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    ネギとキメラ

    LÀM XONG #kmt夢ワンドロワンライ
    【初恋】【リボン】
    🔥×🚺
    👹学/🔥先.生と社.会人🚺/キメラ作/90分
    「初恋の人はいい香りがした」

    女生徒→🔥✕🚺です。
    生.徒の初.恋泥.棒な🔥先.生に夢を見ています。
    遅ればせながら参加となりますが、主催者様、いつもありがとうございます。
    初恋の人はいい香りがした 学園の最寄り駅から電車で四十分ほどのところにある国立公園が、新入生が交流を深めるべく設けられた校外学習の場だった。
     まだ四月の下旬だというのに、照りつける日差しはどこか夏の鋭さをはらんでいて、最高気温は三十度を超えるらしい。
     私立キメツ学園の制服のリボンを初めて結んだ日は、冷たい風が吹いて肩を竦めるほどだったというのに――公園で一番大きな広場で整列させられている間も、先生の説明なんかまったく耳に入ってきやしない。じりじりと焼け付くような日差しと、首の後ろを伝う汗の不快感から逃げ惑うように顔を伏せた。
     視界が揺れている気がするのは慣れない暑さのせいだろうか。すぐに自由時間に入ってよかった、と胸をなでおろしながら近場の大木の木陰に入り、膝を抱えて座り込む。くっつけた膝と膝の間に額を預けて、息を吸ってみる。だからと言って肺が大きく膨らむことも、ぼんやりとした思考が鮮明になるわけでもない。胸がつかえるような気分の悪さも相まって、体をさらに小さくして抱え込んだ。
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    uruuru9r

    TANG CHẾホームワークが終わらない 第五章
    2019年2月24日秘密の裏稼業11で発行した景零小説です。
    ※注意
    ・90年代小学生設定の景零短編集です。当時流行ったものがたくさん出てきます
    ・本誌ネタバレあり
    ・時代設定や家族設定はオリジナル。モブキャラが多数出てきます
    ・2019年当時に書いた話なので公式と若干違う部分があります
    ホームワークが終わらない 第五章【ノストラダムスのいうとおり】
     ノストラダムスの予言した通りだと、もうすぐ世界は終わるらしい。
     『一九九九年七の月 空から恐怖の大王が来るだろう』という予言から、人類滅亡説が囁かれた。彼の大予言はテレビ番組でも盛んに取り上げられ、関連書籍もたくさん発売されていた。
     僕はというと、ヒロと呑気に過ごしていた。僕たちはカセットテープにお互いの音声を録音しては交換することにハマっていた。ヒロはよくラジオ放送のように、トークの後に曲を流す。それがまた聴いていて楽しかった。彼には人を笑わせるユーモアがある。
    『こんばんは。DJヒロミツです。ノストラダムスの予言した七月に入りましたが、僕の学校では変わりなく毎日授業があります。台風で学校が休みになるように、ノストラダムスの予言も警報扱いになって学校が休みにならないでしょうか』
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    uruuru9r

    TANG CHẾホームワークが終わらない 第四章
    2019年2月24日秘密の裏稼業11で発行した景零小説です。
    ※注意
    ・90年代小学生設定の景零短編集です。当時流行ったものがたくさん出てきます
    ・本誌ネタバレあり
    ・時代設定や家族設定はオリジナル。モブキャラが多数出てきます
    ・2019年当時に書いた話なので公式と若干違う部分があります
    ホームワークが終わらない 第四章【恋する文房具】
     成長するにつれて男女の差は顕著になるけれど、それは持ち物にも表れると僕は思う。
     クラスの女子がキラキラしたラメ入りカラーペンの虜になっている頃、男共はバトル鉛筆に夢中になっていた。鉛筆の表面に描かれたキャラクターによって最大HPが定められており、攻撃パターンや必殺技もそれぞれ違うので皆集めるのに必死だ。鉛筆を転がしては白熱するバトル。
     しかし、僕は一本も持っていない。欲しいとねだる勇気もなかった。それはヒロも同じだったようで休憩時間は二人して蚊帳の外になった。
    「ゼロはさ、バトル鉛筆欲しいと思う?」
     いつかの帰り道、ヒロが聞いてきた。
    「うーん、確かに欲しいけどさ」
     あれって鉛筆削りで削ったら終わりなんだぜ、と気丈に振る舞う。どこかでクラスメイト達を羨む気持ちも確かにあった。ふでばこを覗く度にHBの鉛筆と赤鉛筆、消しゴムしか入っていない。虚しかった。だけどヒロも我慢しているのを知ったとき、薄情かもしれないけど嬉しかったんだ。
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    uruuru9r

    TANG CHẾホームワークが終わらない 第一章
    2019年2月24日秘密の裏稼業11で発行した景零小説です。
    ※注意
    ・90年代小学生設定の景零短編集です。当時流行ったものがたくさん出てきます
    ・本誌ネタバレあり
    ・時代設定や家族設定はオリジナル。モブキャラが多数出てきます
    ・2019年当時に書いた話なので公式と若干違う部分があります
    ホームワークが終わらない 第一章【ヒーローがやってきた】
     零くん可哀想ねぇ。
     どこへ行ってもその言葉が付き纏った。
     その言葉の通り、世間一般で言えば僕は可哀想なのだろう。物心ついたときから親と呼べる人はおらず、親戚中をたらい回しにされた。どこでも厄介者扱いで快く僕を受け入れてくれる人はいなかった。
     可哀想ねぇ。
     耳にこびりついて離れない言葉。
     可哀想だったら何なの。あなたは親代わりにでもなってくれるの。
     人は、その言葉ほどには僕のことを心配などしていない。憐れんでいるのでもない。 自分より可哀想な生き物を見つけて本当は安堵しているのだ。
     欲しがれば自分が傷付くだけだ。それなら最初から何も望まなければいい。
     愛なんて知らない。誰も教えてくれなかったから。これからも知る必要なんてない。
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