Dist
ひらみ
DOODLE詳しく→ https://hiramy.wixsite.com/vmsk/post/twitterfxxk①サイト→https://hiramy.wixsite.com/vmsk/
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アガルタの島
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ひらみ
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dokoka1011056
PAST路地裏のアブ・シンベル朝《現パロ》 〜♪
耳元に置いたスマホから大音量でアラームが流れる。ビクッと目を覚まして、反射的にイントロのうちに曲を止める。少し上がった心拍数を感じながら眠い目を擦る。何時もの覚醒の仕方。でも目覚めた場所は床の上。身体中がバッキバキだ。そして、
「ん…おはよう陸くん…」
「おはよう先輩。ごめん、腕重かったよな」
「んーん…大丈夫ー…」
俺のパジャマを着た腕の中のもふもふが、ぐーっと伸びをした。
カーテンの隙間から差し込んだ朝日が、先輩の柔らかい毛をキラキラと輝かせた。今日は講義もない。いい朝だ。
テレビ画面には総合リザルト画面。ミッションコンプ率100%・生存率100%・フェイタルエネミー撃破率100%・ルート回収率100%・コンティニュー回数0。壮観だ。
4409耳元に置いたスマホから大音量でアラームが流れる。ビクッと目を覚まして、反射的にイントロのうちに曲を止める。少し上がった心拍数を感じながら眠い目を擦る。何時もの覚醒の仕方。でも目覚めた場所は床の上。身体中がバッキバキだ。そして、
「ん…おはよう陸くん…」
「おはよう先輩。ごめん、腕重かったよな」
「んーん…大丈夫ー…」
俺のパジャマを着た腕の中のもふもふが、ぐーっと伸びをした。
カーテンの隙間から差し込んだ朝日が、先輩の柔らかい毛をキラキラと輝かせた。今日は講義もない。いい朝だ。
テレビ画面には総合リザルト画面。ミッションコンプ率100%・生存率100%・フェイタルエネミー撃破率100%・ルート回収率100%・コンティニュー回数0。壮観だ。
dokoka1011056
PAST安物の歪な折り紙の角を、合わせているような。永遠に終わらない一人遊び。暗いところにいるネコ濃紺と、赤に近い橙の層が空に満ちる。今年の夏は冷夏だと、街で小耳に挟んだ。トマトがなかなか甘くならないと。
でも夜は蒸し暑くないのがいい。元々熱帯夜が続くような気候ではないが、これも悪くない。あまり長く続くようなら、魔術師たちに要相談。
とはいえ、日が落ちると少し肌寒いのも否めないので、薄いカーディガンを肩に引っ掛ける。
ぼんやりと、廊下を歩いていた。城の裏側の生垣に面した渡り廊下だ。長くて、暗くて、
「にゃお」
はっ、と音がした方を見る。
鈴を転がしたような凛とした鳴き声。生垣の一部がかさりと音を立てて揺れた。
毛玉が、濃緑の中に埋まっていた。
鼻先、耳、脚先を吹き付けて染めたような独特な柄。シャムにしては若干長毛な気もするが、その瞳の輝きは紛れも無く蒼玉のそれだった。前脚と顔だけを出してこちらを見ている。
2195でも夜は蒸し暑くないのがいい。元々熱帯夜が続くような気候ではないが、これも悪くない。あまり長く続くようなら、魔術師たちに要相談。
とはいえ、日が落ちると少し肌寒いのも否めないので、薄いカーディガンを肩に引っ掛ける。
ぼんやりと、廊下を歩いていた。城の裏側の生垣に面した渡り廊下だ。長くて、暗くて、
「にゃお」
はっ、と音がした方を見る。
鈴を転がしたような凛とした鳴き声。生垣の一部がかさりと音を立てて揺れた。
毛玉が、濃緑の中に埋まっていた。
鼻先、耳、脚先を吹き付けて染めたような独特な柄。シャムにしては若干長毛な気もするが、その瞳の輝きは紛れも無く蒼玉のそれだった。前脚と顔だけを出してこちらを見ている。
dokoka1011056
PASTそれは終わりで始まり月の南中高度ここは大昔、古代の民達が神に供物を捧げる為に造った神殿だ。夜の闇を恐れる者たちは、聖なる月の光による浄化を求め、女神に供物を捧げた。
闇に潜むマモノを祓う光と引き換えに、彼等が払った代償は、清き魂ーーつまり、幼い子供の、穢れを知らない命だ。
血塗られた儀式は、いつしか内部抗争を招き、光を求めた者たちは、皮肉にも手に入れた光の力によって、その文明に闇の帳を下ろした。
月の南中高度
「遺跡で怪物が大暴れしている」と近隣の住民からの通報を受け、現場に急行。城から郊外の荒野まで、わずか5分で到着したにも関わらず、貴重な遺跡群は中央の神殿のみを残して既に大破していた。
4632闇に潜むマモノを祓う光と引き換えに、彼等が払った代償は、清き魂ーーつまり、幼い子供の、穢れを知らない命だ。
血塗られた儀式は、いつしか内部抗争を招き、光を求めた者たちは、皮肉にも手に入れた光の力によって、その文明に闇の帳を下ろした。
月の南中高度
「遺跡で怪物が大暴れしている」と近隣の住民からの通報を受け、現場に急行。城から郊外の荒野まで、わずか5分で到着したにも関わらず、貴重な遺跡群は中央の神殿のみを残して既に大破していた。
dokoka1011056
PASTあてられた訳じゃない※言葉遣いが下品。腐向け強め。
フェアリーテイルしとしとと雨が降る、肌寒い秋の日が、ここ何日か続いていた。その日も、今にも大降りになりそうな鈍色の雲が広がるなんとも気が滅入る天気だった。特筆すべきこともない、静かな、退屈な日になる予定だった。
最初にそれに気が付いたのは、マックスの読書感想文に必要な本を探すのを手伝っていたグーフィーだった。城から少し離れた別棟にある第2図書室で、ある事件が起きていた。
「ここです。王様」
第2図書室は、広さ50m×50m高さ4.5mの平屋で、緩やかなアーチの屋根に10m×10mの天窓が4つ付いた造りになっている。すぐ側には大きな楓の木が立っていて、四方に伸びる枝が、図書室に降り注ぐ陽射しを防ぎ、秋には鮮やかな紅葉も楽しめる。
4412最初にそれに気が付いたのは、マックスの読書感想文に必要な本を探すのを手伝っていたグーフィーだった。城から少し離れた別棟にある第2図書室で、ある事件が起きていた。
「ここです。王様」
第2図書室は、広さ50m×50m高さ4.5mの平屋で、緩やかなアーチの屋根に10m×10mの天窓が4つ付いた造りになっている。すぐ側には大きな楓の木が立っていて、四方に伸びる枝が、図書室に降り注ぐ陽射しを防ぎ、秋には鮮やかな紅葉も楽しめる。
dokoka1011056
PASTまぁ結局は全部、俺の物だ。プリズム 静かなラウンジに、ぱらりとページをめくる音と、さりさりとペンが走る音がする。交わらない視線。眼鏡を隔てた(王様が眼鏡かけてるところ初めて見た)王様の視線の先には、クリップで一纏めにされた書類。細かい文字を見ると眠くなる。
王様を抱き枕代わりに膝に乗せて眠るリクは、穏やかに肩を上下させている。
ドナルドとグーフィーは公務、カイリは王妃さまと買い物、リアは散歩で、この場にいない。真昼の静かの中、この部屋だけが、俺の世界だ。
残ったのは、俺とリクと王様の3人。とは言っても、リクは現在夢の世界に旅立っている為、いないも同然だ。
従って、今この部屋で意識を持ち存在しているのは、俺と王様だけだ。
珍しいメンツだ、と思った。普段こんな風に、2人きりになったことが無い。王様がいるところには、高確率でリクかドナルドかグーフィーがいるし、俺は正直なところ王様がちょっと苦手だからだ。
1861王様を抱き枕代わりに膝に乗せて眠るリクは、穏やかに肩を上下させている。
ドナルドとグーフィーは公務、カイリは王妃さまと買い物、リアは散歩で、この場にいない。真昼の静かの中、この部屋だけが、俺の世界だ。
残ったのは、俺とリクと王様の3人。とは言っても、リクは現在夢の世界に旅立っている為、いないも同然だ。
従って、今この部屋で意識を持ち存在しているのは、俺と王様だけだ。
珍しいメンツだ、と思った。普段こんな風に、2人きりになったことが無い。王様がいるところには、高確率でリクかドナルドかグーフィーがいるし、俺は正直なところ王様がちょっと苦手だからだ。
dokoka1011056
PAST魔法が解けたあとR.I.P秋の終わりのよく晴れた寒い朝だった。窓ガラスに出来た氷細工の繊細な模様が、オレンジ色の朝焼けを未だ暗い馬車の中に投影した。
深夜、城に電話が来た。数日前にご容態が悪化したとの連絡を受けてから、祈るように日々を過ごしていたが、死の誘いから逃れることは、終ぞ叶わなかった。葬儀は郊外の小さな教会で執り行われる事になったらしい。厳かな儀式に水を差さぬ為にも、ミニーと話し合って、葬儀には僕一人で行く事にした。王と女王二人での参列となれば、護衛が厚くなり、他の参列者も気を散らせかねないと考えたからだ。
エルーカさんに、よろしくね。とミニーは言った。彼女は僕らと同い年だが、母親を幼い頃に亡くし、兄は、数年前に隣町の貴族の家に婿入りしてしまったため、夫のいない彼女が次の家主になる。兄の嫁ぎ先との仲は悪く無いようなので、目は掛けて貰えるだろうが、暫くは周囲の者の支援が必要だろう。最愛の父を亡くした彼女の心情は、察するに余る。
3055深夜、城に電話が来た。数日前にご容態が悪化したとの連絡を受けてから、祈るように日々を過ごしていたが、死の誘いから逃れることは、終ぞ叶わなかった。葬儀は郊外の小さな教会で執り行われる事になったらしい。厳かな儀式に水を差さぬ為にも、ミニーと話し合って、葬儀には僕一人で行く事にした。王と女王二人での参列となれば、護衛が厚くなり、他の参列者も気を散らせかねないと考えたからだ。
エルーカさんに、よろしくね。とミニーは言った。彼女は僕らと同い年だが、母親を幼い頃に亡くし、兄は、数年前に隣町の貴族の家に婿入りしてしまったため、夫のいない彼女が次の家主になる。兄の嫁ぎ先との仲は悪く無いようなので、目は掛けて貰えるだろうが、暫くは周囲の者の支援が必要だろう。最愛の父を亡くした彼女の心情は、察するに余る。
dokoka1011056
PAST午前4時までの魔法深夜は君の幻雨上がり特有の匂いが流れ込んできて一気に涼しくなる。ここはディズニーキャッスルの最上階、3つある客間の一番大きい部屋だ。
クローゼットやソファーなどの調度品や、絵画などが散らされている宝石箱のような部屋。だが不思議と、圧迫感を感じさせない落ち着いた造りだ。煌びやかではないが、無機質でもない、どこか暖かみのある雰囲気をたたえている。ミッキーの趣味がいいんだな、きっと。人柄が出てるのかもしれない。
その中で一際存在感を放つ宝石が、俺とソラとリアが大の字になって寝てもまだ余るほど大きいベッドだ。程よい硬さのマットレスに、皺一つ無い、吸い付くような手触りのシーツが敷かれ、もふもふした掛け布団の海が広がっている。
2530クローゼットやソファーなどの調度品や、絵画などが散らされている宝石箱のような部屋。だが不思議と、圧迫感を感じさせない落ち着いた造りだ。煌びやかではないが、無機質でもない、どこか暖かみのある雰囲気をたたえている。ミッキーの趣味がいいんだな、きっと。人柄が出てるのかもしれない。
その中で一際存在感を放つ宝石が、俺とソラとリアが大の字になって寝てもまだ余るほど大きいベッドだ。程よい硬さのマットレスに、皺一つ無い、吸い付くような手触りのシーツが敷かれ、もふもふした掛け布団の海が広がっている。