萎れてしまう。不幸だとは思わないまでも、流れに受け入れられず川の取水口で引っ絡まっていつまでもくるくる廻ってる枯れ枝を見てるみたいな、なんとも言えない侘しい気持ちになるんだ。
     赤い三角帽子に申し訳程度のムートンもどきなモコモコがついた真っ赤な上着とズボン。どっちも割とペラくて、見た目だけは世のお祭り騒ぎに自分たちもきちんと則っていますよということしか示せない、低すぎる防寒性能。結局ベンチコート着るんだからこんなの仕込んでおく必要あるのか? この装備でこれから寒風に晒され声を枯らし、ひたすら虚空に向かって叫ばなければならない。
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    まえにし猿棚

    DOODLEイチャイチャ×ヒルビリー×都市伝説。アメリカのど田舎のお巡りさんコンビ、40代の自分をおじさんって言うタイプの先輩×20代のスカした後輩
    【スリーピング・デューティ】ここはヒルビリーのビバリー・ヒルズ「これは焼きもちを妬いてるんじゃ無いんですが」
     そう前置きし、リグレーは懐中電灯のスイッチをカチリと押す。濡れたような黒髪と、ハッとするような青色の瞳が人目を惹く青年は、自分の強みを嫌と言うほど理解していた。だからいつも制服のズボンはワンサイズ小さめ、こうしてしゃがみ込めば、ぱつぱつになったカーキ色のスラックスが破裂しそうになっている。
    「ただ、気になったんです。昨日の晩、あんなに熱心に話し込んでたので」
    「話だって?」
    「しらばっくれたって無駄ですよ。ブロンドで、アイシャドウをコッテリつけたヤク中丸出しの女」
     ああ、と頷く代わりに、マルボロは咥えていた紙巻煙草を指でつまみ、前歯についた刻み葉を舌先でちっと跳ね飛ばした。その仕草に何を想起したのだろうか。リグレーの耳と言えばトマトスープよりも真っ赤だった。本人も状況を分かっているのだろう。殊更真面目腐った表情を浮かべて顔を背けると身を屈め現場検証に戻る。
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